全然大丈夫は問題ない件
さて、「全然あります」みたいな使い方のコメントに使い方がおかしいという反論コメントをつい先日見た奴隷です。
この「全然」に肯定的な表現を加えることを間違った使い方とされる方は結構いるようですね。ですが、全然に関しては最近は否定、肯定どちらにつけても問題ないというのが主流なように思います。
この全然という言葉は成り立ちはあまり古いものではなく、江戸時代くらいの小説表現から始まったものと考えられているそうです。
そして、この「全然」はその後の明治期においても話言葉ではなく、小説の中でのみ多用されるものだったようです。
その頃の小説の中では「まったく、まるきり、すっかり、まるまる」などのルビがふられて使われていたそうです。
元々は「すべて」という意味を強調する言葉として使われていたんですね。
なので「ある」でも「ない」でもどちらも使ってたようです。
すっかりない。まるきりない。まったくない。という否定的な言葉としても使っている反面。
まるまるある。まったく大丈夫。という肯定的な意味でも使っていたようです。
これが大正くらいに話言葉でも使われるようになると、全然という読みが定着して、それと共に否定的な意味で使うことが正解であるというふうに変わったようです。
ですが、私の子供の頃、言わば昭和から平成に変わるくらいから、若者を中心に「全然ある」が使われるようになるんですが、このあたりで「全然ある」あるなし論争が始まったんですよね。
この論争は先も話した通りに、元々の由来を辿れば間違いでない上に、明治から昭和までの文豪たちでも、全然ある的な表現を使っていることで決着がついたと思ってたんですが、実のところはまだ決着ついてなかったんかーと思いましたね。
言葉は変化するものですから、「全然ある」が間違いであるとされることもこれから先、ないとは言い切れませんし、そうなっても別に不思議ではないんですが、現状では問題ない言い回しですから、目くじら立てずに全然大丈夫だと、太鼓判を押したいところです。
まぁ、指摘するのも藪蛇なのでスルーしましたが。
今となっては誤用が慣用的に正解なんてざらですからね。とはいえ、言葉を使う者として、それはそれとして気をつけていかないとなーと、誤用、誤字脱字しまくりの奴隷は反省しながら思っております。
感想お待ちしてますщ(´Д`щ)カモ-ン