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ノアは光で包まれた。  作者: 夜凪ひなた
1.序章
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【1-1】プロローグ

魔王軍幹部が姿を消した――

そんな噂が広まり始めた夜、オレは剣を向けられていた。


 最初に視界に入ったのは、勇者レオンだった。

黒髪に黒い瞳。

剣を構える手は迷いなく、それでいて力みすぎてもいない。

オレを見る目は警戒しているはずなのに、そこには不思議と憎しみはなかった。

 その少し後ろで、剣聖シズが静かに立っている。

表情はほとんど読めない。

ただ、視線だけが鋭く、オレの呼吸、重心、魔力の流れーー

すべてを一瞬で測っているのがわかった。

彼女は、オレを敵か味方かではなく、「斬るべきかどうか」だけを見ている。

 右手の高台にはエルフの弓使いカイ。

弓はすでに半分引かれていて、いつでも矢を放てる姿勢だ。

口元は軽く笑ってはいるものの、目は全く笑っていない。

オレが少しでも動けば、躊躇なく射抜く、そんな緊張が、風に混じっていた。

 そして、最後に視線が合ったのが、氷の賢者シリルだった。

淡い水色の瞳。

感情の揺れはほとんど見えない。

恐怖も、怒りも、嫌悪もない。

ただ、静かにオレを「未知」として観察している目。

その視線を受けた瞬間、なぜか一番、嘘が通じない相手だと直感した。


「…魔王軍幹部、ノアだな」

勇者の声は、低く落ち着いていた。

断定ではなく、()()

それだけで、この場の主導権が彼にあるとわかる。

オレは一歩、前に出た。

四人の視線が刺さる。

「そう、だったが、今は違う」

その言葉に、弓使いの指がわずかに引き絞られ、

剣聖の重心が一瞬、低くなり、氷の賢者の視線が、わずかに鋭くなる。

勇者だけが、剣を下ろしはしなかったが、

微動だにせず、オレから目を逸らさなかった。


そのとき、オレはまだ知らなかった。

この出会いが、自分の運命を大きく変えることになるとは。

初投稿なので、誤字脱字等、ミスが多いと思います。

見つけた方はお知らせください。

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