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0.プロローグ

 この世には、人の性格を変えてしまう原因と呼べるものがある。

 普段は大人しい人がある日を境に突然、気性が荒くなったり、頼れる人が急に物事を押し付けてきたり等、日常的にあり得ることが、別物の仕業だったとしたら?


 それらは全て、『罹魔(かかりま)』と呼ばれる所謂(いわゆる)、悪魔の類の仕業だとすれば、それを祓わなければならない。

 だが、罹魔は普通の人間はもとより、悪魔祓いの専門であるエクソシストでも祓うことは不可能。


 罹魔は普通の悪魔ではない。

 人に取り憑き、その者の生気を吸い、死に至らしめるのである。まるで、病気にでもなったかのように人間を殺す悪魔──、罹魔の由来はここにある。


 ではどうするのか。

 それには特殊な力が必要となる。


 この物語は、罹魔とその特殊な力を持つ者たちの一見普通だが普通でない日々である──。






「──もうすぐだ」


 ぽつり、と誰かが呟いた。伏せられた瞼が持ち上がるとその下からは禍々しいような、けれど何故か引き込まれるような印象を与える紅玉のような瞳が現れる。

 しかしその四肢はまだ動かずにいる。どうやら体力が内容で今は言葉を発するまでがやっとのようだった。


「あの戦いから月日が経った……。身体は……、まだ動かないが……、直に動けるだろう。今は力を集めることに集中せねば」


 そう言って再び瞼を下ろすと深く息をつく。


「さあ、我が眷属たちよ。人間から生気を奪い、我が糧とするのだ。全ては、ミカエルを倒すために──!」




 人間を介して、天使と悪魔の戦いが、再びはじまろうとしていた──。




とあるフリーサイトに非公開のまま執筆途中で眠らせていたのをせっせと移植してたら筆が乗っちゃいました、わーい楽しい~~っっ!!

もう1つあるんですけど、これもそちらも高校生時代に設定練って書き残してたんですよねぇ……。若いってすごい。

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