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命の叫び

 年間、221,000匹中、174,742匹。

これはいったい何の数を表しているかご存知でしょうか。

 

 これは、一年間で保健所に引き取られ、殺されてしまった犬・猫のかけがえのない命の数です。

 

 犬:7万7805匹 猫:14万3195匹が引き取られ、犬:4万3606匹 猫:13万1136匹が殺処分となりました。

 ※参考 2011年 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況 環境省

 http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

 

 なお、この数字は激的な減少をみせた結果のものであり2004年では、41万8413匹が引き取られ、39万4799匹が殺処分となっていました。これは、里親様や行政職員の方々、その他関係者様またご有志様皆様の努力あっての成果であるものと存じます。

しかし、今でも年間17万以上もの命が失われていることには変わりありません……。

 

 年間17万匹とありましたが、保健所の野良犬や野良猫の処分ですから、きっと汚かったり病気を抱えた動物ばかりが処分されているのでしょう。過去よりも数値も回復しているようですし、よかったですね。

と思われた方は、まずは下記の動画をご覧になって下さい。内容は、保健所にいる犬の映像が3分間流れるというものです。

 

 http://www.youtube.com/watch?v=p9apj5-YloA

 

 題名:『犬の殺処分/ALIVE映像』

 アップロード日: 2008/12/29

 

※残酷な描写は、ほとんどありません。

唯一残酷と感じられる方がいらっしゃるかもしれないのは、2分50秒から20秒間だけ表示される、殺処分後の処理をした骨の映像だけでしょう。

 

 お手数ですが、URLをコピーペースト、または上記題名で検索してご覧になって下さい。これ以降の説明は、本動画を前提に記述致しますので、ご覧頂きますようよろしくお願いいたします。



-----・-----・-----・-----


 

汚い?

病気?

怪我?

そんな子は、ほとんどいませんでした。

 

 むしろ、「え? 本当にこの子達がこれから殺処分になるの?」と言いたくなるような愛くるしい子達ばかりでした。しかし、あれが真実なのです。

 

 この引き取り数である、犬8万、猫14万という数字の多くは……、飼い主自らが連れてきたペットによって占められています。

 

 

『大きくなりすぎた』

 

『うるさい』

 

『年老いた』

 

『病気になった』

 

『手に負えない』

 

『新しい子がきた』

 

そんな身勝手極まりない理由で。

 

 そんな人達に問いたい。

「あなたは…保健所であの子達の命の最期のボタンを押せますか?」

 

 保健所へ連れて来られた子達はまず狭いオリに入れられます。そして市町村によって異なりますがだいたい

 

 犬 3日から7日

 猫 即日から3日

 

 これが、保健所へ連れて来られた子達の命の期限です。狭いオリに何頭も入れられ1日毎にオリを移動していきます。猫は喧嘩の可能性もあり大抵1匹ずつです。

 

 そして、最後はガス室に入れられます。固く暗く冷たい部屋に入れられ重いドアを閉められます。賢い生き物だから…どの子もこの部屋に入るのを足を踏ん張り嫌がります。

 

『嫌だ!!』

 

『まだ死にたくない…!!』

 

『生きたい!!』

 

『助けて…』

 

『ご主人様…!!』

 

 ガス室の外にはモニター付きの機械にボタンが設置されています。そのボタンを押すと……。

 ガスは、二酸化炭素が使用されます。しばらくの間…もがき 苦しみ だんだん息絶えていきます。そして、息絶えた後、首輪が外されます。その数の多さに言葉を失いました。

 その後、他の亡くなった子達と一緒に焼却炉の中へ。数日間、一緒に過ごした悲しい仲間達と共に、炎に包まれ、骨となった彼らは粉々に粉末にされおよそ百匹分の仲間達と共に1袋にまとめられます。

 

 これが、保健所へ連れて来られてしまった子達の悲しい最期です。保健所職員の方々の痛烈な心的苦痛は言うまでもありません。

 

 私たちは、国際社会で起こった事件を見て、それも1990~1999年に起こったものなのでほとんどの方が生きていた時間で起こったことでしょう、大きな衝撃を受けました。

 

 しかし、ダレール氏が述べた言葉を借りれば、所詮誰もこんなこと知っちゃいないのです。海外は、大変なんだな。もしも、あなたが一瞬でもそう感じてくれたのなら、自国で起きているこの惨劇を思い出してどうか見過ごさないで下さい。

 

 そして、もしもあなたに経済的余裕、空間的余裕があって、ペットを飼ってみてもいいかなと思われたら、ご家族の方と相談して近くの保健所に足を運んでみてあげて下さい。

 

 ただ、こんな事を書いている私も、マンションに住んでいるため里親になることが出来ずにいます。拙作をご覧になって下さっている読者様のほとんどの方も、新たな家族を迎える余裕などないとお考えでしょう。それは事実です。無理をする必要は決してありません。

しかし、もしも手を伸ばせるなら、あの子達の命を救ってあげて下さい。



以上で、私の伝えたかったこととさせて頂きます。本作を最後までご覧下さりありがとうございました。もし、興味を持っていただけたら「FC2小説」様に掲載させて頂いている同名の拙作もご覧いただければ幸いです。

「FC2小説」様で掲載させて頂いているページURL

 http://novel.fc2.com/novel.php?mode=rd&nid=176299&pg=21

こちらでは、画像が表示できるため、毛皮の問題にも触れています。


どうか、本作が皆様の知識へのキッカケとなりましたら幸いです。


※2019年10月16日に、北朝鮮及び武力攻撃事態法の記述について、削除いたしました。

記述内容は概ね事実に基づいたものでしたが、日本の法制化が北朝鮮へへ圧力をかけ行動を促進させたという部分については、憶測の域を出ず、現在の自分の考えとも乖離していたため削除いたしました。

よろしくお願いします。

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