表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/192

57-1.潜入

 「俺がですか?」俺は顔を引き攣らせて尋ねる。

「そう。お前が。」マーカスは表情を変えずに言う。

「え、でもそれは。」俺は目をそらす。

「お前の鎧は魔力を通さない。なら、魔力による村人消失に巻き込まれても大丈夫。だろ?」マーカスは当然と言う顔で言う。

「だからって潜入捜査なんて。」俺は言う。

「まあ、恐ろしいとは思うが他に方法はない。俺たちが本格的に嗅ぎ回ればそいつは隠れるかもしれない。」

「でも一人で潜入っていうのは心細いですよ。」俺は言う。

「だが、他の人間を巻き込むのか?」

「まあ、そうですけど。でも、俺字とか読めないですし怪しまれますよ。」

「南部の農民は字が読めない。問題解決だな。」

「わかりましたよ。行けばいいんでしょ行けば!」俺はマーカスに論破される前に引き受けることにした。

俺自身この世界に来て何も大きなことを成し遂げていないことを気にしている。これで役に立てるならそれはそれで良いことなのだが、いかんせん事件の内容が内容なのでこわい。

「大丈夫なの?」シルヴィアが尋ねる。

「さあな。ただ、その鎧さえ着ていれば影にされることはないんじゃないか?」マーカスは言う。

「その根拠は?」シルヴィアが尋ねる。

「さあ、魔術で人が消えてるんだろ?なら大丈夫だ。」マーカスが謎理論をゴリ押してくる。

「どうやって村に潜り込むんだ?」チャックが尋ねる。

「俺たち反乱軍の駐在として送り込む。そうすれば鎧をつけていても怪しまれない。」

「どこの村にだ?」

「ああ、今回ヒデオ君に行ってもらうのは、例の村に近くて尚且つ教会があるエント村だ。」マーカスは地図を見せる。

「確かに遠くはないね。」シルヴィアが言う。

「マーカス。あなたは今回の失踪事件には教会が関係していると?」ロスが尋ねる。

「ああ。実際教会の外にいた少女だけは助かった。教会に関係があると言えるんじゃないか?」マーカスは答える。

「だが、それだとサンプルが少なすぎる。」シルヴィアが反論する。

「じゃあ、また別の村が消えるまで待つのか?」マーカスが目を細める。

「それは…」シルヴィアが言い淀む。

「決まりだな。」マーカスは愉快そうに言う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ