『ありがとう、こんにちは』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『ありがとう、こんにちは』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
ありがとう、という言葉がある様に、言葉の無限を。
言葉の無限を思考する脳に、こんにちは、の台詞を。
何度も、ありがとうはありがとうを超えられない壁。
所謂、死後の結果は、生前に決まるかと、想像して。
㈡
ありがとう、こんにちは、上等な言葉さ。
狂い切った憂鬱が、天井に刺さるまでに。
言葉は言葉さ、偽りのない、近い誓いさ。
ありがとう、こんにちは、上等な言葉さ。
㈢
ありがとう、こんにちは、死を前にしても、俺は見失わないだろう。