12-2.ステマ
「すてま?」
シルヴィアとローマンは口を揃えて聞きなれない単語を口にだす。
「そうです。ステマです。これは俺の故郷で一般的に行われていることなんですけど。
たとえば、何か商品を売りたい企業があったとして、それを売るためにまず世間一般で有名な人物。例えば芸能人なんかに金を払って自社の商品を使ってもらうんです。
それで褒めてもらったりなんかして。そうしたら あの人がいいって言ってるから私も買おう! って人が出てくるわけです。
そうすればその商品も売れてここの経営も右肩上がりってことですよ。
まあ、あまり好ましいものではないんですけど。」
現代を生きていたネット世代の若者である英雄にとって知っているビジネスといえばマルチかステマくらいのものなのだ。
「なるほど、こっちから金払って商品を使ってもらうんか。それはこっちではあんまりきいたことない方法やな。」
「たしかに、ここの商品はなかなか目につかないだけで品質自体は良いから、あとは目につくかくらいが問題だからね。」
シルヴィアも納得する。
だが申し訳ない、この方法は前の世界でも黒寄りのグレーゾーンなんだ。こんな方法しか思い浮かばない自分が情けない。情けない私を許してください。
とりあえずステマの件はギルドの方で検討することになった。




