表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歯車伯爵は笑わない  作者: アブラナ
1/7

歯車伯爵

よろしくお願いいたします

歯車伯爵は喫茶店で優雅にあつーい珈琲を飲み干す。

相方のバドーはサンドイッチを食べながらブツクサ言っている。

歯車『食べながらブツクサ言わないでくれたまえ。バドー、確かに仕事はないのは困り者だがね』


バドー『歯車伯爵は仕事いらねーのかよ。お、電話だ。仕事だぜえ!もしもーし、便利屋でーす』


歯車伯爵は珈琲に黒砂糖をふたつまみ入れた。

甘くかぐわしい香りが辺りを包む。

バドー『大変だ伯爵、事件だ。スコットヤード、いや警察がロンドンの路地裏にて惨殺された。死体には〔美しきクリミアの戦慄〕と書かれてあったらしい』


歯車伯爵は珈琲カップを叩き割る。


歯車『ドクタークリミアか。あの女はまだ実験台を探しているのか』


バドー『なに?昔の女、妬けるねえ』


歯車『バドー、私の肉体は9割が義体なのは知っているね』


いわばクリミアに義体の製造を頼んだわけだ。しかも9割の人体手術ができるということはドクタークリミアはかなりの腕前。

もしくは医療技術や改造能力をもった異能力者の確率が高くなる。

俺と伯爵は戦闘向きとは言えない。

もしも改造能力により、肉体を著しく強化させた兵士なんか現れたら即アウトだ。


バドーはタバコをふかしはじめた。

歯車『やめてくれバドー、ここは禁煙席だ』


バドー『固いこと言うなよ伯爵、それよりドクタークリミアの目的はなんだろうな。ていうか実際に手術を受けたあんたならわかるだろ。奴は異能力者か?』


歯車『彼女は確かに異能力者だ。しかし義体の手術や医療技術には、一才、能力を使用しなかったよ。おそらく彼女なりのプライドだろうね』



ありがとうございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ