22話
『いや~、Aブロック、、、凄かったですね!!!
読みあい、読みあい、、裏をかいたと思えば、それすら想定されている。。。
本当に言葉が出なくなりますね。』
『僕も皇 黒姫さんの最後の動きは、、、本当に凄いとしか言葉が出ないです。』
『白熱のAブロック、、興奮やまないところではありますが、続いてBブロック予選開始です。
参加者の皆様は、専用のバトルルームに入ってください!』
。。。。。
。。。
『私の番か、、、。』
緊張は正直しているが、それ以上にワクワクしている私がここにいる。
この大会はAブロックを見て知ったが、会話しながらのバトルとなる。
普段の試合では、会話はせいぜい視聴者さん相手に会話する程度、、画面越しとはいえ、相手がいる状態での対戦は初めてである。
ピコンっ!
バトルルームに入り、ボイスをオンにする。どうやら、私が最後に入ったようだ。
『新人vTuberの水華 桜です。本日は宜しくお願い致します。』
最初は挨拶が肝心である、ボイスオンと同時に挨拶する。
『ジュエルパレット所属の天使 詩歌です。
めちゃくちゃ緊張していて、時間取っちゃうかもですが、わたしなりに頑張りますので、よろしくお願いします!!!』
『ミルキーウェイ所属のルーク・ゼロです。
こちらこそ宜しくお願いします。』
『キークロック所属のテオ・R・ファルコンです。
俺も緊張でプレミして、うわっ!とか声だすかもですが、気にしないでもらえると助かります。
本日は宜しくお願いします!!』
『皆様、お揃ろいのようですね。
総当たり戦は以下の順で実施します。
①天使 詩歌 VS テオ・R・ファルコン
②水華 桜 VS ルーク・ゼロ
③天使 詩歌 VS ルーク・ゼロ
➃水華 桜 VS テオ・R・ファルコン
⑤天使 詩歌 VS 水華 桜
⑥テオ・R・ファルコン VS ルーク・ゼロ
最初は2組同時に開始して、終わったら次の試合という流れで、開始の合図はこちらから出しますのでお願いします。』
スタッフさんからアナウンスが入り、対戦の順番を説明された。
最初の相手はルークさんか。。
ーーーーーーー
『水華 桜さん、ルーク・ゼロさん、試合開始してください。』
再度スタッフさんからアナウンスが入り、対戦を開始する。
『ルークさん、宜しくお願い致します。』
『こちらこそ宜しくお願い致します。』
画面上でコインがクルクルと回転し、先行・後攻が表示される、、、先行は私である!
『私の先行、手札から幼き黒き瞳を持つ龍を召喚します。。。』
。。。
。。。。。
。。。。。。。
。。。。。。。。
『ふぅーーー、、、』
ルークさん、テオさんと戦い2勝0敗、、、確実に練習の成果が出ている。
現状、天使さんが2勝0敗で、同率。。そして、この時点で決勝トーナメントへ行くことは確定している。
でも、どうせなら全勝で行きたいと欲が出ている。
『天使 詩歌さん、水華 桜さん、試合開始してください。』
スタッフさんからアナウンスが入り、最終戦を開始する。
『天使さん、宜しくお願い致します。』
『よろしくお願いします!!水華さんも、わたしと同じく2勝しているので、お互い決勝トーナメント行けますね!!』
天使の声とは、良い表現である。。
本当に可愛らしい声だ。vTuberでなく声優などでも充分活躍出来そうだなと思った。
『はい、私も2勝出来てちょっと安心しました。。でも、どうせなら明日に向けて弾みをつけたいので、この試合も頑張ろうかなとっ!』
『おおお~~~!やる気充分ですね!!でも、わたしも全勝で決勝トーナメント行きたいので、、頑張っちゃいますよ!!』
本当に可愛らしい方である。。
『後攻か。。』
『わたしの先行ですね!!ふふふ、ラッキーです!!』
1試合目、2試合目ともに先行展開できたのだが、ここに来て後攻。。
しかし、私は手札を見て、ニヤリと笑う。
『わたしの先行、手札から神代行の天使アースを召喚します、効果で命代行の天使ネプチューンを手札に加えます!』
天使デッキ。
名前に合わせて使用しているのか、私のように好きで使用しているのかは不明であるが、先行盤面形成に長けているデッキ。
でも、私の手札にはとっておきに切り札がある。。
『おぉ、アース妨害なし!これはついていますね!!』
『さぁ、それはどうでしょう?やってみないと分からないですよ?』
『ふふふ、ではやってみましょう!わたしは続いて手札に加えた命代行の天使ネプチューンの効果を使用して、創造代行の天使ヴィーナスを特殊召喚します。』
『創造代行の天使ヴィーナスの効果を使用、神代行の球体を3体特殊召喚します。』
2体の球体をコストに、特殊デッキより月下代行の天使ムーンを特殊召喚します。
ムーン効果でデッキより、天使カードを一枚墓場に送ります。』
天使デッキの真骨頂、カードの効果を次から次へと使用し、盤面形成をしていく。
プレイに迷いもなく、幾度となく、使っているデッキというのが伝わる。
『…。これでターンエンドです!』
約3分ほど、ノータイムで動き続けて強固な盤面が形成された。
『私のターン、ドロー。。考えます。。』
さて盤面をおさらいしよう。
特殊デッキから召喚されたユニット3体、天代行の騎士パーシアス、太陽代行の天使フレアヒュペリオン、ILマスカレナ、、。
さらにいくつもの効果を介して特殊召喚された太陽ヒュペリオン、と神代行の球体、、。
セットカードはなし、天使さんの手札は2枚。。。
墓場にあるのは、、、。
私は切り札を使用するにあたり、防がれないかを入念に確認していく。。
『私はメインフェイズをスキップし、バトルフェイズに入ります!』
『っ!!』
天使さんから、まさか!というアクションが入る。
『バトルフェイズ終了時に、私は手札から拮抗バトルを使用します!天使さんはフィールドのカードを1枚になるように取り除いて下さい!!』
これこそ、私の後攻での切り札。
色々と制限も多く、使う機会も限られているが効果は絶大の盤面リセットカード。
『う~~~ん!!!やられましたっ!!!』
天使さんから悔しげな声が聞こえる。
これが普段の配信やコラボ配信なら、私も会話を続けるのだが、本番中のためあえて控える。
『盤面に太陽代行の天使フレアヒュペリオンを残します。。残りのカードを取り除きます。。』
盤面に白いカードに描かれた太陽の天使だけが残った。
『私はチェイムメイドを召喚し、ドラゴンのお心づくしを手札に加えます。
チェイムメイドをコストに特殊デッキよりドラゴンストライカーを召喚します。
効果でデッキより、リボル再起動を加えます』
『妨害で桜の精霊うららを使用して、ドラゴンストライカーの効果を無効にします!』
天使さんからの妨害が入るが、問題ない。
『妨害OKです。
続けてドラゴンストライカーをコストに、黒き鋼の瞳を持つ龍を特殊召喚します。
効果で墓場よりチェイムメイドを蘇生します。
黒き鋼の瞳を持つ龍、チェイムメイドをコストに竜騎士ロムルスを召喚します!』
視聴者さんとの特訓で分かったことだが、このデッキは別のデッキタイプと似ているらしい。
この似たタイプのデッキはドラゴンストライカーを妨害することにより、基本は動けなくなるとのことだが、私のメイドでは、逆にそこを逆手に取った戦いをする。
要するにドラゴンストライカーを囮にして、私の本来の動きをする。
『最後にシュトラールドラゴンを召喚し、カード1枚セット、、、ターンエンドです!』
ストライカーを囮に、練習通りの盤面を形成し、ターンを渡す。
『わたしのターン、ドローします!』
天使さんのフィールドは1枚、手札に2枚、、、圧倒的に私が有利である。
『太陽代行の天使フレアヒュペリオンの効果を使用します!』
少ないリソースでも諦めずにやれることやる。。
でも私はそれを許さない。
『セットカード、無限の抱擁で効果を無効にします!』
『抱擁かぁ~~。水華さん、、、強いですね!!』
悔し気ではありつつ、声は明るい。。
流石人気vTuberさん、こういう大会での会話は私などとは比べられない。。
『ありがとうございます。でも、まだ気は抜けないです。。』
本音である。
トレカアプリカードゲームには私が使用した拮抗バトルのような、一発逆転カードは存在する。
『おおぉ、歯茎しまってエライですね!!』
歯茎とは配信界隈でよく使われる言葉で、最後まで手を抜かない、油断しないと言った意味である。
普段私の配信でも視聴者さんがコメントをするので、知ってはいたが、会話の中で聞くのは初めてであった。
『そうですね!最後まで歯茎しまっていきます!』
せっかくなので私も使ってみる。
『黒き鋼の瞳を持つ龍でダイレクトアタックです!』
天使さんのライフポイントが0になり、私の勝利である。
予選ブロックとは言え全勝!!ちょっとした達成感がある。
『いや~、負けちゃいましたね!!でも楽しかったです!!
拮抗バトルは、想定外でしたね~~~、ほんと、、、ちょっと悔しいですが、、、、
決勝トーナメントはいけるので、良しとしますか!』
暗くなったり、明るくなったり見ている人は楽しめそうだし、応援したくなるだろう。。。
『後攻になったとき、ヤバいと思ったんですが、手札が良くて助かりました。。
私も凄く楽しかったです!ありがとうございました。』
ーーーーーーー
『Bブロック全試合終わり、インタビューになりますので、少々お待ちください。』
スタッフさんからBブロック終了の連絡が入る。
『・・・。天使さん、おしくも2位通過ですが、明日の決勝トーナメントも頑張ってください!
では最後に決勝トーナメント進出、Bブロック全勝者水華さん、聞こえますか~?』
『はい、聞こえてますっ!!』
インタビューなど、初めての経験であり、声が少し裏返る。。。
『改めてBブロック全勝おめでとうございます!!
どの試合も大変だったと思いますが、振り返ってみていかかですか?』
『そうですね、、、最終試合以外は先行が取れて割りと良い盤面が作れたので安心して戦えました。
最終戦は後攻で、最初はどうしよう!?と思ったんですが、手札に拮抗バトルと無限の抱擁引けて、後攻からの巻き返しを考えて動きました。』
『後攻での拮抗バトルはこちらの司会側でも盛り上がりましたよ!無限の抱擁は、使いたい盤面はいくつもありそうでしたが、よく使わず残しましたね。。
その辺りはいかかですか?』
『無限の抱擁は正直、先行で妨害で使おうかとも思ったんですが、、、
拮抗バトルが止められると逆転出来ないと思ったので、天使さんがもし拮抗バトルを防ぐ手段を盤面に残した場合に、それを無効にするために我慢して使わないようにしました。』
『なるほど!!拮抗バトルを絶対に通すために敢えて我慢したっと!!いや、素晴らしいプレイングです!!』
『ありがとうございます。この大会に向けて、視聴者さんと練習したんですが、その時に拮抗バトルの通し方としてアドバイスを貰いました。』
『練習配信!!小林さんだけではなく、私も見ましたよ!!いや、凄いですよね!デッキが公開されてから、研究する精神、、本当に凄いです!!』
『ありがとうございます。まだ3か月で浅い私が勝つために出来ることをやりました!』
『いやいや、本当、勝つために出来ることをやる!!良いですね!今日のバトルに出ていたと思います!
最後に明日の決勝トーナメントに向けての意気込みなどお願いします!』
『焦らずにプレイしたいです!
視聴者さんにたくさんアドバイスを貰い、無茶な練習配信に付き合わせので、その恩を返せるよう精一杯バトルします!!』
『焦らずプレイ、素晴らしいですね!!
明日の決勝トーナメントも頑張ってください!!ありがとうございました!!!』
。。。
。。。。。
『お疲れ様でした。決勝トーナメント進出おめでとうございます!』
担当スタッフさんが声を部屋に入ってきた。
どうやら試合に集中出来るよう部屋から出ていたらしい。。。気付かなかった。。。
『ありがとうございます。この後は、どうすれば宜しいでしょうか?』
『このままご帰宅されても大丈夫ですし、一休みされてからでも大丈夫です。一応事前に伺ってはいますが、ご帰宅ではなくホテルのご予約もできます。』
本当に至れり尽くせりである。。
『ホテルは大丈夫です。。30分くらい休んでから帰宅しようかなと思います。』
『承知しました。そうしましたら、30分後またこちらに来ますので、、。』
スタッフさんが部屋から出ていき、私は部屋に用意されたジュースを飲む。
勝利を実感し、顔がにやける。
帰ったら1時間でも良いので配信して視聴者さんと会話したいな~と思い、SNSで雑談配信する旨を投稿する。




