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第3話 第六冥天威の一技。夜十神。
ズシャズシャジュグジュゴズシャ!
「ぐあああああああああああ!」
「うわああああああああああ!」
師匠《鬼》は、俺たちの背後に立ち、残身をとった。
「主よ。死を謳歌しろ」
「・・・なんだと・・・バタ」
「・・・すごい・・・バタ」
俺と天周は、気絶した。
数分後。
パチリ。
「目覚めたか」
「・・・気絶したのか」
「峰打ちだったけど、体は大丈夫?」
「すごい技でした」
「第六冥天威の一技―――――――夜十神」
「それが、さっきの技ですか?」
「そうだよ」
「教えてください」
師匠は、俺たちを見る。
「今までの修行は基礎体力を鍛えた。これから、本格的な修行をする。肉体を限界以上に酷使することを求める。それでも、強くなりたいかい?」
「ああ」
「当然だ」
「なら、これ以上、何も言わない。全てを伝える。しっかり、ついて来てくれ」