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世界一可愛いvTuberになった物語  作者: 水華 桜
第1章 個人vTuber編
4/31

3話

水華 桜(ミズハナサクラ)」になると決めて1週間が過ぎた。

2D設定、配信機材など諸々の準備が完了した。


新たに専用にSNSアカウント、動画サイトアカウントを作成した。



デビュー前に試しに動画を撮ってみたら、私の声って、こんな声だっけと…?とイラストと乖離していたがあとの祭りだ。

賽は投げられ、あとはデビュー配信をするだけである。


初回は早すぎず、遅すぎない20時という時間から1時間の自己紹介配信をすることに決めており、

あと30分で初回配信が始まる。

5分、10分と時間が中々進まない。

はやりの時間停止系魔法でも受けたのではないかという遅さである。

心臓の音が大きくなり、お腹の下辺りが痛くなる。。。

今ならまだ引き返せると思いつつ、せっかく買った機材が無駄になることは、

嫌だという思いでとどまる。


20時。パソコンの右下に数字が2と0が並ぶ。

私は意を決し、配信開始ボタンを押す。


。。。

。。。。。

。。。。。。。

。。。。。。。。


21時初めて配信を終えて、配信終了のボタンを押す。

視聴者0人。


声が裏変えって、始まった配信であったが10分も過ぎれば緊張も取れていた。

理由は明確、誰も見ていないからである。


vTuberとしての設定や好きなこと、今日食べたもの、今後やりたいことなど余すことなく話したが誰も見に来ない。

SNSでデビュー配信終了を投稿するが反応なし。


そんなに甘い世界ではない。

分かっていたが、誰にも見てもらえないとはちょっと思っていなかった。

思えば私が動画サイトで見たvTuberは、どこかしら企業に所属していたのである。

企業のネームバリューがあり、初配信も大勢の視聴者が見に来る。

そんなイメージがあったため、0人は衝撃であった。

それと同時に私らしいとも思った。

仮に大勢の視聴者が来ても、今の私では対応できず、初回配信と同時に卒業配信になった可能性がある。


ゲームで言えばレベル1で、家を1歩出ただけ。

これからいくらでも強くなれると思えば、また明日も配信をしてみようという気持ちになった。


こうして記念すべき水華 桜(ミズハナサクラ)の初回配信は何事もなく終了した。


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