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ヘキサグラム~我ここに在り  作者:
最終章 我ここにあり・二つの世界

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15_再び六芒星の間のへ

翌日、ディジー、タイガ、教授、エドの4人は許可を貰って六芒星の間に向かっていた。

マルクスとトーマスは前日提供されたディジーやタイガが見た覗き窓の世界の確認と編集をしている。

特にトーマスは来たがったのだだが試練の間に弾かれる可能性を考えて泣く泣く諦めていた。


地下への入り口を前に、タイガは言った。

「これ、防御の魔方陣が刻まれているね。」

「ええ、やはりそう思う?」

1年以上前、ここに来た時に呪陣の気配を感じてはいた。

暗かったことと不法侵入であり、同行者の存在もあって前回は確認出来なかった。

今回は家主の許可を得ているのでタイガと二人でじっくり調べることができる。

「やっぱり・・・思った通りだ。防御は内側の方が厚い。」

「と言うことは下から何かが来るのを抑える方向であるという仮説は間違っていないのか。」

教授の言葉に二人は頷いた。

入り口から地下へ、六芒星の間までの幾つもの扉は隔壁に似ているとディジーは感じていた。

門の中で見た光景を考えた時、こちらが向こう側に行くだけでなく向こうから何かがやってくる可能性も高いことに気が付いた。

その存在が常に友好的な存在であるとは言えないだろう。

その為の防御機構があるのではないかと考えて確認することにしたのだった。


「うん・・・この壁・・・吸収や浄化の機構が組み込まれている。」

扉の向こう側、次の扉までの螺旋階段には装飾に見せかけた様々な魔方陣が隠されていた。

「そうか・・・」

「普通の人がここに来たら多分次の扉まで持たず、気分が悪くなって引き返すと思う。」

「引き返さずに無理して進んだらどうなる?」

「途中で倒れて動けなくなる。救助が遅ければ死ぬと思う。」

「死んだらどうなる?」

「直ぐにとは言わないけど、1か月もしたら吸収されて分からなくなる。」

周辺で言われるランカスター家の御伽噺。

・・・使用人がある日突然居なくなる・・・

雰囲気に当てられ逃げ出したと思われていたがここで死んだ者も多いのかもしれない。


次の扉を開けて先に進む。

試しに最初の扉を開けたままで次の扉を開けようしたらビクともしなかった。

こういうところも隔壁を思わせる。

なお、最初に来た時にヘアピンで開けた南京錠や扉の鍵はほぼ飾りのブラフだった。

本来の鍵は試練の有資格者であるかどうかである。

「警戒レベルが一段上がった。」

扉や壁の装飾に隠された魔方陣を見てタイガが言った。

ここら辺はディジーよりもタイガの方が詳しい。

持ってきたスケッチブックに魔方陣を写し取った結果を見せた。

「こことここが二重になっている。」

ブラフの装飾のせいで分かりづらいがディジーやタイガには魔方陣として有効なものとそうでないものの区別はつく。

エドもタイガに聞きながら何となくではあるが分かるようになってきていた。

魔方陣の違いを指で示すタイガに教授は聞いた。

「吸収の効果が強くなっているとのことだが君は平気なのか。」

一瞬キョトンとしたタイガだったが、直ぐに頷く。

「はい、大丈夫です。姉さんも問題ないよね。」

「ええ。」

そう言って教授やエドの顔を見る。

「教授のお母さんってどういう人か聞いてますか?」

しばらく考えてから教授は答えた。

「政略と言うかお見合いで結婚した普通の人だった筈だよ。」

「そうだとするとここに入るのは危険だったと思います。」

「だが父は有資格者だった筈だ。母だけでなく父も死んだのはおかしくないか?」

その言葉にディジーとタイガは顔を見合わせてから答える。

「多分一人だったのが問題だったと思います。」


「ここの魔方陣、条件が揃うと効力が弱まる様に設定されています。」

スケッチブックの別のページを指さす。

「反対に有資格者が揃わない状態だと効果が増すようになっています。」

こんどはスケッチブックの別の場所を指さした。

「有資格者でもダメージを受けるようにか。」

「ええ、有資格者が3人揃っているということが大事なのです。」

「それが裁きか。」

「ついでに有資格者が3人揃っていても同行者が3人以上だと今度は3倍以上に負荷が上がります。」

さらにスケッチブックの別の場所をなぞる。

「同行者は2人までという訳か。」

「ええ。」

これは権力者等に脅された場合の対策なのだろう。

六芒星の間に近付けるのは最大で5人なのだ。


螺旋階段を降り、扉を開ける。

開ける度に効力が強くなっていく。

3つ目の扉を開けたところでディーが言った。

「ここまで来ると普通の人は立って居られないでしょうね。」

横でタイガが頷いている。

「そこまでか。」

「意識を保つのもやっとだと思うわ。」

教授は周辺を見回す。

「両親がここまで来たかどうかは不明だが、ここで引き返した場合、どうなる?」

「多分、入り口まで持たないと思う・・・」

「僕もそう思います。」

教授は両親がここで倒れていたとしかマルクスから聞いていない。

深くまで降りて戻ってこられなくなった可能性が高いのだろう。

幸い死んで直ぐに吸収される訳ではないので探しに来たマルクスが見つけたのだろうか?

そうやって調べながら六芒星の間に辿り着いた。

閲覧、有難うございます。

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