第五話:里長・ラルニオ
明けましておめでとう御座います
新年から遅くなりましたが、去年に引き続き今年も宜しくお願いいたします
未熟ですが、主人公・シフェル達の活躍をどうかお楽しみに読んでくださると嬉しいです
では、本編どうぞ
ようやく辿り着いた、ダークエルフの里
「早く中にはい・・・」
エドが先に歩き出した途端風を切る音が聞こえ足元ギリギリに矢が刺さっていた
「愚か者達よ、警告だ。今すぐこの森から立ち去れ!」
慌てて声が聞こえた方を見ると木々の隙間から仮面を付けた人物達が弓に矢を番えこちらに向けていた
「ちょっ、あれアタシ達狙われてるわよ!?」
剣を鞘から抜こうと手を置くカテリナ
思わず俺も剣に手をかけ身構えるが
「待ってくれこの人達は学友と先生。里長を呼んでくれ」
ラディーグが前に出て声をかける
少し間が開き、1人が弓を下ろし里に入っていくのが見えた
暫く張り詰めた空気が流れる
「皆の者、弓を下ろしても大丈夫だ」
里の方から男性が出てきて
指示を出す
弓矢を降ろしたのを確認すれば男性が近づいてくる
「手荒い歓迎をどうか許してくれ。私がこの里を纏めているラルニオだ」
頭を下げた後、握手を求められそれぞれ応える
里の中に通され、里長の家に案内された
「最近、賊が現れたせいで警戒しているのだ。ラディーグよく戻ってきたな。元気で良かったぞ」
「ん、俺は大丈夫。手紙にも書いてたけど、アルーテスの涙が欲しいんだ」
果実水を出され少し飲んだ後、来た理由を改めて言う
「それなんだが・・・今は無理だ」
ラルニオさんは言うには、月の雫の花畑に厄介な魔物が巣を作ってしまい近づくことが出来ないようで
いつもは違う時期にやって来る魔物らしいが今年はズレてしまったようだ
「だから、花畑に近づく事を許可できないのだ」
「諦めない。トゥトルさんを助けたいんだ・・・お願いします、許可をください!」
頭を下げるラディーグ
俺達も一緒頭を下げる
ここまで来たんだ、諦めたくない気持ちは皆一緒だ
「・・・無茶を絶対しないと約束できるか?」
「約束する」
「わかった、では許可を出そう」
小さく溜め息混じりで仕方ないと許可を出してくれた
今日はもう遅いとのことてま明日朝一に花畑に向かうことにした
どんな魔物がいるかわからないけどやるしかない
そう皆で心を決めた