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世界一可愛いvTuberになった物語  作者: 水華 桜
第1章 個人vTuber編
26/31

25話

私は1回戦の観戦をしていた。

自分の試合は4回戦なので、この間にご飯を食べたり仮眠を取ったりも出来るが、キチンと取れなさそうな気がしたので

試合を見ることにしたのである。


先行は西園寺(さいおんじ)さん。

デッキを自信のブランディングに合わせているのかは分からないが、土の探索者デッキ。

デッキ枚数が60枚と通常の構築より多くし、墓場を増やしてアドバンテージを取っていくデッキである。

これに対し、(すめらぎ)さん、ドローフェイズに増え続ける黒き蟲を発動し行動を制限しにかかった。


「桜の精霊うらら」と「増え続ける黒き蟲」。

この2枚は、トレカアプリカードゲームにおいて最も人気な手札誘発カードであり、全プレイヤーがデッキに3枚ずつ入れるのが当たり前なのである。

デッキ構築時に皮肉を込めてトレカアプリカードゲームとは「桜の精霊うらら」「増え続ける黒き蟲」と残り34枚のカードで組んだデッキで遊ぶゲームであると言われるほど。。。

かくゆう私も、デッキに両方とも3枚ずつ入れている。


黒き蟲に対抗するカードを西園寺(さいおんじ)さんは使えず、最低限の動きでターンエンド。


(すめらぎ)さんのターン。

スティグマの合成が入り、相手の妨害を確認。

合成召喚後も妨害が入らないことを確認し、セットカードがブラフまたは攻撃に対応したものと判断し、アルバスのスティグマを召喚。


こちらにも妨害がないことから、確信へと代わり盤面形成に入る。

最終的にスティグマのミラジェイド、スティグマのキマイラを召喚し、西園寺(さいおんじ)さんの場を消して総攻撃。

1ターンにキルである...!


圧倒的勝利。

流石、視聴者さんが最強と言うだけのことはあると言う戦いであった。




続いて2回戦。

先行は夕凪(ゆうなぎ)さん。

デッキは前に耐久配信で使用していた碑石デッキ。

1月新カードも加えて完全形態。


碑石カードを使用し、特殊デッキよりユニットを召喚しようとしたアクションに対し、天使(あまつか)さんの黒き蟲。

しかし、それに対し桜の精霊うららを夕凪(ゆうなぎ)さんが使用して防御。


そのまま神の碑石を刻む泉に繋げて、デッキ破壊に入る。

1ターンで半分以上のデッキを削り、天使(あまつか)さんのターン。

ドローと共に、夕凪(ゆうなぎ)さんが仕掛ける。


トレカアプリカードゲームはカードによっては1ターンに1回しか使用出来ないものがあるが、ターンが回り使用可能になったため動いたのである。

再度デッキを削ったが、削りきれはしなかった。。。


天使(あまつか)さんだが、大分悩んでいる。

おそらく必要なカードが取り除かれてしまい、プランが崩れたのだろう。

1分の長考後、創造代行の天使ヴィーナスを召喚するが、それに対し再び夕凪(ゆうなぎ)さんの碑石が動く。

ヴィーナスを消し、されにデッキを削る。。。

天使(あまつか)さんはこのままターンエンド。。。

夕凪(ゆうなぎ)さんのターンになり、全てのデッキを削りきり、勝利。


私も大分勉強したが、碑石デッキはかなりの強さがある。

準決勝で(すめらぎ)さんのスティグマとやり合ってくれるのは大分助かる。

正直、強者同士潰してもらえるなら、私にとってはラッキーなのである。


3回戦。

先行は結城(ゆうき)さん。

使用デッキはわくわくメルヘン。

これは本人の配信でも言っていたが、ブランディングらしい…。


わくわくメルヘン~パピー~と言うぬいぐるみのような仔犬が描かれたカード、、、トレカアプリカードゲームには珍しいメルヘンチックなカードから入る。。。

また召喚に合わせて、本当に仔犬の召喚に合わせて、本当に名前を付けて呼んでいる。。。

何というかvTuberの凄さを改めて学んだ。。。


その後もわくわくメルヘン~チェシャキャット~という童話に出てきそうな猫のカード、わくわくメルヘン~みんなでかくれんぼ~というマジックカード。

可愛らしいイラストでありながら、カードの能力はキチンとしているアンマッチ感。


最終的にわくわくメルヘン~おやつだよ?みんなだいしゅうごう~というエースユニットを召喚しターンエンド。

イラストは可愛らしい動物が何十と描かれており、カード名は漢字なし!?

色々ツッコミたいカードではあるが、本配信のコメントは爆速!

登録者100万人を超える大人気vTuberさん。

配信に正しい、正しくないは存在しないが、ずっと見ていたくなることを考えると私より正しい配信の気がしてくる。


甘ったるい雰囲気の中、夕凪(ゆうなぎ)さんのターン。

双剣師バクラを召喚する。

双剣デッキ。

スティグマ、碑石などと並ぶ環境デッキである。

高い展開力、特殊デッキより召喚される数々のエースユニット。

少ない枚数からも動くことが出来る柔軟性、そしてそれを使うのはサウザンドキューブの夕凪(ゆうなぎ)さん!

ミスなどすることなく、あっという間に花騎士バロネス、双剣師セキショウなどのエースユニットを出し1ターンキルである!!

もし私が勝ったら、これと当たるのか。。。という気持ちもあるが、視聴者さんと練習した成果を出すチャンスというプラスの方向で考えることにする。




。。。。。。。。

。。。。。。。

水華(みずはな)さん、準備お願いします。』

スタッフさんから声がかかり、気持ちを切り替える。

杠葉(ゆずりは)さんとの試合。

相手のデッキは練習で苦しんだ害鳥。。。

何としても先行を取る必要がある。


お願いします。

先行、先行、先行、先行、先行、先行、先行、先行、、、、、。

心の中で先行を願い続ける。


ルームに入り、挨拶する。

『新人vTuberの水華 桜(ミズハナサクラ)です。本日は宜しくお願い致します。』


『サウザンドキューブ所属の杠葉 杏(ゆずりはあんず)です。

こちらこそ、よろしくお願いします!何て及びしたら良いですか??』


杠葉(ゆずりは)さんの挨拶の後、呼び方を聞かれる。

vTuberさんの配信でコラボのときや、同じ箱内だと渾名や愛称で呼んでいることがあるが、私は残念ながらコラボなしのボッチである。

当然普段から呼ばれている呼び方などない。。


『呼び方ですか?

何でも大丈夫です!!コラボとかしたことがなくて、この大会で初めて他のvTuberさんたちと会話したので、普段呼ばれている呼び方とかないので。。。

逆に何てお呼びすれば良いですか?杠葉(ゆずりは)さん?(あんず)さん?』


若干の自虐が入りつつ答えていく。


『これが初めてなんですね!!杏が初めて…!!嬉しいです!!!

なら桜ちゃんって呼びます!!

私のことは杏ちゃんでお願いします!』


...。ちゃん呼びか。。。

中々のハードルである。。。がリクエストされた以上応えよう。


『わかりました。杏、ちゃんと呼びますね。あまり「ちゃん」呼びしたことないので、ちょっと緊張しますね』

vTuberになってから極端に人との会話が減った。

そんな私だが、せっかく提案してくれたのである。

この大会が終わった後も関わりを持ちたいので頑張ろうと思った。


挨拶も終わり、試合開始。

コイントスに入り、私は心の中で先行と言い続ける。

……。

私の先行だ!!!


『先行いただきます!

幼き黒き瞳を持つ龍を召喚し、そのままコストにしてドラゴンストライカーを特殊デッキより召喚します。

幼き黒き瞳を持つ龍の効果、ドラゴンストライカーの効果をそれぞれ使用します』


『ドラゴンストライカーに桜の精霊うららを使用して、妨害します』


(あんず)ちゃんの妨害。

最高である!

ドラゴンストライカーはあくまで囮。

こちらに妨害を打ってくれる分、本命の動きが通りやすくなる。


『桜の精霊うらら、OKです。幼き黒き瞳を持つ龍の効果のみ使用し、デッキより黒き鋼の瞳を持つ龍を手札に加えます。

手札からパルラメイドを召喚。

効果によりデッキよりドラゴンのお着換えを墓場に落とします。

ドラゴンストライカーとパルラメイドをコストに特殊デッキより竜騎士ロムルスを召喚しデッキからドラゴンの谷を手札に加えます。』

ロムルスに対する妨害はなし。

私が使用するデッキタイプはドラゴンストライカーまたは竜騎士ロムルスを妨害するのが一般的である。

つまりここを妨害しないということは、妨害手段がないことを意味する。


『ドラゴンの谷をプレイ。

コストを払いデッキから、竜騎士レムスを手札に加えます。

竜騎士レムスの効果で手札から墓場に送り、再びドラゴンの谷を加えて貼り換えます。』

余談だが、同じカードを使いまわすのを貼り換えというらしい。

視聴者さんから最近聞いたのである。


『コストを支払いドラゴンの谷の効果発動。

デッキよりチェイムメイドを墓場に落とします。

墓場の竜騎士レムスの効果発動、自身を蘇生し、蘇生後、黒き鋼の瞳を持つ龍のコストに使用します』

カードを流れるようにプレイする。

本当に視聴者さんとの練習の賜物である。

蘇生、召喚を繰り返し最終盤面を形成していく。


。。。

。。。。。

『ドラゴンのお着換えを使用し、特殊デッキよりシュトラールドラゴンを召喚。

カードを2枚セットしてターンエンドです。』

うらら以外の妨害がなかったおかげで理想的な盤面形成が出来た。

フィールドにはシュトラールドラゴン、天聖印の玉、ドラゴンの谷、セットカード2枚。

手札には桜の精霊うらら、。


『いや~~、盤面強いですね!

でも杏も負けてないので、とくとご覧あれ!!杏のターンドローします。』


『ドロー後、準備フェイズにシュトラールドラゴンの効果を使用します。

墓場よりチェイムメイドを蘇生し、効果でデッキよりドラゴンのお片付けを墓場に落とします。』


『まだ動くんですね!

まぁ良いでしょう!では杏はふわふわだいんのあるふぁを召喚します』


...。出たな害鳥。。。

対策はバッチリだ、来るなら来い!!


『あるふぁの効果発動します。』


『妨害、無限の抱擁で無効にします』

練習で嫌という程、見た光景。ここを止めたなければ終わりである。


『うーーー、無効ですか。。。わかりました。。。

では、ふわふわだいんの地図を使用したいです!』


『シュトラールドラゴンの効果発動、地図を無効にします!追加効果で特殊デッキよりシュトラールメイドを召喚します。』

止めなければ終わりパート2。

(あんず)ちゃんの手札は残り3枚。私のターンに妨害を1回しか打たなかったことを考えると。。。防ぎ切れるか、、?


『また無効ですか!?もーーー!!』

可愛い!結城(ゆうき)さんとは違った可愛いらしさである。


『金色の壺を使用、特殊デッキから6枚をコストにします。』

ふわふわだいんの特徴として特殊デッキを使用しない。

その分他のカードのコストなどに使用ができる。


『桜の精霊うららで止めます。』

悪いが止めさせてもらう。

残り2枚、私の妨害もセット1枚と天聖印の玉の2回…。


『まだ止めますか、、、。でも、いよいよキツイんじゃないですか?』


『さあ、どうですかね?まだフィールドには天聖印の玉がいますよ?』

お互い、ギリギリなラインを攻める。


『杏はカード1枚セットしてターンエンドです!』

防ぎ切ったが1枚セット。。マズイか?


『私のターンドロー。。。。

メインでドラゴンの谷の効果を使用します。』


『ドラゴンの谷に対し、杏もセットカード使用します!ふわふわだいんの町を発動。』

ふわふわだいんの町。

私のターンでもふわふわだいんのユニットを召喚出来るカード。

ここから展開を伸ばすつもりだろうが、、、想定内である!


『ふわふわだいんのべーたを召喚して効果使用したいです!』


『妨害、無限の抱擁を使用します!』

そう私は2枚引いていたのである。

2枚セット場合、全体除去カードを使用されるとどうしようもないのだが、それを防ぐシュトラールドラゴンがいるため、問題なし。

同じカード2枚は普通考えない。


『杏ちゃん。。この手は読めましたか?』

ちょっと蠱惑的に言ってみる。


『2枚目かーーーー。それは無理ですよ!!!!』

予想通り、考えていなかったようだ。


。。。

。。。。。


『シュトラールメイドでダイレクトアタック!』

杏ちゃんのライフポイントが0になった。

ギリギリの攻防、読み合い、運の良さ、、色々なことが重なり私の勝利である。


『流石にあれだけ妨害されたら、、、難しかったですね。。。

手札整っていたので、後攻からでも勝てる!と思ったんですが、、、。


悔しいですが、桜ちゃんの方が強かったみたいですね。

杏に勝ったからには、優勝してくださいね?』


試合に負けたというのに明るい。

もし私が負けたら、こんな風に振る舞えるだろうか。。

改めて大手のvTuberさんは凄いと感心する!


『ありがとうございます。絶対優勝しますね!!』

言葉を返すとともに、本当に別のゲームや雑談など、何でも良いのでコラボしてみたいなと心の底から思うのであった。


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