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異世界に来た俺はチート能力があって魔王に会った瞬間倒した。  作者: ライトニングブロッカー 教
第十四章 チート能力四天王の頂点に立つ者の章。
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第6話 謎の高エネルギー反応。

「さて、とっととエネミーを処分するか!」


 二足歩行巨大兵器ゲシュペインが、高エネルギーレーザー砲グラムスレイーベルを倒れて気を失っている朱の六亡星を双眸に宿す魔法女子些天意に向けていた。



 西園寺天周はグラムスレイーベルと些天意との間に立つ。


「おいガキ! そこを退け!」


「・・・」


 ゲシュペインのパイロットが、天周に些天意の前からどくように忠告するが、天周は動かない。


「チッ!」




~ 特警とっけい管制室かんせいしつ ~


 ゲシュペインを操る組織、特警の司令官しれいかんが堂々としたたたずまいで、巨大ディスプレイを見る。


パイロット(マサラ)、責任は自分が取る。青年もろとも魔法使いを撃て」


「・・・だが」


 目の前の青年は、ただ巻き込まれただけの一般人だ。


 パイロット(マサラ)躊躇ちゅうちょする。


 だが、パイロット(マサラ)の脳裏に、過去の情景が浮かんだ。


 過去に些天意とは別の魔法使いよって、家族の命を奪われた。


 パイロット(マサラ)は判断する。


 魔法使いは危険だと!


 苦渋の末に、青年ごと魔法使いを撃つことを選択した。


パイロット(マサラ)ッ! 只今より、グラムスレイーベルの充填にとりかかるッ!」



 ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー!



 その時、特警の管制室に警報が響き渡る。


 オペレーターが大声を上げた。


「謎の高エネルギー反応が出現しました!」


「なんだと!?」


 司令官はあせる。


 ドンッ!


 机を叩きつけた。


 魔法使いを倒すか。


 謎の高エネルギー反応を倒すか。


 逡巡しゅんじゅんした。


 だか、時間は一瞬だ。


 緊迫した現場において、判断に時間を割くことはできない。


 優先は決まっている。


 目の前の魔法使いはすでに戦闘不能だ。


 ならば・・・。


「謎の高エネルギー反応の発生ポイントを伝えろ!」


 管制室に司令官の声がひびく。


 オペレーターたちは、意識を魔法使いから、謎の高エネルギー反応に切り替えた。


 照準に映された青年の後ろで倒れている魔法使いを見て、パイロット(マサラ)は舌打ちした。


 タイミングが悪い・・・。


 あと少しで魔法使いを倒すことができるに、ここから移動しなくてはいけないとは・・・。


 管制室のディスプレイに地図が表示され、地図の中央に赤色の点が現れる。


「謎の高エネルギー反応の発生ポイントを特定しました! 魔法使い前方に高エネルギー反応出現! 今なおエネルギー上昇中です!」


 管制室にいる司令官とオペレーターたちはディスプレイを見た。


 魔法使いの前方に高エネルギー反応を発生させるものなどない。


 いるのはただの・・・。


「まさか!?」


 司令官はイスから立ち上がると、身を乗り出してディスプレイを見た。


 ディスプレイを見ているオペレーターたちは口を開けて固まっている。


「何者だ? このガキ・・・」


 パイロット(マサラ)は照準を覗く。


 倒れた魔法使いの前には、道着を着た禿頭とくとうの巨漢が両手を合わせて立っていた。

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