表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

プロローグ

 ふたつの国家が資源を巡って争いを起こし、それはいつしか戦争となって今も尚、戦いの火が消えることはない。


 サントリナ王国は自国の資源を財産として使い続けてきた結果、資源は減り、このままでは国家の崩壊が目に見え始めた頃、隣国のディアスキア王国は資源を使うだけでなく、自ら制御、保護し育ててきたことで豊かな国のまま繁栄を遂げていた。


 さらに繁栄の源には、ディアスキア王国領土にあるアスラ鉱山から取れる、メタル鉱石を使って製造された【機械人形マシンドール】の存在が大きい。

 機械人形の導入によって人々の生活が潤い、機械人形は治安維持や軍事力にまで活動の幅を広げたことで、国の経済力は益々発展を遂げていた。


 それを妬んだサントリナ王国は、ディアスキア王国に「アスラ鉱山資源の独占は不平だ」と言うなんともおかしな文書を送りつけた。当然、ディアスキア王国は相手にするこなく、その文書を無視したのだが、無視されたことに腹を立てたサントリナ王国は言いがかりを付け、ディアスキア王国に宣戦布告したのだった。


 しかしいざディアスキア王国に攻め入ると、機械人形の兵士【機械兵士マシンソルジャー】に手も足も出ず、しばらくの間は敗戦という苦い思いをすることになった。


 機械兵士に対抗するにはそれと同等、あるいはそれ以上のものを用意する必要がある。だが、機械兵士は人間を凌駕するほどの圧倒的な戦力であり、サントリナ軍では太刀打ちできなかった。

 そこでサントリナ王国は機械を作るのでは無く、人間を強くするといった叡智の計画、【H計画】に着手し始めた。


 それから3年、サントリナ王国に軍とは別の力を持つ、新たな兵力【独立戦闘部隊】が生まれた。

 

 独立戦闘部隊とは【戦闘部隊】【指揮統括隊】【技術開発隊】と、それぞれに特化した人間で構成され、自らを【騎士】と呼ぶ者たちの精鋭部隊。

 彼らの登場により戦況は大きく変化し、太刀打ちできなかった機械兵士を破壊し、サントリナ王国に勝利を齎した。


 また味をしめたサントリナ王国は新たに【王立騎士養成学校】を設立し、若き勇士たちの教育に励んだ。


 ディアスキア王国ではこれを悪夢とし、いつしか独立戦闘部隊は【独立戦闘騎士団 ナイトメア】と呼ばれるようになった。


 だがH計画はまだ、始まりに過ぎなかった。

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ