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第82話 クロスロード(1)

 

 

 夜空に浮かぶ大月ルシーン小月アイ


 冬の冷たく澄んだ空気は、二つの月が放つ明かりを一切遮ることなく大地に届け、夜の大陸公路は煌々と照らされる。


 敗残の金本紫苑たちは、寒さに震えながらも王都から東に伸びる公路に沿って進み、テザとの中間程にある宿場町にたどり着いた。


 飢えと寒さに苛立ち、紫苑は手っ取り早く目についた町はずれの民家に押し入る。一晩の宿に選ばれた不幸なその家の老夫妻は、声をあげる間もなく惨殺され、わずかな貯えと食料を奪われる。


 紫苑は、虐殺した老夫妻の遺体を横目に、暖炉の炎にあたりながら餓えた腹を満たして一息つく。


 そして、追っ手の追跡をかわしつつ、一時的に身を隠す先を思案した。理想を言えば、どこかの街や村に潜伏したい。だが、侵入に失敗し、荒事を起こせば、必ずや追っ手に嗅ぎつかれることだろう。


 そうなれば、今の状況下では、詰みだ。


 最悪の未来が現実になる前に、何とかして欠損した体を元に戻したい。紫苑は、懐から布に包んだ左手を取り出すと、治癒魔法ヒールによって塞がれた手首の切断面に、左手を合わせるような真似をした。


 ()()()()()()()()()()()は、斬られた時のままの状態を保っていた。ここへたどり着くまでの途中、何度か腐らぬようにマリーフェスに治癒魔法ヒールをかけさせていたからだ。


 マリーフェスによれば、この国でもほんの数名しかいない『白魔導士ハイ・ヒーラー』の中には、身体欠損すら癒す上級回復魔法ハイヒールを操る者もいるという。


 紫苑の脳裏に、一瞬、同じ転移者だった原野碧が『白魔導士ハイ・ヒーラー』であったことが過った。だが、今、王都に潜入し、都合よく原野に接触するという算段がいかに無謀であるかも同時に浮かび、すぐに考慮から消す。


 思考が行き詰まり、右目と左手を奪ったフロリゼルへの怒りがまたしても沸き起こった。


——あぁぁ、イラつく! イラつくぜ! あのクソアマ、必ず殺してやる! 


 しかし、今はそのためにもこの体を元に戻さねばならない。紫苑は、怒りに身を任せたまま、荒々しくマリーフェスを問い質した。


「おい! 白魔導士ハイ・ヒーラーの奴らは、どこにいるんだ!」

「わ、私には分かりません。で、ですが……」


 紫苑の怒声に、マリーフェスは怯える。繰り返される暴力によって、マリーフェスは恐怖で縛られていた。紫苑のかけた洗脳による隷属状態は、彼女に自死を選択させないだけの意味でしかなかった。


「ですが、何だ! ハッキリ言え!」

「は、はい……。ハッキリとは分かりませんが、光神ミスラ教の司祭の中には白魔導士ハイ・ヒーラーが居ると思います……」

「なら、そいつらはどこに居る! 場所を教えろ!」

「お、王都の神殿にならいらっしゃるはずです」

「あぁ!? 王都だ!? 俺たちが今、王都に入れるとでも思っているのか! バカか、お前は!」


 紫苑は癇癪を起し、右手でマリーフェスの顔をつ。

 やり取りを見ていたデイレルが、直ぐに妹を庇うように二人の間に入った。その表情は、たれたマリーフェス以上に苦痛に歪んでいる。隷属状態で逆らえないはずであっても、妹の身を案じる気持ちが体を突き動かすのだ。


 紫苑は、前に立ち塞がったデイレルを前蹴りで蹴り飛ばす。


「クソ兄貴よぉ、まだ、わかんねーのか! この女は俺のものだ! いい加減、シスコンを卒業しろ!」


 マリーフェスはたれた頬を押さえながら、さらに何度も蹴られる兄を庇う。


「ご、ごめんなさい紫苑様。兄さんを許してあげて下さい。王都以外……あ、あとは……。そ、そうよ! フェズ、フェズ大神殿になら司祭様がいらっしゃるかもしれません」


 紫苑のデイレルに対する暴行がようやく止んだ。


「フェズ大神殿……そうか……。たしか、あの近くには人の居ねえ村もあったな……」


 紫苑は、腕を組むと思案する。行き先が決まったことでようやく荒んだ感情が幾分か持ち直すのだった。


 こうして、紫苑たちが目指す新たな目的地は『フェズ大神殿』となり、一時的に身を隠す先として選んだのが、近郊のゴーストタウン化した村だった。 



 『運命』という言葉を軽々しく使うことはできない。


 だが、時に人の世では『運命』と呼びたくなるような偶然や奇縁が重なることがある。


 この時の紫苑たちがまさにそうであった。暴虐を繰り返して来た彼らが向かった先に、魔神アステルがいた。





■■■■■■■■■

 




 それは、アステル、ファラリス、莉紗の三人が、昨晩泊まった無人の村からテザへ向けて進み始めて2時間ほど経った時だった。


 アステルが、こちらに接近してくる凶悪な気配を察知した。

 並んで歩いていたファラリスがアステルの表情の変化に敏感に反応する。


「何だ、どうしたアステル?」

「気を付けろ、何騎かこっちに向かってくるぜ!」

「昨日、村の前を通過した神殿の兵士たちか?」

「違う! 奴らじゃない。こんなに邪悪な気配……、人間なのか?」

「まさか魔物か!?」


 ファラリスは、前に大森林で遭遇したトロール亜種を思い出した。アステルがこんな反応をするのは、例の三獣士に対しても無かったことだ。


「違う、人間だ。全部で4騎。うん?5人か……。ただ、先頭の奴の気配は、まるで獣だぜ」

「どうする、やり過ごしたい所だが、この辺りには隠れる場所が無いぞ」


 アステルとファラリスは、周囲を見渡す。大神殿から南下するごとに林は消え、今いる辺りは見晴らしの良い岩がちの平地になっている。


「莉紗、昨日の魔法で全員隠れられるか?」

「ゴメン、無理よ。光魔法澄明クラールハイトは白系の服と相性がいいの。それに、白い服を用意できたとしても二人までが精一杯」


 莉紗は、申し訳なさそうにアステルとファラリスを見る。二人は暗灰色ダークグレーの外套を纏っていた。


「そうか、なら莉紗だけでも隠れてくれ! 莉紗を追いかけてきた奴らかもしれない」

「で、でも、もし戦うのなら私も一緒に——」

「——戦うかは、相手の出方次第だ。とにかく、今は莉紗だけでも身を隠してくれ。もし、戦闘になったらその時は頼む!」

 

 アステルは近づいてくる気配から、恐らく戦いになるだろうと予想したが、莉紗の戦力が不明なため、今はファラリスと二人で対抗することに決めた。


「りょ、了解」莉紗は、すぐさま光魔法澄明クラールハイトを唱える。莉紗の姿が消えると、すぐさま4騎の騎馬が接近してきた。


 アステルもファラリスも戦闘態勢を取って待ち構える。



「おい、おい、おい! こんな所にとんでもねーエロい女がいるじゃねぇかよ! しかも二人もよぉ!」


 先頭の騎馬の男を中心に4騎が二人の前に反包囲の態勢をつくる。一頭だけ若い男女が二人乗りしている馬がいる。


——!? あの金髪野郎は確か……金本……。


「アナタは、金本紫苑!」 姿を消している莉紗が、驚きの声をあげた。


——そう! それ。金本紫苑だった。って、オイ!!


 アステルは、内心で激しく突っ込みを入れた。これで何のために隠れているのか分からなくなった。


「そこに隠れている奴は誰だ!?」


 金本は、声のした方に向けて威嚇する。金本に付き従う盗賊の男がナイフをすかさず声の方向へ投げた。


 カチンと短い音がして、ナイフは打ち払われる。素早く莉紗の前に立ちふさがったアステルが防いだのだ。その直後、莉紗が光魔法澄明クラールハイトを解除して姿を現した。


「莉紗、なぜ勝手に姿を現した! それよりこの男は」


 ファラリスもまた、剣を抜いて莉紗の前に立った。


「勝手なことしてゴメンなさい。この男が金本紫苑。昨日話した転移者の一人で、南方で盗賊集団を率いていた男です」

「何だと! しかし、南部にいた男がどうしてこんな場所に……」


 ファラリスが当然の疑問を口にした。一方、並ぶ位置のアステルは何も喋らずに油断なく金本を注視する。


「ひゃーはっはっは!! ツイてる、ツイてるぜ!! 金髪美女に銀髪美女、その上橘莉紗、てめえまで手に入るなんてよ! この世界にきてようやく俺様にも幸運が巡ってきたようだぜ!」


 紫苑は歓喜の声をあげる。これまで退勢一方だった状況に降ってわいたような逆転の機会なのだ。タイプの異なる極上の異世界美女が2人同時に手に入る。その上、橘莉紗だ。


 いつか必ず、あの女を自分のものとして思うさま蹂躙する。

 紫苑は、初めて莉紗を見たあの日から、暗い妄想を逞しくしていた。それが、ラスナバス平原で隷属から解かれると具体的な野望へと変わる。


 美しい女を片端から犯し、自分の軍勢を率いて王都を攻める。そしてサーゲイルを殺して莉紗を奪い、自分の王国を築くのだ。その王国の王妃には、橘莉紗こそ相応しい……。


 そんな、中二病をこじらせた愚かな野望……。

 数日前、フロリゼル・クラリオンによって無残に打ち砕かれた野望が再び息を吹き返す。


 莉紗を含め3人が()()()()()戦闘力がありそうな気配だ。隷属させて、今夜から徹底的に自分の役に立ってもらう。


——昼も夜も使い倒してやる! 


 そんな下卑た考えが浮かび、紫苑は高笑いが止まらない。


 刹那。 旋風つむじかぜが紫苑を襲う。驚いた紫苑は咄嗟に身を逸らす。


 次の瞬間、紫苑が乗る馬の首が飛び、同時に紫苑の左腕も付け根から消えていた。


「あぎゃぁぁああぁあぁ!! 俺様の腕がぁぁー!」


 首を失って倒れる馬から放り出された紫苑が、転げまわりながら辺りに悲鳴を響き渡らせる。


 咄嗟に躱せたのは魔剣士ヘクスブレードの天恵だった。それが無ければ、即死だった。


「……油断大敵だな。クズ野郎」


 アステルはこれまでにない酷薄な声を転げまわる紫苑に向ける。これにはファラリスも驚く。こんな冷酷な顔をしたアステルを見たことが無かったからだ。


 紫苑に止めを刺そうと近づくと、背後から居合切りの衝撃波が襲う。アステルは、気配でその動きを見抜いており、易々とデイレルの放った衝撃波を後方へ飛んで躱していた。


「アステル、大丈夫か? 今そっちへ行く」

「来なくていい! 今は莉紗を守ってやってくれ」


 近づこうとするファラリスをアステルは止める。


「何をやってる、早く俺を助けろ!」


 アステルが再び紫苑に近づこうとすると、紫苑は周囲に助けを求めた。

 デイレルと共に馬から降りていたマリーフェスは素早く駆け寄ると紫苑に治癒魔法ヒールを掛ける。


 一方、最後まで残った二人の盗賊は、紫苑の命令に反応し、斧を振るってファラリスと莉紗に襲い掛かった。


 ファラリスは剣を振るって莉紗を守りつつ、盗賊二人の攻撃を巧みに払いのける。オーガの群れすらさばいて見せた剣技の持ち主なのだ。盗賊ごときが何人で襲い掛かろうと、相手ではない。


 ファラリスは、あっさりと盗賊二人の斧を弾き飛ばす。だが、ここで異変が起きた。


 ファラリスが盗賊に止めを刺そうとすると、右腰に差した聖剣が突如輝いたのだ。すると、途端に顔色が変わった盗賊二人は、命乞いを始めた。


「た、助けてくれ! お、俺たちゃ、あの男に操られていたんだ!」

「そうだ! 俺たちゃ嫌々言うことを聞いていただけだ」


 剣技の差などお構いなし、命知らずに突っかかってきたついさっきまでとは別人のような表情で怯えて命乞いをする。


 ファラリスは、憑き物が落ちたような二人の変化に困惑する。


 一方、アステルもまたデイレルに対して異変を感じていた。アステルにひたすら猛攻を加えるが、その表情は苦悩に苛まれ助けを求めるような、懺悔を請うような、そんな表情だ。これは、アステルが戦ってきたどの敵とも違うのだ。


 怒りや憎悪、時には悍ましい色欲に顔を歪ませてきたこれまでの敵。すぐそこに居る金本紫苑がその典型的な例だ。だが、デイレルはそれとはハッキリと違う。


 そのデイレルの表情が、アステルに攻撃を躊躇わせていた。


——こいつ、何か訳がある。だとすると、あの女もそうか。


 アステルは、デイレルの攻撃を躱しつつ、紫苑を治療していた女に視線を送る。すると、いつの間にか立ち上がった紫苑が右手で刀を握っていた。


 紫苑の刀から発せられる邪悪な魔力の高まり……。


——まずい! 


「二人とも! 強力な攻撃が来るぞ!」


 アステルは警告を発する。この距離では二人の防御には回れない。


「いけない! 魔力反射リフレクション!」


 次の瞬間、シュンと紫色の光線が一直線に辺りを横切り、遅れてブゥゥンという低い重低音が響いた。


 一瞬の静寂が辺りを支配する。デイレル、そして二人の盗賊たちは、上下に真っ二つにされて、地面に倒れ込んでいった。


「俺の獄裂斬ヘルスラッシュの味はどうだ! そっちこそ油断大敵だな、クソアマどもが!」


 紫苑はふらつきながらも凶悪な表情で叫んだ。……しかし。


「ファラリス! 莉紗! 二人とも大丈夫か!?」


 アステルは、薙ぎ払われるように広がる魔力の光線を高々と飛び上がって躱していた。


「アステル! アナタこそ無事!?」


 莉紗がアステルに手を振ってファラリスと自分の無事を知らせてくる。

 二人は、莉紗の光魔法『魔力反射リフレクション』によって守られ、無傷だった。アステルは、心から安堵した。


 莉紗もまた、紫苑のどす黒い魔力のオーラが滾るのを感知していたのだ。魔力による攻撃であれば、光魔法『魔力反射リフレクション』は絶対防御壁となりうる。


「なにぃ!!」 紫苑は、自分の必殺技がいとも簡単に破られたことに色を失う。

「に、兄さん! デイレル兄さん!! いやぁぁー!! いやぁぁー!!」


 胸のあたりで二つに切断された兄デイレルを見て、マリーフェスは錯乱状態になる。紫苑は、マリーフェスを後ろから羽交い絞めにすると、刀を首に当てる。


「く、くるな、バケモノが! それ以上近づいたら、この女を殺す!」

「どういう事だ。見ず知らずの女が人質になるとでも思っているのか」


 ファラリスは莉紗の光魔法『魔力反射リフレクション』に守られながらアステルに合流した。その声には、強い嫌悪感があった。


「莉紗、その魔法、俺にもかけてくれるか?」

「も、もちろんです」


 アステルは、莉紗の『魔力反射リフレクション』を身に纏うと、二つに切断されたデイレルに近づく。


 そして、内臓が出ている体を繋ぐと、両手を切断面にかざす。強いエメラルドグリーンの発光が切断面を覆い、二つに切り割かれた体が徐々に元通りに回復する。

 

 アステル以外のその場にいた全員が、目の前で起きる奇跡に目を奪われる。


「——!? 上級回復魔法ハイヒール……、いいえ、あれは完全回復魔法エクストラヒール!」

 

 マリーフェスは、奇跡の光に包まれる兄を見て安堵した。


 エメラルドグリーンの発光が収まった時、デイレルの体は、元に戻っていた。

「ぐっ……」アステルはこれまでにない凄まじい疲労感に襲われ、片膝をつく。


「は、はっはっは! ひゃーハハハハハ!! 完全回復魔法エクストラヒールだと! ツイてる! やっぱり、俺はツイてるぞ! よぉし、そいつを俺様にもかけてもらおうか!」

「は? 何をさっきから、言っているのだ、気でも触れたのかこの男は」


 ファラリスは先程から繰り返される紫苑の意味不明な言動に理解が及ばない。


——なぜ、敵方の女が人質になるのだ。なぜ、アステルが敵のお前を癒さねばならないのだ。


 羽交い絞めにしたマリーフェスの首筋に刀を当てたまま、紫苑はアステルに近づく。


「……気を付けてください。恐らくこの男は、何か奥の手を隠しています」


 莉紗は、紫苑の不敵な態度の裏にあるものを見抜き、迂闊に接近しないようファラリスとアステルに警告する。彼女はこれまで何度も、邪悪な男たちの汚い罠に脅かされてきたのだ。


 無論アステルもそれには気付いている。しかし、それでもなお、アステルは敢然と紫苑に立ちふさがる。


「バケモンがっ、今からおめぇは俺様の奴隷だぁぁ!」


 紫苑は、刀を捨てると、懐から、黄金に輝く円形の宝飾が付いた鎖を取り出す。

紫苑の叫びに続いて、円形の飾りから幾つもの黒い光が放射された。

 

 黒い光は自ら意思を持つように宙を彷徨い、アステルの瞳に吸い込まれていく。


「恐らくそんなところだろうと思ってたぜ……」


 アステルの怒りの拳が紫苑の顔面をとらえる。


「ごぉばぁぁ!」 前歯を何本もへし折られた紫苑は、奇妙な声をあげて吹っ飛ばされた。


 アステルは紫苑が手放した円形の宝飾が付いた鎖を拾い上げると、空中でズタズタに切り裂く。その直後、マリーフェスは気を失って倒れこんだ。


「隷属の魔道具……。あれは隷属の魔道具。金本紫苑は、アレを使って仲間を増やしていた。なら、アステルが助けた男の人も、彼女も……」

「何だと……、隷属……魔道具でそんなことを!」

 

 莉紗の悲しそうな声にファラリスも驚愕する。


「……にゃ、にゃんでぇ?」歯をへし折られた紫苑は、目の前の現実を理解できないでいた。

「お前のようなクソ野郎が考えそうなことは、お見通しなんだよ……日本人の恥が」

「ひっ、そ、そにょごえは……お、おみゃえ……みゃしゃか……ぎゃぁぁぁ」


 アステルは容赦なく紫苑に残された右腕を切断する。


「さえずるなクソ野郎が! 俺は、お前のように人を弄び、自分の都合で利用しておいて、用が済んだらあっさりと裏切るような最低、下劣なクズが許せないんだ。命乞いは無駄だ。これまでの報いをキッチリ受けてから死んでもらうぜ」

「や、やべてぇぇぇ!! しにたくなぃぃ!」





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