2人はチート
すみません。間が空いてしまいました。
少し戦闘シーンがあります。戦闘シーン描きたかったので、楽しく書けました。楽しんで頂ければ幸いです!
ザハルさんから俺はまず、説教から始まった。先程の模擬戦の際に使った植物の魔法。んー命名マニュプラントかな?あれの力が強すぎたと。当たったら身体が捥げる勢いだったらしい。え!?それは洒落にならない‥。
な訳で力の制御をする為、再び掌に魔力を放出しながら回す。しかし、前回と違い誰にでも目で見えるように球体を出現させ小さくしたり大きくしたりとし始める。目に見えるまでがわからない。俺は見えてるからわかりづらい。
できるようになったら的に向けて放出させて当てる、そこに的が壊れないようにする。できるかな?
因みにアメリアも同じく力の制御の訓練を指示されたようだが、俺とは違い、光魔法の光る球体を掌に出して、明るさを変えて行っている。上達してくれば、浮かせして自由に動かす訓練に変えるらしい。
俺とは少し違う。適性によって変えてるらしい。俺はまだ調べてないからわからないらしいが、自然の魔法?は適性がつよいだろうとのこと。しかし、放出の訓練ができない為、基礎の魔力玉の訓練になった訳だ。アメリアは回復魔法が得意なので光魔法は間違いなく適性が高いことから今回の訓練にしたらしい。
「これ見えてんのかな?」
「クルト様。もう少しはっきりと見えるようにさせて下さい。始めよりかは良いですが、まだまだです。」
「は、はい↓」
はぁー。ムズイ。隣では光の球体を掌に浮かべているアメリアが真剣な顔で明るさを変えている。まだ極端に明るさが変わっていて苦戦しているようだ。
急にアメリアが脱力して、その場に座り込む。
「あー!難しい!!!」
なんから今まで見た事ない感じにドキッとしてしまった。
「あ!?」
俺が見てるのに気づいて赤くなりながら口を押さえている。
「アメリアも苦戦してるようだね。大丈夫!僕なんかまだ、魔法玉事態だせてないんだから‥。でも、悔しがるアメリアも新鮮で可愛いね。」
「失礼しました。」
「いいよ。僕と話す時もそれくらいくだけた話し方でもいいな。」
「いえ、これでもくだけた話し方のつもりです。さらにくだけると、周りから思われる印象が変わります。誰が見てるかもわかりませんし、クルト様の側にふさわしい女性と周りからも認めてもらわなければいけません。いえ認められたいのです。なので、今の言葉遣いは直します。失礼しました。」
「そ、そうか。そんな風に思われているなら嬉しいな。じゃあ結婚して部屋で2人きりになれる日まで我慢するよ!」
「ッ‥‥はい。」
真っ赤になっちゃった(笑)
「クルト様、アメリア様。今日はこの辺でお終いにしましょう。一度お茶にしてから座学に致しますのでよろしくお願いします。」
「「はい。わかりました。」」
一緒に訓練をし、やはり魔法制御はアメリアはすごいと実感した。お茶を飲みながら聞いたのだが、アメリアは9歳にして回復魔法が使えたわけだが、通常、知識的にも魔力制御的にも難しいらしい。
ザハルさん曰く、回復魔法を正確に出来るようになるには、身体の仕組みを知る事で成功するか、元の状態に戻す想像力とそれに担う繊細な魔力制御をする事で成功する2パターンがある。前者は、無詠唱もしくは重症患者でも対応できるほど回復力が高い。後者は詠唱が必要で回復力も、術者の魔力量によって変わってしまう。人によっては擦り傷を治すしかできないそうだ。
アメリアは前者の入り口らしい。擦り傷なら詠唱無しででき、ザハルさんの見立てでは詠唱をすれば医者レベルまでできるんじゃないかとおもっているそうだ。9歳で?流石に重症患者と出会うことがないので試したことは無いそうだが。因みに前者という事は少なからず身体の仕組みをしっているということ。そこまで勉強したのがすごい。
しかし、この世界に転生して、この世界の医療技術がどこまで発達しているのか勉強してこなかったのでわからないが、他の分野はせいぜい中世より少し進んでいる程度だろう。魔法があるおかげだと思う。最低限の知識があれば、後は魔力でなんとかなるのだから。医療技術は本当に発展しているのか?
アメリアは俺と違うが、ずば抜けて優秀だろう。その知識もその魔力も。もしかしたらアメリアも俺みたいに転生してチートで知識も前世の知識なのかもと思った。そうすれば、俺が惹かれた理由も、この世界で身分に関係なく他人に思いやりのあるのも納得できる。だが、確証も無いことだし聞くのが怖い。
普通に考えれば馬鹿げた話だ。頭がおかしいのではと思われやしないか。嫌われないとは思うが今の関係が少しでも揺らぐのが怖い。
「クルト!どうかしましたか?」
「いや、何でもないよ。今日の最後の訓練が上手くいかなかったから、ちょっとやり方を模索してただけだよ。」
「そうですか。あまり根気を入れすぎないでくださいね。身体を壊してはもともこうもないのですから。」
「そうだね。やれることを一つずつ進めよう。」
「はい!」
「クルト様。アメリア様のいう通りでございます。お二人とも大変優秀で、今日指示した訓練も一般的な人はまだまだ先の訓練になります。今の時点で十分進んでますので、もう少し気長にお考えください。」
「そ、そうですか。わかりました。」
その日、夕食はアメリアと食べた。父様は残念ながらいなかったので、家族を含めての食事はまた次回となってた。
「アメリア様。今日は私がお風呂の方ご一緒させていただきます。」
「はい。お願いします。」
このやり取りで驚愕の事実が!!なんと、週末はウチに泊まるらしい。
え!?ありなの!?まあ、子供だからアレだけど、はしたないとか言われない?
「クルト様。大丈夫でございます。今日アメリア様達が来てる事はこの別館にいる者以外知りません。もちろん本館の方々も使用人含め旦那様専属者以外はしりません。」
「そ、そうだったね。安心したよ。」
顔にでてたかな?何も言ってないのにレイチェルが説明してくれた。
その日の夜、何故か何故か直ぐには眠れずにバルコニーに出た。夜風が吹き少し肌寒い。でもなんかちょうど良い。星空を見上げてここ最近の事を思い返す。なんか濃ゆい日々を過ごした気がする。
「眠れないのですか?」
後ろを向くとカーディガンを羽織ったアメリアがいた。
「ア!アメリア!?…そっかバルコニー繋がってるんだったね。」
ちょっと目のやり場に困った。ロリじゃないよ!ロリじゃないけど内心焦った。
「はい。外を覗いたら、クルトが歩いてるのが見えたので。」
そう言ってアメリアが俺の隣に来る。
「そっか。アメリアも眠れないの?」
「はい。なんか目が覚めてしまって。自分の部屋以外で寝るのもあまり無いですから。」
「そうだよね。俺なんて1度もないし。」
「それでどうしたんですか?」
「ん?…んーなんかあっという間にいろいろな事が決まって、一緒にやるべき事が増えて…。でもなんか凄く充実しててまだ子供なはずなのに。なーんていろいろ考えてた。」
「なんですか?それ?この歳で婚約者がいるのは普通ですよ。生まれた時から決まってる家もあるくらいですし。」
「そうなんだよね。俺って友達いないからな。社交場事態出た事ないし、話せる知り合いがいなかったから実感がわかないんだよ。」
「確かに。クルトは体のこともありますから仕方なかったと思います。…私は今幸せですけど。」
この子は顔を赤くしながら急に何を言ってるんだ?誘ってんのか?……いかん、いかん。邪心が。俺はロリじゃない…ロリじゃない。
「俺もアメリアに惚れて、婚約者になれたから頑張れるし充実してるよ。」
「幸せって言ってくれないんですか?」
アメリアがちょっと拗ねた顔で顔を背けてしまった。
「いや、それは幸せだよ。ただなんか…。」
「急に熱が上がりすぎてる…ですか?」
言いにくかったことをアメリアがあっさり言ってきた。それにしてもアメリアも同じように感じてたんだな…と。
「そうだね。別に悪いこととは思ってないけど、怖いかな。」
「それは私もです。クルトがいつか冷めたらどうしようーって。」
「それはないと思うよ。アメリアの事知るたびに好きになってるんだから止まらないもん。」
「なんですか?それ。それは私です。それにクルト。それが止まってしまったらどうなるんですかね?私はそれが怖いです。」
「同じだよ。俺もそれが怖い。急にだったからな。以前から知ってるはずなのにアメリアがバルコニーから入ってきたら見惚れて。いろんなアメリアが知りたくて見たくて。飽きる気がしない。」
「な…な‥なにを急に!わ‥私だってクルトがレイチェルと仲良く話している姿に見惚れて、お茶を一緒に飲んだ時も、一緒に散歩した時もこんな人が婚約者なら良いなって思って……。」
あらら。顔が真っ赤かになっちゃって。途中で俯いちゃったよ。本当に可愛いな。
俺は我慢ができなくなって手を繋いだ。アメリアが一瞬ビクッと動いたが繋ぎ返してくれた。
「じゃあさ。まずはもっとお互いのこと知ってからこの話の続きをしよっか?だってしばらくは、毎回毎回好きになる気持ちが強くなるだけだし。」
「……はい。そうですね。私も…止まる気が…しませんし。」
「じゃあ、質問!!アメリアは今何してる時が楽しい?」
「え!?…そうですね。魔法の制御の訓練は難しいですが楽しいです。後、座学は魔力と体の関係とかおもしろいですね。後……クルトと話してる時です。」
不意打ちをくらって直視できない。
「…俺も楽しいよ。じゃあ次、アメリアの番!!」
「私?ですか?」
「うん。どうぞ、なんでも聞いて!!」
仕事の合間なので、不定期ですみません。今週来週は更新遅めになるかもしれません。




