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性被害者が望むのは誠実な愛だけだった  作者: すじお


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2 耐えた理由

相手がおそらく納得するまでこのような辱めを受けないと、私のことを信用してもらえないのだろうと、耐えた。

その間に相手が私の弱みを握ってリベポルも用意したいのだろうとも思ったが、それも完全に意識を麻酔で落とされてるので抵抗することはできなかった。



でも「一人の人に愛されない苦痛」に耐えたらその人と一緒になれるんだと思ったら、私はこの、戦争捕虜のような苦痛を堪えることができた。

これが終わったら、きっと一人の人に愛される。それだけを信じていた。



そうして迎えた6月某日。

私はお見合いの前に妊娠もできた。

さあこれでお見合いだ、と思ったが、大きな不安がある。


でも、急に足が止まった。



もしこの子供が、これから会いに行く人のものではなかったら?

それに、私を本当に愛しているのなら、どうして他の男性に勝手に貸し与えるのだろう。



そしてもう一つ、気になっていたことがあった。

どうして他の男に私を「貸し出す」なんてできるのだろう?


普通のカップルは、昼間に手を繋いで歩いたり、くだらないことで笑い合ったりする。

なのに私は、眠らされて、知らない男たちの手に渡されていた。


それは愛なのだろうか?



私のことが好きなら、きっとこんなことはしないだろう。

もしかしたら、私に隣に立たれたくないんじゃないだろうか。

女性として魅力がないからこんなことをされている自覚もあった。



私は無理やり眠らされて抵抗ができないでいるが、男からしたら、他の男の手に渡ったものを欲しがるだろうか?

あるいは、本当に好きな女性を他の男に貸し出すだろうか。


なんだか違う。

結婚前に複数人に襲わせるのは、男性側がいつでも結婚から逃げられるための手段でもある。つまり、これは愛じゃない。



この時点で愛情がないんだと思って、3時間かけて作ったメイクのまま、私はお見合い会場には行かなかった。

そのまま近所に寄って、家に帰って、ベッドに倒れ込んだ。


このまま真夜中がくれば、その人が本当に私を好きでいてくれるなら、いつものように勝手に添い寝しているはず。

お腹の子のことも思うと、迂闊な行動は取れなかった。


きっとそのまま行ったら、親もわからないままヤリ捨てされてシングルマザー方面に舵を切られるか、

万が一相手に良心があれば、そのまま結婚までワンストップだったろう。本当はこんなこともなく後者がよかったが、お腹の中には子供がいる。

子供の父親がいないという戸籍にはしたくない。


なぜなら私の母が、二度離婚しているから。

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