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第1話 願い

話が出来上がり次第投稿していきます。


1000年前 この世界には五大魔女と呼ばれる魔女が存在していた。

魔女達は祝福を受け、魔女達はある目的の為に

祝福の力を使い世界を変えようとしていた。


だが、聖者と名乗る人族がある魔女の信徒を殺害した事により、聖者率いる人族と、魔女の信徒である魔術師達との人魔戦争が始まった。


その戦いでは多くの大地を割り、空を割り、複数の国を滅ぼし多数の死者を出した。

長く長く続いたその戦いの結果は、聖者率いる人族が勝ち、五大魔女は聖者達によって殺された。


だが、魔女達は死を予見していたのか

自身の全てを【禁書】に書き記し、その存在を隠した。


戦後、人族は魔法を正しく扱う為に魔法協会を設立し魔法の管理や魔法の法律などを整備した。


魔法協会は魔術師の抹殺及び、魔女達の意思の根絶を目標とし、魔法師と名前を変え世界へと飛びたっていった。


だが、人の欲と願いは醜く

自身の求める世界、魔法、魔物の為に本来隠されていた禁書を見つけ出し使い始めた。


そんな悪意や欲が蔓延る世界の中、ある青年が長い年月をかけて目を覚ましある一つの目的の為に旅を始めた。


_____________


星月暦1120年 アゼル王国 


アゼル・バンディラスが統治するこの王国は聖者の1人である聖剣使いを生み出した歴史がある。

その王国に今日も新たに罪人が増えた。


月光が王国を照らす中、白い髪が風で靡き血が滴り落ちる青年は罪人達が集まる牢獄の中に居た。

そんな血だらけな青年に向かって、蛆に腕を蝕まれている痩せ細った男は声をかけた。


「そこの君、大丈夫かい?随分と血だらけじゃないか。... 僕は魔術師だ。

 出血を止めるくらいなら... 出来るはず。 魔錠も緩いし... 頑張れば魔術は使える」


男は優しく問いかけた。 だが、男の声は青年の耳には届いて居なかった。


男には青年の姿がよく見えていなかったのだ。


男は魔法師達、拷問官達にあらゆる罰を受けさせられ、片腕はあらぬ方向に曲がり

片一方の目は潰され、足は腐り、身体中に火傷跡と痣が残った。


男はただ、目の前の青年を救いたかった。

現実とは無情で、男の見えづらい目に写る青年はもう既に息をしていなかった。


男は声をかけ続けた。 だが青年から声が返ってくる事はなかった。


返答がない... 青年の命の火がもう消えている事を男は知った。

男はただ、救える人は救いたかった。

その一心のみで青年に声をかけた。


いつも男の想いは届く事なく消える。


男は更に深い絶望と、己に近づく死を実感し眠りにつこうとした。


だが、その時ボヤけた目で空色の光が現れたのを見た。 幻覚でも夢でもなく、今目の前にその光がある。


青年から謎の光が出ているのだ。


僕の魔術が... 効いた? 効いたのだろうか?

青年はどんどんと光へと包まれていき、光が消えた後青年の方から息を吸う音が聞こえた。


「ふぅ... なんだか気分がスッキリする」


目が見えにくくても耳に、ちゃんとその青年の声が聞こえる!

男は折れた腕と腐った足を引きずりながら鉄格子の前へといき、青年に声をかけた。


「僕の魔術が... 声が届いてくれたかい?」


青年は自身にかけられた錠を鳴らし、今の状況を理解しようとしていた。

だが、目の前に写る男の声を聞き優しくこう返した。


「あぁ、届いたよ。 貴方の声は」


男はその言葉に深く感動し涙を流した。 涙が傷に沁みるが、そんな事は今この男には関係なかった。 

嬉しい気持ちが男を包んでいた。


男は青年に泣きながらこう聞いた。


「名前を... 名前だけでも教えてくれないかい?」


男は知りたかったのだ。 自身が初めて救えたその青年の名を。


青年はその男の言葉を聞き、魔錠を魔術で破壊し、回復魔術と言葉を返した。


「俺の名はルイン。魔女の意志を継ぐ魔術師だ。 貴方に、月光と星の光に包まれますように」


ルインは鉄格子を魔術で粉々に破壊し檻を出た。


だがその瞬間、牢獄内に警報音が鳴り響き魔法師達と拷問官達の足音が聞こえてきた。


男は徐々に回復している視界でルインを見た。 ルインは目を閉じ、息を深く吸った後こう呟いた。


「禁書を返して貰おうか」


感想などありましたらぜひ書いていただけると嬉しいです。

作者のモチベーションが多分上がります

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