第1章 5 会議
医者を発掘、選出することが主な目的であることが有名な組織だが、その中にも幾つか数がある。そのほとんどが他の組織に対して敵意を持っている。そのため、組織の中では他の組織よりも少しでも早く『能力』を持つ人間を探し出すことを目標としている。
2052年、現在、ただでさえ、建物は建てた直後に菌に侵食されるため、建てようと思うものは材料を調達しやすく、さらに建築に関して相応の知識がないと、建てようとは思わない。だが、組織には高層ビルの本部が2042年の少し後に用意された。その中では常時、会議がされている。
「おい、教官よ。お前は、あの話を信じるか?」
そう問うのは、一つの組織の最高責任者を務めている、アサノスケ・サカグチだ。そして、問われた教官と呼ばれたものの名はモキラ・アサユキ。答えは、
「あの話、というのは果ての村に現れたという、触れるだけで菌による病状を消すことのできる、という少年ですか?」
「ああ、そうだ。それで、信じるのか、信じないのか、どちらだ?」
一瞬、顔を曇らせたがそれでもすぐに表情を戻し、答える。
「正直、信じられませんな。今の我らが持ち得る能力者でも、菌の行動を一定時間停止させる、までしかありません。それが触れただけで、とは」
「私も、そう考えた。だが、思い当たる節がある。あの二人の息子ならば…」
言葉を発した直後に、モキラが目を見開き、
「なるほど。あのお二方の息子さんならば、あの方に協力を要請することは可能ですからね。しかし、あの実験を成功させるとは。やはり凄まじい研究者だ」
「同意する。ならば、何としても奴らのの息子さんを回収し、一刻も早くこの世界を救わなければ」
「はい、では私の部下を送りましょう。何名、送ればよろしいでしょうか?人員を割き続けるわけにはいきませんし」
「3人以下がいいだろうが、果ての村だ。多すぎるのは、返って目立つだろう。おい、単独行動に向いていて、なおかつ成績が良いもの、一名。それでよかろう。誰だ?」
顎に手を当てて少し考えてから、考えつく。
「アルカ・カワードが無難なところでしょう。それでよろしいですか?」
「アルカ・カワード、か。いいだろう、ではすぐに派遣しろ」
「了解いたしました」
この派遣が、その少し後で勃発する戦闘を知る由もない二人だが、念には念を押し、モキラはこう提案する。
「しかし、念には念を押しておきましょう。果ての村に行くまでに10日はかかるはずでしたし、アルカ・カワードが向かった3日後に、もう1人、私の娘を送ります」
意外な顔をするアサノスケではあったが、すぐに納得する。
確かにモキラ・アサユキの娘、ユウカ・アサユキは戦闘医の中でトップの成績を誇る優等生だ。彼女ならば、アルカ・カワードが失敗しても、あの少年を捉えることができるだろう。しかも、3日後に出発するということは、アルカ・カワードが失敗し逃げおおせた時に道中で気づくことが可能だ。
そういうことならば、許可しない理由がない。
「いいだろう。だが、失敗は許されん」
「はっ、承知しております!」
このおかげで、アルカの他にも刺客が送られることになった。それは少年たちの方が知る由もないことだろう。
土下座数 9
なんか付けといてなんですが自分のネーミングを疑いました。書きながら、自分で
「あれー?俺、こんな名前付ける奴だったけ?」
と言ってしまいました。




