第6話 SNS
先日、同じ部活であり悠人先輩の親友である竹原先輩から悠人先輩のLINEをもらうことができた。とてもうれしかった。感謝しかないです、ありがとうございます。
早速、トークを開いて悠人先輩にトークを送ってみる。
『こんにちは。1年の櫻井あかりです。竹原先輩からLINEもらいました。LINEでもよろしくお願いします。』
すぐには既読がつかなかった。きっと他の友達と遊んでいるか、課題をやっているか、寝ているんだろうな。
返事を待っている間に、竹原先輩にもう一度お礼を言いに行く。
『悠人先輩のLINEありがとうございました!感謝の気持ちしかないです!』
と送り、可愛くありがとうと描いてあるスタンプも送った。
そして、まだ悠人先輩からLINEの返信は来ないのでスマホを閉じた。
ほとんどやることがなくて暇だったので、仮眠をとることにした。
ぼーっとしながら、ベットに横たわると、私は五分も経たないうちに意識を手放した。
...
どれくらい眠っていたのだろうか。
目を覚まし、壁掛け時計を見上げると、時計の針は午後6時を指していた。かなり寝ていたな、と思いながらスマホをつけると2件のLINE通知が来ていた。
...先輩からだ。
トークを開くと、悠人先輩からは、『こちらこそよろしく。』というメッセージと、かわいい女の子のキャラのスタンプが送られていた。
私はすぐに既読をつけた。
そして、唐突だけれどひとつの提案をした。
『来週の木曜日、一緒に帰りませんか?』