表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
125/192

58-1.ピーチマン

 日が暮れかけた時俺はエント村に到着した。そこで駐在していた反乱軍兵士と交代した。俺を運んだ兵士たちは日が暮れているというのにそそくさと帰っていった。

俺は反乱軍の駐在員として比較的すんなりと村に馴染むことができた。

駐在用の小屋はなかなか居心地が良かった。

ビジネスホテルみたいな部屋だ。ともかく今日はゆっくり休もう。そんなにすぐ以上が起こったりはしないだろう。そう呟いて寝転ぶ。

「はいフラグに油断した!」俺は飛び起きて虚空に向けて叫ぶ。俺は鎧を着込む。

多分今ので敵は油断したので行動を起こす。あえてフラグを立てて敵に行動を起こさせる現代日本出身者だからこそ可能な高等テクニックだ。

さて、まずは見回りだ。村中を歩き回る。特に不審なものはない。

「異常なし。」俺はそう言うと家に戻った。そんなラノベみたいに上手く事件が起こるはずがないのだ。とりあえず俺は警戒しつつ休むことにした。


しまった。寝ていた。まあ、いずれ寝なければいけないのだが寝落ちはよくない。この間に村人全員が影になっていたらどう申し開きしていいかわからない。

ろくに起き続けることもできないのかと急いで外を見たが、普通に村人たちがいたので安心した。 



 「何かわかったか?」チャックは床に影の染み付いた教会でシルヴィアに尋ねる。

「検査はこれから。今日は首都から色々と持ってきたから核心に迫ってみせる。」シルヴィアはチャックが運んできた道具を広げる。

「ここで真実がわかれば危険な潜入調査をしなくて済むからね。」彼女は続けてそう呟く。

「そうだな。だが、ここも危険だ。危険な立場なのはヒデオだけじゃない。」チャックは近くにあった椅子に座る。

「それはそう。私たちも次の瞬間影になるかもしれない。」

「そうだ。さっさと分析ってのをして逃げよう。」

「未知っていうのは怖いね。そう思わない?」

「俺は未知のダンジョンの底を目指してたんだ。むしろワクワクするけどな。」

「私は未知が怖いからそれを解明しようとする。あなたは未知を単純な好奇心から解明したい。類は友を呼ぶっていうのは正しいのね。」

「どうだろな。まあ、真実を解き明かす前に影にならないために急ごう。どこを調べるんだ?」

「そりゃあもちろん、黒ずくめの男が立っていた所。」

「舞台の上だろ?」チャックは尋ねる。

「そう。」

「舞台のどこらへんだ?」

「それを今から探し出す。」

「すげえ時間かかりそう。」チャックは露骨に嫌そうな顔をする。

「すげえ時間がかかるよ。」シルヴィアはチャックの言い方を真似る。


「何か手伝えることはない?」しばらく作業をするシルヴィアを眺めていたチャックは痺れを切らせて尋ねる。

「あなたは私の護衛と荷物持ちだから、何かあるまで休んでおいて。」シルヴィアは床に術式を描いては消すを繰り返す。

「わかった。待っとくよ。」チャックはそう言ってその場に座った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ