表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役キャラ⁉︎なんの話?  作者: 黒黒
二章
36/42

腕試し①

長らくお待たせしました。すみませんm(_ _)m

薄霧に覆われた学園内を朝日の光が全体を照らし始めた頃、日課のランニングをしながら敷地を探索する。この世界に来て久々に見た森の朝の景色を楽しむ。自国よりも、ここの景色の方が日本の森に似ている気がして懐かしい。

丘になっている所にさしかかり、坂を登りながら下の景色を楽しむ。楽しんで眺めていたのに……サフが見えた。手足に何かをつけて走っている。せっかくの楽しみが…。ため息を吐きながら絡まれるのは面倒だと思い、サフと会わないように別方向に道を変えた。

…手足のは重りだろ。訓練や学習を真面目にしてきたのは前日の実力をみてわかってはいたが自主練までしてるとは…意外に真面目なやつなんだと、少し…少しだけ見直した。まあ嫌な奴には変わりはないんだが。

それに加えて、サフが走っているなら素振りや魔力制御の自主練も人の目のつかない場所に変えないと…。ため息を吐きながら場所を探してから朝の自主練をこなした。


…………


「無事に皆さんが合格したので今日から通常の授業を進めていきます。風のクラスは半月でみな合格をなしたのはとても凄い快挙です。基礎授業に関しては他のクラスとの差がでてはいけないので個人課題が多くでます。ですので手始めに皆さんの能力を細かく解析し、本人の希望も交えてこれからの基礎授業以外の授業を選択科目形式で行うことが決まりました。他のクラスの合格者を交えて行いますので覚えておいてください。

午前中は訓練場で皆さんの武器の腕前を見る事になります。相手役として6名の先生方が相手をしてくれます。では皆さん着替えを持って向かいますよ。」


朝一、先生から説明されてみなで室内の訓練場の更衣室へと向かう。

更衣室に入る前に訓練場内と廊下の間に青い膜が薄ら見えて一瞬戸惑った。みな普通に通っていったことで結界と予想したから中に入った……???


「クー、なんか変な感じしないか?」


他のクラスの子達もいる中、俺の右側で着替えていたクーに話しかける。


「確かにー。なんかソワソワする!!」  


「ん?その表現はよくわからんが確かに何かあるかもな。」   


左側の隣で着替えていたグルダも話に入ってくる。


「室内に魔力を使えないようにする結界がはってあんだよ。」


後ろからルイが教えてくれた。


「へー…なんで?」


クーが腕組みをしながら首を傾げた。


「武器の実力を魔法なしで技術のみを上げる為だ。魔法に頼る奴がいるからな。うちの道場でも訓練で同じ事したりするからこの違和感も慣れてんだ。」


「あー!!なるほど!!確かに僕も弓の訓練じゃあ母さんの命令で魔法使わないようにしてたね〜。」


「そういうこと。」


4人で話しながら他の生徒と一緒に訓練場にでて、俺たちはヒューイ先生の元に集まる。遠目に母さんが見えて手を振られた。クーと一緒に手をあげる。


「ん?誰?知り合い?」


それを見たルイが尽かさず聞いてきた。


「ああ、母さんだ。」


「え!?親同伴で留学きたのか?」


「うん。1年間だけらしいんだけど、父様が決めたことだから仕方ないんだよ。」


「そっか。過保護なこって。でもこの場にいるなら相手役の先生だろうな。強いのか?」


「ルイー!!クルトの母さん、元軍隊所属なんだよー!!楽しみだよねー!!!」


クーがテンションあげて俺の代わりに答えた。まあ、強いよな。


「それはスゲーな。確かに一度見てもらいたいな。」


「だよねー!まあ、僕は授業以外の時間に稽古お願いしてるから今日はいいんだけどねー。」


「ん?クルトの母ちゃんも弓使いなのか?」


「違うよ〜。教わるのは武器の付与魔法だよ。そっちの専門の先生として臨時で入ったらしいよ。」


「それは本当か!!?是非私もお願いできないか!?クルト!!」


聞き耳をたてていたグルダが前の身になりながらルイを押しのけて、俺とクーに詰め寄ってきた。確かにグルダも使う武器が付与魔法特化の武器を使っているから、みてもらいたいのは仕方ない。


「別にいいと思うよ。聞いとくね。」


「ああ!!よろしく頼む。」


「それなら俺もいいか?」


「あっ!!あの…私たちも良いですか?」


ルイに続き、どこからともなくリーリを先頭にミーニャとニーナが聞いてきた。

最近いつも一緒にいるメンバーでするのは嬉しいが、流石に一気にこの人数だと授業ぐらいの時間がないと厳しいだろうな。それか放課後か。どちらにせよ聞かないと判断できない。


「どうなるかわからないけど、相談してみるから待ってて。」


「うん。よろしく」


「「「よろしくお願いします。」」」


「こら!!そこ!先生の話をちゃんと聞きなさい!!」


先生に叱られ、急いで先生の方を向き誤った。


「では、皆さん。改めて合格おめでとう。今日から幾つかの腕試しや個人面談、簡単なテストをした後に特別授業を組んでいきます。念のためにですがこの授業の評価は成績には反映されません。ただ高等部に上がった際には優遇されますので頑張って下さい。午前中は武術を見ます。その為の先生方を紹介します。右から弓担当のカイ先生とシース先生、格闘担当のドルガ先生とメサル先生、槍、剣、その他担当のズサ先生、レイチェル先生です。最後のは弓、素手で無ければなんの武器でも大丈夫です。では皆さん好きな順番で大丈夫なのでそれぞれの場所に並んで下さい。」


俺たち男性陣は人並びが少なかった格闘に行き、その後に弓へといった。

クーは流石に上手い。それにしてもシース先生の様子がクーになった瞬間から変だ…。


「さすが!!英雄のお子さんも素晴らしい才能をお持ちなんですね!!!」 


テンションバク上がり。さっきから誉め倒しだ。確かにクーが射った矢のほとんどが的の真ん中近くに集まり数本は真ん中に的中させていて、12歳にしてはずば抜けてすごい。けどなー……。


その後はグルダ、ルイと続いて、2人共数本は真ん中近くまでいかせていた。とうとう俺の番。弓なんて初めてでちょっと緊張する。簡単にクーにレクチャーをもらい、念のため先生に初めてだと伝えて教えてもらう。


そして弓を弾きうつ!……コロンコロン。



ん?


後ろで爆笑とクスクスって聞こえてきた…。


「クルト君。初めてなんだから仕方ないわ。さっ!気を取り直して!!」


ガッツポーズでシース先生が励ましてくれる。逆にその優しさが痛い。


ヒュッ


飛んだ!!


あれ?


……3本目……4本目……。


「……先生。諦めます。」


「そっ、そうね。初めてだから仕方ないから、気にしないでね。練習すれば出来るようにはなるから。」  


「はい。ありがとうございました。」


「ハハハハ。クルトにも苦手なもんがあんだな!!」


ルイが茶化す。


「クルト。貴族な出来るようにはした方がいいぞ。」


グルダは真面目顔でアドバイスをくれる。クーは腹を抑えて笑いこけていたし。


「ああ。グルダ。練習するよ。まさかここまで出来ないとは自分でも思ってなかった。」


「ああ。そうした方がいい。なんなら付き合うからな。」


「ありがとう。」


俺は2人を無視して最後の場所に並んだ。


「ごめん、ごめん。まさかクルトのあんな姿見るとは思わなくて…。怒らないでよ!!」


「俺も悪かったって!!」


2人が謝りながら笑っていた。


「気にしちゃいないよ。話さえふらなければね。」


笑ってた2人の顔が気まずい顔に変わる。


「ああ、わかった。」


「やっぱ怒ってんじゃん。でも、わかったよ。」


そんな話をしているといつのまにかグルダが母さんと剣を交えていた。グルダの双剣の太刀筋を母さんは一歩も動かずにあしらっていく。グルダは距離を取り直して、スピードをつけて母さん目掛けて双剣で切りかかかる。母さんは口元がにやけながらそれを受け止める。


グルダは母さんの剣を支えにして片方の剣を持ち直して母さんに斬りかかろうとした…が、グルダの体制が崩れ空振りに終わる。その隙に母さんに捕まり終えた。


「グルダ君はナルガ様のご子息?」


「はい。確かにナルガは私の父上ですが。父上をご存知なのですか?」


「ええ。私がまだ国を出る前に両親も含めてお世話になったの。ザイール様にね。ナルガ様とは小さい頃に遊んでもらったこともあるのよ。ザイール様とナルガ様に是非、よろしく伝えてくれる?今でも感謝をしていると。」


「わかりました。祖父とも知り合いでしたか。伝えておきます。」


「ありがとう。それにしても似てるわね。なんか懐かしくなっちゃった。それとグルダ君は双剣なのね。私もよ。」


そう言って母さんが魔法陣を展開して2本の剣を出した。


あれ?確か結界が貼られてるはずだけど。


バキッ


「いった!!」


「ごめんなさい。」  


隣で模擬剣を交えていたズサ先生が母さんの剣を出したことに驚き、生徒の模擬剣が頭を直撃していた。


「どうやったのですか!?」


「レイチェル先生!!駄目ですよ!結界を突破しちゃ!!あなたほどの方なら容易でしょうけど、普通は大変なんですから。先生全員できると思われると期待に応えるの大変になるじゃないですか!!」


ズサ先生の言い分はどうかとは思うが…わからなくはない。ズサ先生が近づいてきた。


「ごめんなさい。これはこの武器に最初から付与してるから、今私は何もしてないんですよ。ただ召喚しただけで。」


「付与?では武器に直接魔法陣を刻んでいるのですか?それでも少しは魔力は必要ですよね?それを解決しても武器の負担が…保たないのでは?」


グルダが興奮状態で物凄い勢いで問いかけた。


「そこはやり方よ。この中では私とグルダ君だけができる特権ね。」


「先生。そういった講義は後にしてください。早く進めないと午前中に終わらないですよ。」


「確かにそうですね。グルダ君、ごめんなさい。今度、クーに稽古するからその時にでも一緒に来てね。」


「うー。わかりました。よろしくお願いします。」


お預けされた犬のような顔をしながらグルダが後ろに下がり、ルイが前にでた。


「レイチェル先生、ルイは私の弟弟子です。つよいですよ。」


「それは楽しみですね。因みにズサ先生の次のお相手は私の息子です。怪我しないように気をつけてくださいね。」


「……ご助言をどうも。」


なんの張り合いをしてるんだか…。 

ズサ先生は続きを始め、母さんはルイと対峙した。


「よろしくお願いします。」


「ええ。よろしく。本気で来てね。」


ルイは上段に模擬用の槍を構えながら母さんとの距離をいっきに縮めて振りかざしながら上段から母さんに振り下ろした。母さんは模擬剣で受け止める動作をする。

母さんが槍を受ける前にルイは一歩引きながら肘も引く。その動作と一緒に槍も下がり、力強く前に勢いよく再度前に出しながら引いた肘を突き出す。見事に母さんの剣をすり抜けるように槍が母さんに向かう。母さんは何事もないように体を斜めにしながら避け、一歩引きながら剣で槍を地面に押さえつける。

ルイは尽かさず槍を引き中段に構い直す。先程のルイの動きは身体強化なしであの速さ…、それに耐える足腰に驚いた。あれで同い年。


母さんは相変わらずに動かないでルイを見る。ルイ は棒に回転をかけながら突きを連発する。母さんは回転方向と同じ向きに払いながらイナしていく。ルイも回転を反回転の突きも交えながら突くがいなされた。

すると母さんがルイの突くタイミングに合わして一歩踏み込みながら受けずに避けてからイナして武器を弾き飛ばした。槍はルイの手から回転しながら離れていく。


「次、クルト君。どうぞ。」


母さんとルイの方に気を取られて自分の番に気づかずに呼ばれて慌てて前に出る。


「よろしくお願いします。」


俺はザハルが死んでより母さん以外と打ち合った事がない。自分の実力がどれ程なのか知る絶好の機会だ。俺は前に模擬剣を構えながら距離をすり足で近づいていく。この世界にはない動きにズサ先生は目を細めて警戒しているようだ。

距離を近づけ、一歩踏み込めば届く距離に到達した瞬間に俺は素早く、そして力強く一歩を踏み込んだ。一緒に上にふり、模擬剣をふりかぶる。

ズサ先生は持ってる模擬剣で受けた。


ミシッ!!!…バキッ!!


俺が垂直に振り下ろした模擬剣はズサ先生の模擬剣に当たるや否やズサ先生の模擬剣諸共ヒビを入れさせ押し切ると先生の模擬剣だけ音を立てて地面に落ちる。

この結果にズサ先生は両眼を見開き固まる。  


「…これはまた。クルト君。狙ってやったんですか?」


「折れるとは予想してませんでしたが、力試しがしてみたかったんです。」


「見事なもんだ。では仕切り直しましょう。」


そう先生は言うと俺の模擬剣も含めて2つを持ち、訓練場の隅にある武器庫に入ると、魔力を流し模擬剣を直していた。あそこだけ結界外みたいだ。

それにしても先生の模擬剣の形状が変わっていた。さっきまでは通常の剣の形から少し長くなり剣部分が減り持ち手部分が長い。短槍と刀の間みたいな形状だ。先生は腕も使いながら模擬剣を回し始たり素振りをしたりして何か確認をしている。


「ではちょっと面白そうなんで、私の普段の武器の形状にしました。本気でいいですよ。今度は力だけじゃないのも見せて下さい。」


あー、この人もザハルと同じなんだと思った。スゲー楽しそうな顔をしている。新しいおもちゃを見つけた子供みたいに。


「…はい。」


俺は生前見たことのある絵を思い出しながら剣を構える。左足を一歩下げ、身体全体の重心を左足にのせた状態で腰を落とす。模擬剣を右手で持ち肘を曲げて引く。左手は剣先に添えるだけ。

先生の口元が更ににやける。刀が流通してないこの世界では無いであろう構えに先生は興奮状態だった。

足の瞬発力を使い先生に向い突進して向かう。先生の間合いに入る前に左足に体重を乗せ模擬剣を突進の勢いを合わせて肩から突き出す。先生の模擬剣が上から俺の突きを下に抑えようと振り下ろす。

俺は左足の膝を曲げて体勢を低くしながら、脇を無理やり広げて先生の模擬剣に向けて突きを繰り出す。模擬剣同士がぶつかり合い弾ける。俺は持ち手を逆手持ちに変えて横切りをくり出す。

先生の顔はニヤケ顔のまま俺の太刀筋を見つめながら模擬剣を剣先を下に向けながら俺の斬撃を受けた。直ぐに持ち方を戻しながら後ろに飛ぶ。

直後、俺のいた場所に先生が下から切り上げてきて空振りに終わる。俺は体勢を低くしながら突進するが、先生は的確に俺の動きに合わせて構い直してきた。左足にブレーキをかけていくのをやめた。向こうのほうが体もリーチが違いすぎる。更に武器まで長いとなると理不尽すぎる。


「いいでしょう。時間に制限があるのが惜しい。ハァ…武器の交換でとられたせいですね。もうちょっと遊んでいたかったのですが…仕方ありません。続きはいずれお願いしますよ。今後とも訓練を怠らない様に。次は魔法なので外の訓練場に行って下さい。」


遊んでいたかったって………。


「…はい。ありがとうございました。」

仕事のやることが増えて頭を追いつかせるのに精一杯……。

なんとか更新はしていきますので、よかったらお付き合い下さい(>人<;)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ