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閑話休題 :ハロウィーンがやって来た!

ハロウィンなので急いで書いてみました


「さぁ、ハロウィーンの始まりだよ!」


今日は秋の実りを祝い、また大昔は悪しきものから身を守るために悪魔などに扮装したとされている日だ


学園内も収穫祭を兼ねてパーティーが行われる予定だ


「皆着がえた?」


包帯を体中にグルグル巻いた、ミイラ男に扮したエドが待ちきれないのかずっとウロウロしている


「俺は、大丈夫」


髪と同じ色の狼の耳と尻尾を身に付け姿を見せる


「シルは狼男ね、かっこいいじゃん」


「エドはそれ、ちょっと歩きずらそうだけど」


包帯を雑に巻いてるから足下に垂れ下がってたりする踏んだりしないかな


「大丈夫だって。あれ、ラグはまだ?」


「・・・出なきゃ駄目か」


着がえ終わったであろうラディーグがまだ出てこない

声の様子からして恥ずかしいのかもしれない


「僕が自信を持って選んだんだ。大丈夫だよ、ほら!」


エドが出てこないラディーグを引っ張ってくる

俯きながら出てきたラディーグの格好はマントを羽織る吸血鬼だった


「似合ってるよ、ラディーグ」


「ね、僕の見立て通り!」


「・・・ちょっと、こういうは苦手」


慣れないようで俯いたまま呟くラディーグ


赤竜寮(レッドドラゴン)内では様々な格好の生徒や先生が居る

俺達は、本校舎に向かうため歩いてるのだが・・・


「ねぇ、さっきから視線感じるんだけど」


エドの言うとおりなぜか沢山の視線を感じる

見た感じでは女子生徒が大半のようだけど


「その視線の殆どがラグとシルに向かってる。・・・羨ましい」


「どうかしたか?」


ラディーグはエドの言葉があまり聞こえてなかったようで聞き返すも、何でもないよモテ男!とからかわれ始めていた



寮を抜け、本校舎に行くと入口でクレハとカテリナが待っていた


「まったく、遅いわ。何してたのよ」


「ごめんね~。着がえてたら時間かかっちゃった」


「何時もとは違う格好ですから、時間がかかるのも仕方ないかと」


そう言って頬笑むクレハ

彼女の格好は魔女だ

黒色に纏められた服装は可愛らしさと美しさが両立してると思う

ネコ耳もチャームポイントだろう、違和感は感じない


一方、カテリナの服装は・・・


「カーくん、因みにだけど・・・その格好なに?」


「見てわからないの?父上に借りた騎士の鎧をアレンジしたのよ」


女性用の比較的軽めの鎧に色を塗っただけのようだ


「・・・似合ってない!酷いよこれは、ダメダメ!」


エドが真っ向から否定する

まぁ、確かに彼女らしさはあるのかもしれないが、似合ってるかどうかではエドに賛成だ


「カーくん、君は女の子だよ?いくら騎士を目指してるからってこの格好は酷い。僕が服を選ぶから、こっちに来て!」


カテリナの手を引っ張ってパーティー用の服が準備されている更衣室に向かう


カテリナは嫌そうにしているがエドの気迫?に負けたのか渋々着いていった


「お前らここに居たのか」


エド達を見送ってたら、声が聞こえたので振り返ると何時もと同じ格好のユージーン先生がいた


「先生はいつも通りなんですね」


「何時もとは違うだろ?」


先生に言われよく見てみるが違いがわからない


「そうか、わからないか。仕方ない、教えよう。お伽噺の化け物を造った人間を知ってるか?」


頷く事で肯定する


「その中に出てくる博士の格好だ」


「つまり、着がえるのが面倒だったんですね」


適当なことを言っている先生はいったん置いて

エド達が戻ってくるのを待つ


数十分後2人が戻ってきた


「お待たせ~、カーくんに似合う服選ぶのに手間取っちゃって」


にこやかに笑うエドの後ろでカテリナがオロオロしてた


「こ、こんな格好アタシには似合わないわよ」


鎧を脱いだカテリナの格好は黒色の小振りな巻き角に同じ色のコウモリの羽根を付けた悪魔だった



「スカートなんて、制服以外着ないし・・・」


「さっきのよりはいいと思うよ」


「似合ってる」


「あ、ありがとう」


全員揃ったので中に入っていく

食堂は好きな料理を取って食べていく形式だ


「カボチャが多いわね」


「カボチャのスープ、キッシュ、グラタン」


「甘いお菓子も沢山ありますね」


沢山の料理を見ていたら、トントンっと肩を叩かれたので振り向く

フードを深くかぶり顔の見えない人が立っていた


「何か用ですか?」


その人はしわがれた手を差しだすと


「トリックオアトリート」


と言ってきた

首を傾げてるとユージーン先生がその人の掌にお菓子が入った小袋を置いた


「さ、悪戯はしないでお帰り」


フードの人は小袋をしまうと小さく笑い人混みに消えた


「なんだったんですか、あれ?」


「気にするな、ほら料理を選んで食べるぞ」


先生に背中を押され皆のとこに行く

その後は何事も無く楽しく過ごしパーティーは終わった

俺達はそれぞれ寮に戻っていった







sideユージーン


学生達が全員寮に戻っていった後片付けをしていた


「今年も無事、ハロウィーンを終えることが出来ましたね」


「えぇ、お菓子をあげることで退散してくれるので楽でいいですよ」


「まさか、大昔の悪しき者が今だ現れ悪戯とは名ばかりの命のやりとりをしているだなんて言えませんからね」


さっきの、シフェルに話しかけきた奴

あれは、悪しき者と呼ばれている者だ

トリックオアトリートと話しかけ対価をくれなければ命を貰う。中々厄介な奴だ


毎年ハロウィーンの日だけ現れている

だから、生徒に恐い思いをさせないため仮装させ先生達が対価になるお菓子を持ち歩き対処する


「いっそ、退治できればいいですけど」


「何度やってもまた現れますからね。お菓子をあげて落ちつかせるしかありません」


溜め息をつきながら全部の片付けを終えた

来年もまた、ハロウィーンがやって来る

やっぱ面倒だな


はい、これで終わりです


ハロウィンを調べていたら結構怖い話も出てきて吃驚しました


皆様、楽しいハロウィンを

ハッピーハロウィン!

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