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悪役キャラ⁉︎なんの話?  作者: 黒黒
二章
25/42

入学式で無茶振り

その場をなんとかやり過ごし、学生証をもらい親たちと合流し中へと入って行った。親たちとは途中で別れて、クラス分け表を見て教室にいく様に案内された。


「クー。耳はわかったけど、結局、叔母さんは何したんだ?」


「んーなんか変な薬でエルフの耳にしてたんだけどね〜。学園圏内に入ったら無効化されちった。まあ、いいんだけどね。気にしてないし。」


「そっか。結界みたいなのがあんのかな?」


「たぶんそうなんじゃん。」


かる〜。


「クーがそんなんだから叔母さんは怒ってたんだね。まあ、なんかあったら言えよな。」


「そっだね。困ったら頼むね。僕も面倒見るように言われてるし。そっちもいつでも言ってよ。」


「ああ。頼むよ。」


俺達はクラス表を見て固まった。


「父様は一体何したら好き勝手に小細工できんだろ?」


「確かに。本当に僕と同じクラスになってんねー。おじさんスゲー。」


俺はクラス表を見ながら頭を抱えた。クーも呆れ顔だ。そりゃあそうだろう。とりあえず教室へと向かった。向かう途中、後ろから凄い勢いで女の子が走ってきた。


「クー!!!ちょっと待ってよー!!約束忘れてたでしょ!?」


女の子はクーの腕をいきなり掴んで睨みつけた。


「おはよう。ニーナ。言ったじゃん。今日は外国の従兄弟と一緒だから無理だって。」


「一緒でもいいでしょ!?」


「そりゃあそうなんだけど、いろいろあんの!!」


仲良さげに言い合いしている。


「クーの彼女?」


「え!?…ああ、そう。彼女はニーナって言うんだ。ニーナ、従兄弟のクルトだ。」


「はじめまして。ニーナです。…思ってたより似てないね?」


「はじめまして。クルトです。俺は魔人のクォーターで、母さんが魔人のハーフなんだ。」


「そうなんだー。良かったね2つが混ざらなくて。じゃないと死んじゃうんでしょ?」


「うん。そうだね。」


「はい!っで、ニーナはどこの教室なの?」


「私は風だよ。2人は?」


「ん?そうか。僕達もだ。」


「やったー!!一緒なの!?……クーはうれしくない?」


「いや、嬉しいよ。嬉しいんだけど…。」


クーが赤らめてるのに困った顔をしていた。仲が良さげで羨ましいくらいなのにどうしたんだろう?…なるほど。


「ニーナ。クーは俺に気を使ってるんだよ。許してやって。」


「え?」


「クー。気を使わなくていいよ。今、アメリアには俺の使用人のキリカが近くにいてくれてるはずだから心配してないし。諦めたわけじゃないから。」


「そっか。ならいいけどさー。なんかねー。」


「どういうこと?使用人?クルトってお金持ち?」


「ニーナ。クルトは貴族なんだよー!!だから使用人がいるんだぜ!凄くねー!」


「うん!なんか凄い!」


2人してはしゃいじゃってる。クーはきっと叔母さんの前だったから我慢してたんだと思った。


「…アメリアって恋人?」


「いや、元婚約者なんだ。」 


ニーナは驚いて固まった。


「え!?もう婚約までしてたの?」


「俺の国では普通なんだよ。学園入る前に婚約者がいないと焦る人たちもいるくらいだから。」


「へー。国によって違うもんだね。」


「聞いてよー!!ニーナ!!クルトの国の王子が最悪な奴で。権力で婚約者をクルトから奪ったんだぜー!」


「おい!!クー!それ言っちゃダメな奴!!」


「あっ!!ごめん。」


慌てて口を抑えてるが…おせーよ!


ニーナがなぜか震えてる。


「何それ!?…信じられない!!」


ニーナは目に涙を浮かべて震えてる。クーが優しげな目でニーナを抱いてあやし始めた。


「ニーナ。ありがとう。でも大丈夫。戻ったら奪い返すから。アメリアとも約束してるから。」


「クルト!!応援してる。何が出来るかわかんないけどなんかあったら言って!!」


「ありがとう、ニーナ。クー、良い子じゃないか!!!俺なんかに気を使ってる場合じゃないだろ?」


「ん?…ああ。わかってるよ。でも…」


「気にするな。大事なんだろう?一緒に行けば良いじゃん。」


「そうだ!それで私をもっと大事にしろ!!」


ニーナも俺にのっかり文句を言い出した。


「…うん。する。…でもなんか僕だけ責められてんのおかしくない?」


「おい!そこは返事だけでいいだろ?ツベコベ言わずに一緒に行くぞ!!ニーナ!クーの手を握って連れてきてくれ。」


「うん!!クルトは話がわかるねー!!」


「ちょっ、ちょっとだから僕の扱いひどくない?」


3人で風組の教室に入って行った。


「ゲッ!?」


教室入るなり声が出てしまった。不可抗力だ。不可抗力なんだ。ここはやっぱりゲームの世界みたいだ。どう考えてもできすぎている。


「おい!聞こえたぞ!!俺たちだって混ざりもんと一緒なんて嫌なんだからな。喧嘩売ってんなら買うぞ。」


やっちまったー。


「相変わらずうるさいな、サフは!やめてくんない?その差別用語使うの!!私の彼氏もエルフのクォーターなんだけど?」


「ゲッ!!ニーナ!!なんでここに!?まさか同じ組か?」


「残念ながらね。」


ニーナがため息を吐きながらサフを見てる。


「ニーナ。お前、今彼氏って言ったか!?まさか…」


「ちがう!彼氏はこっち!!」


ニーナはクーを目一杯抱きしめた。


「次、その言葉聞いたらお婆ちゃんに言いつけるからね!!」


「くっ!!」


「サフ。入学式当日だ。我慢しなさい。君たち、申し訳なかったね。気にしないで席に着きなよ。」


サフは俯いてしまった。


「いや、失礼があったのはこちらが先だ。申し訳なかった。許してくれ。」


小さく頭を下げた。


周りが虚取ったのがわかった。?俺が貴族って知ってんのか?なぜ虚取る?


「…ああ。謝罪を受け入れよう。」


「ありがとう。」


「クー、クルトごめんね。どうせサフが絡んできたんでしょ?あいつ私の従兄弟なんだけど嫌な奴なの。」


「そっか。まあ気にしてないから平気だよ。」


「慣れっこだから平気だよ!気にしない、気にしない。」  


クーはニーナに抱き返していた。


「いちゃついてないで席確認するよ!2人共。」


そして俺たちは席順表を見ながら絶句した。


「あー、席がクーと離れちゃったー。クルトは隣なんだいいなー!!!」


そこまでしますか?父様?過保護すぎやしないか?それよりもどうやったら席順まで口を挟めるんだ?


「そっそうだね。なんだろうね。これ。偶然かな?」


「叔父さん…凄いね。」


「叔父さん?」


ニーナが不思議そうにしている。


「いや、気にしないで。なんでもないから。」 


席まで移動する際に入園した際に見かけた獣人の女の子が見えた。マジかー!!ちょっとテンション上がり目になるのを抑えながら周りを見る。他にも人族っぽい男の子も見えた。後はエルフだ。席の数からして20人くらい座る席がある。教室にいるは10人ちょっとくらいいるだろう。


「おはようございまーす。みんな席に…ついてるね。では入園おめでとう!!!私がここの担任になったヒューイだ、よろしく。この後、すぐに入園式が始まるからみんなで行きます。1番手前の右が先頭で順番で並んで行きますので順番まちがえないようにしてください。机に番号がふってあるので確認してからに並ぶ様に。寮に入る子達は荷物はここに置いといて平気です。鍵閉しめて私がが管理しますので。ではみんについてきて下さい。」


しばらくしから先生が来て言われた通りに先生筆頭に入園式をやる部屋までついていった。

会場は天井が筒抜けに見えて木々達が見え、間から太陽の光が入り込み幻想的だった。中はお祈りをする教会のようなイメージだ。椅子も長椅子が均等に並べられていてる。俺達は先生の案内で席へとついた。

しばらくして親達が後部座席に座り始めていた。なんか喋るのがいけない気がして黙って周りを見渡す。やはりほとんどがエルフ族の子供達のようだ。先生の座っている席もドワーフの先生や黒髪のエルフ族とは違う顔立ちの先生もいるがやはりエルフ族が多い。中をぐるっとみまわす。それにしてもこの会場、なんか落ち着く。内装が綺麗で天井から見える木々達とのコラボは幻想的な光景だ。

すると壇上にシワクチャの年輩のエルフが立つと皆一斉に立ち上がる。あの方が学園長なのだろう。


「このめでたき日に天空の祝福も相まり感激の限りじゃ。今日、みなサーファス学園の入園おめでとう。今日の出会いに感謝している。みなも今日の出会いを大切にして学園生活を有意義なものにしてほしい。我が学園は………〜e t c。」


学園長の長い話が続く。何処の世界でもトップに立つ人の話が長いのは同じのようだ。話を終えると、学園長の司会進行で先生代表、保護者代表(エルフ族族長)の挨拶が続いた。


「では、新入生代表イーク君とバルク国からの留学生として我が友の孫にあたるクルト・ヴィシャー君が期間限定の入学となった。共に壇上へ。」


ん!?今俺の名前を言ったような…。


「クルト君は我が友であったサースの息子ウルベルトの子じゃ。わざわざバルク国から親交を深める為に期間限定ではあるが、みなと共にこの学園で勉強する。バルク国とはいろいろあったからのう。我が学園に学生としてきたのは100年ぶりくらいじゃ。これを機にバルク国との友好を深めれることを切に望む。近年エルフ族主義が強い我が国も他種族共存の思考を取り入れる架け橋となるだろう。魔人族、ドワーフ族、獣人族の新入生や現在在籍している学生も共に学ぶ友じゃ。今日この日をもって魔人族とも、ドワーフ族とも、獣人族とも良き友人として接してほしい。我が国も変わる時が来たのじゃ。みな共に学び、協力し、時には競い、分かち合っていってほしい。それでは壇上へ来てくれるかのう?」


間違いなく俺の目を見て学園長が微笑んだ。いやいやいやいや聞いてないし。それになんか責任重大じゃない?俺が入学することにそんな目的があんなんて聞いてないんだけど。さっき母さんが言っていたのとも話が違う気がするんだけど?


俺の疑問が解消されることなく、半ば強制的に壇上に上げられてしまった。先にイークが挨拶の言葉を紙にまとめたものを読み上げていく。

そうだよね。普通はそうだよね。事前に何を言うか決めてあるよね。俺何も無いんだけど…。


そんな事を考えてるうちに俺の番になっしまった。学園長の前を通った際、


「すまんのう。」


っと小さな声で謝られた。俺は内心ギョッとしそうになったが顔は笑顔を崩さずに会釈して壇上に上がった。めっちゃみんなが俺を見ている。さっきまで感動で泣きじゃくんでた母さんもも不安そうな顔に変わり俺を見ている。父様はニヤケ顔だ。なんか腹立つ。


「ご紹介頂きました、クルト・ヴィシャーです。この度、エルフ国とバルク国との友好の架け橋という大役を受け、身に余る光栄です。いまだ若輩者ですが精一杯努めれるように勉学に励み、エルフ国の良き処を我が国で広めるため様々な事を学んで参りたいと思います。


我々は根本的に文化が違います。我が国の貴族は私の年齢では婚約者がいるのが当たり前です。基本、政略結婚です。恋愛はいたしません。結婚後に婚約者とするのが当たり前です。離婚などはありえません。不正をしたり、身分剥奪がなければよっぽどがない限りできません。エルフ国は恋愛をしてから結婚をすると聞きました。正直羨ましいです。それ以外にも父親を父様、父上、お父様と敬称を込めた呼び方をします。それ以外のお父さんや父ちゃんなどの呼び方は親に対する不敬となるため呼びません。私も父様をとても尊敬しております。エルフ国や別の国の方々からしたら異様に感じるかもしれません。結婚や父親の呼び方ひとつでもそれだけ文化が違うとかんじております。しかし、わかり合う事は出来ると思っています。我が国は身分制度です。私個人の考えですが、身分は違えど役割が違うだけで同じ人間です。ですから見下すことも、貶す必要もありません。種族は役割という意味では盾わけ自体が必要ないのですから、どちらの種族が上かなんて必要ないのです。個人同士で競い合い高め合えばいいのです。私は貴族ですがあなた方と一緒の人間です。地位はあくまでも役割の違い、種族は文化や見た目の違いでしかないのです。違いさえ認め合えば同じ人間同士分かり合えるはずなのです。これから先生方、保護者の方々の協力のもと、共に学び共に高め合うことのできる友人になりましょう。長くなり失礼致しました。挨拶を終わらせていただきます。」


俺は一礼して壇上を降りる。緊張した。めっちゃ緊張した。単純に学園長が言っていたことに対しての感想をあげただけだが上手くまとめれたと思う。

壇上を降りると学園長が大きな音を立てて拍手喝采した。それにつられて会場全体が拍手の音で響き渡った。俺は驚き周りを見渡してから学園長の元まで行く。すぐに握手を求められる。


「素晴らしい挨拶だった。ぶっつけ本番でよく出来たのう!?できた子じゃ。サースのバカモンも生きていたら自慢してたじゃろうな。私の描いている未来は君がいれば安心じゃ。よろしく頼むのう。」


なんかめちゃくちゃ褒められた。まあ、成功したのは良かったが俺が席につくまで拍手はやまなかった。はずい、恥ずかしすぎる。


「クルト!すごく良かったよ。挨拶すんの知ってたの?」


「知るわけないでしょ!マジで緊張したー。みんな褒めすぎだって!」


「いや、本当に良かっよ!!俺、ルイだ。」「私も感動しちゃったー!!」「すごく良かったです!!」


見知らぬエルフのクラスメイトからも喝采を受けた。


「おっほん。素晴らしい挨拶をありがとう。イーク君にクルト君。2人ともまだ幼いのに素晴らしかった。みなも2人に負けずにこれから精進して行きなさい。2人は追い越されぬようにお互い協力し合い努力を続けていくんじゃ。今日は素晴らしい日になった。次世代の若者達の将来が楽しみで仕方ない。長生きはするものじゃな。これにて入学式を終了とする!!!」


皆が立ち上がり拍手の中、終了となった。


教室に戻るとみな俺を見ていく。恥ずかしすぎる。若干2名には睨まれてたが…。


「いや、2人とも新年生の挨拶ご苦労様でした。とても良かった。特にクルト君が言った事は大変共感しましたし、私も担任として協力をおしまないつもりです。みんな何か相談したい事があれば遠慮なく来て下さい。恋愛以外なら大丈夫だから!!」


「えー!!!なんでもじゃないんですか?」


女の子達が笑いながらも残念そうに言ってきた。


「先生は付き合ってる人いないんですか?」


「あっああ。いないよ。私は昔から奥手でね。上手くいかないんだ。」


頭をかきながら気まずそうに笑っている。


「えー!!もったいないですよ!!先生かっこいいのに!!」


「こら!担任をからかうんじゃありません。」


先生は顔を赤くしながら逃げに入った。


「…はい。一先ず雑談は終了します。今日と明日以降の説明しますね。まず今日ですが魔法力の測定と、属性の相性を調べます。それから魔検の模擬試験を受けてもらいます。まあ成績には関係ありませんので気軽に受けてください。分からなくて白紙でも大丈夫です。皆様の学力を調べるのと、すぐに受かりそうな生徒はすぐ様本試験を受けてもらうためのものなので。今日はこの試験終了で終わりです。明日から2日間は準備期間として授業はお休みです。その間に寮の生徒は引っ越しを完了させて下さい。通学の生徒は自習や見学目的で学園に来ても構いません。では皆さん呼ばれるまで時間があるので自己紹介をしましょう!!」


ズルーイなどの言葉を無視して説明し始めて話を完全に変えてしまった。








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