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13-3.軍需

 色々ありながらも宴会は終わり会場には歩ける酔っ払いと歩けない酔っ払いの二種類の人間が残されていた。

俺やシルヴィアは無事だ。チャックとタダヒロは歩けない方の酔っ払いだった。

チャックの方は最近ギルドの宿舎で寝ることが増えていたので、目が覚めた時に自分で行ってもらうとして、問題はタダヒロだ。久しぶりのタダ酒のせいで完全に酔い潰れてしまった。


「タダヒロさんのことどうします?」


周りを見ると動ける者が知人の動けない者を次々と運び出している。

彼らは同じギルドやパーティー同士の絆があるからそれでいいのだろう。だが問題はタダヒロのようなどこのギルドにも入らず、顔は売れているが家まで送ってもらうほど深い関係の仲間がいない者をどうするかと言った問題である。どことなく孤独死問題に近い何かを感じるが、人が減っていく中ここに置いていくわけにもいかない。


「とりあえず担いで行きます?」


「絶対嫌。」


「どうして…。」


と話をしているとさっきのエルフ耳の女性がこっちに来た。


「あれ?寝ちゃった?」


「そうみたいですね。」


「じゃあ私が連れて帰るね。」


そう言ってエルフ耳はタダヒロを抱き上げようとする。


「そういえばあなた誰?」


シルヴィアがエルフ耳に問う。


「私?この人の妻のクロエですけど。きいてなかったですか?」



「「タダヒロが結婚してた?!」」俺とシルヴィアは口を揃えて叫んだ。



「いやあ、意外だったな。タダヒロが結婚してたなんて。」


「絶対研究とかに夢中でそういうの興味なさそうだと思ってました。」


「そうそう。この人こう見えてやることはやってるんですよ。」


そう言ってクロエさんはタダヒロの頬をつつく。泥酔したタダヒロは情け無い声を出す。


「では私たちもそろそろおいとましますね。また機会があればうちにもいらしてください。」


そう言ってクロエさんはタダヒロをかついで出て行った。


タダヒロが既婚者だった。今日一番印象に残ったことであった。

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