16話
『お願い、、、。手札誘発はなしで…!!!、、いや、本当にお願い。。。。
........。
よし、手札誘発なし!!!』
時間は朝4時。。。誘発がないことを私は切実に願い、先行盤面を展開する。
耐久配信も3枠目に突入しており、見ている視聴者さんも開始時点の元気はなくなってきている。。。
今更ではあるがアプリカードゲームのランクのおさらいである。
ランクはルーキーランク、ビギナーランク、ブロンズランク、シルバーランク、ゴールドランク、プラチナランク、レジェンドランク、マスターランクの8ランクが存在し、
各ランク帯に5~1が存在し、1で勝利すると上のランクへいける。
このランクシステムだが、実はレジェンドランクまでは負けてもダウンすることはない。
しかし、レジェンドランクからは3回連続で負けると、ランクダウンが発生する。
昨夜アオイさんと対戦後、、、「碑石」デッキとうんざりするほど対戦し、その試合全て負けているのである。
そのため、ランクアップしたと思ったらダウン。。。これを繰り返し、いつしか2枠目では収まらなくなった。。。。
完全想定外であり、負けず嫌いな私は3枠目を休憩なく開始し、今に至る。。。
『オッけ!!相手、多分事故ってる!!』
カードゲームで思うようにデッキが回らないことを事故と良い、相手がその状態なのを喜ぶ。
運も実力のうち、事故はカードゲームプレイヤー永遠の課題である。
『最後、、、、!シュトラールドラゴンで攻撃!!!!
........。よし、、、!!勝ったぁーーーー!!!!!!!!!!マスターランク到達だ!!!』
[おめでとう!!!!!!!!!!!!]
[耐久クリア、おめでとう!!]
[おめでとうございます!!!!!!!]
[マスターおめでとう!!]
[マジですごい!!]
[長かったwwww]
[お疲れ様ーーー!!]
[おめでとう!!ゆっくり休んで!!!]
[寝よう!!]
朝4時だというのに視聴者人数は3000人を超えており、賛辞のコメントが流れる。
『ありがとうございます!!!
ここまで長くなるのは想定外でした。。。こんな時間までお付き合い下さり、ありがとうございます。。』
『今夜は流石に疲れたので、配信は休みます。
また次の配信でお会いしましょう。ありがとうございました!』
重い瞼を何とか開けつつ、配信終了ボタンを押す。
『あぁぁ、長かったよ~~~。。vTuberさんの耐久配信ってこんなにキツイんだ。。。知らなかったよ。。。』
誰もいないアパートの1室。思わず独り言である。
1つ訂正するならば、vTuberの耐久配信は時間で終わる程度の目標にしているのが一般的であり、この配信が例外なのである。
。。。。。。。。
。。。。。。。
。。。。。
。。。
『うーーん!!!何時?
...、13時、、か、変な時間に起きちゃったな。。。』
スマホの画面で時間を確認する。
耐久配信後、何も考えらず、そのまま横たわり、目が覚めた。
頭が働かないまま、水分を取り、シャワーを浴びる。。
耐久配信中に菓子パンやヨーグルト、エナジードリンクを摂取していたため、そこまで空腹ではなくドリンクゼリーを口にしながらパソコン前に座る。
SNSで耐久配信のエゴサをするべく、マウスを動かす。
『…え?』
信じられないものが目に入る。。。
登録者:3729名
思考が停止する、何が起きたのかと。。。
耐久配信前は大体800人程度であった登録者、、それが3000人を超えている。。
わけがわからない。。。
疑問を解消すべくSNSを確認していく。
『なるほど。。。アオイさんとの対戦が。。。』
この人数増加には2つの要因があった。
1つはサウザンドキューブ所属夕凪 葵との偶然のマッチ、葵は自分の配信でメイド&ドラゴンでランクマッチをすることの大変さを言っていた。
この内容を聞いたアオイフレンドがSNSにいかに大変かを投稿。。
トレンド入りを果たし、アプリカードゲームのプレイヤーが物珍しさから桜の配信を見に来る。
『こんなに増えるなら、大変でもまたやろうって気になるな~~。』
今回のは本当に偶然ではあるものの、耐久配信というのは総じて視聴者の数が稼げる。
そのため、vTuberは定期的に行うことが多い。
『まあ、とりあえず、、、。良いもの見たし、、2度寝しよう。。』




