プロローグ①♡過去の自分と白猫
初の現代恋愛長編です!
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華菜は好きだった人と再会するも……。
「あーあ、みんな彼氏もちが多いなぁ」
そう思いながら寮へ向かい歩いていた。そう大学の帰り道である。
私の名前は日景華菜、大学に通う二年生だ。
見た目は、どうなんだろう? どちらかと云えば地味なんだろうな。高校の時に地味華菜って言われてたしね。
そんな私にも、好きな人はいた。でも誰にでも優しい人で、モテていたから。こんな私じゃ告白しても、フラれるのが分かりきっている。
だけど今でも、その人のことが忘れられない。告白だけでもしておけば良かったと後悔している。
「アレ? 日景さんだよな」
誰だろうと思いその声がした方を振り返った。
「もしかして瀬能くん?」
少し髪型と雰囲気が変わっていたけど間違いなく瀬能勇士くんだ。
そう見間違う訳もない私の好きな人なのだから。
「ああ、こんなとこで逢うなんて偶然だな」
「そう、だね。私は寮に帰るところだけど……瀬能くんは、なんでここに?」
「ん? あーうん、中学の友達と会うためにな」
友達って……恋人かな? そうだよね……彼女がいてもおかしくない。
「その友達って、もしかして◯◯大学なの?」
「そうだけど……あーそういえば日景さんも?」
「うん、そうだよ」
そう言い私は笑った。
私と同じ大学か……誰だろう? 知っている人じゃないかもしれない。
「あっ、約束の時間に遅れる。んーそうだなぁ……また、いつ逢えるか分からないし連絡先の交換しないか?」
「えっ? 私と連絡……」
「いや……なんかあった時に連絡とれた方がいいかと思ってな」
どうして? そうだとしても私と連絡先を交換して彼女に知られたらまずいんじゃないのかな。
でも……そうだね。ここで断ったら、また後悔する。
「そうね……待ってて」
そう言い私はスマホをバッグから出した。その後、SNSの連絡先を交換する。
「ありがとう。じゃあ、また逢えるといいな」
「うん、また逢えるといいね」
私はそう言いながら手を振った。
それをみた瀬能くんは、ニコッと笑い手を振ってくれる。
やっぱり優しいよね。誰にでも、こんなに優しいのかな? 昔からそうだったけど……これじゃ彼女さん、ヤキモチ妬いちゃうね。
そう思いながら瀬能くんをみた。
瀬能くんは横断歩道を渡っている。
――キキキキキィー……――
私の目の前で瀬能くんが車に轢かれ倒れた。
それをみた私は無我夢中で瀬能くんの下へ駆けだす。
「キャアァァアアアー……」
私は車に轢かれたらしい。意識が途切れていく……。
そんな最中、誰かの声が聞こえてくる。だけど何を言っているのか聞きとれないまま私の意識は途切れた。
♡*♡*♡
――ピロピロポーン♪ ピロローン……――
私はスマホの音楽で目が覚める。
アレ? ここって寮じゃなくて家だ。どういう事だろう……。
もしかして、あのあと助かったの? でも、なんか変だなぁ。
そう思いながらスマホの目覚まし音をオフにした。
その後、何気にスマホの画面をみる。
「……ちょっと待って!? これって……えっと私は高校三年生。じゃあ……今までのは夢だったの?」
私は思い返してみる。
そういえば、あの夢って……今回のを合わせて三回みている気がするんだけど。
でも、今回は鮮明すぎる。
まさか……これって死に戻りってヤツなの?
もしそうだとしたら、どうして……なんでかな?
私はあり得ないと思いつつも鮮明すぎる記憶に身を震わせる。
分からないよ。でも……そういえば去年の修学旅行の時に神社で願掛けしたっけ。瀬能くんと両想いになりますようにって。
でもそれだけで、こんな現象が起きるの?
どうしても納得できずにいると目の前に白猫が現れる。
「イイカゲンニスルニャ!!」
そう言い白猫は怒っている。
「……」
何がなんだか分からなくなり私は絶句し呆然と佇んでいた。
読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)
ここで、いつもであればキャラトークとなるのですが敢えてやりません。その代わり雑談等をやっていきます。
この作品を語るにはまだ無理だ。書き始めたばかりだし。
書き足した白猫に、まだ名前がない。
以上それだけです( ̄▽ ̄;)
と、いう事で……o(^▽^)o
次話もよろしくお願いします\(//∇//)\