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旅 郷 続

 旅


 灰色狼は故郷も、仲間も失った。


 灰色狼には、群れがなくとも生きていける力があった。


 しかし灰色狼はまだ幼い。彼は仲間を求めて旅に出る。一人がとても寂しかったからだ、灰色狼はまだ幼く、自身が一人きりになったことを信じきれずにいた。


 この世界には、狼が生きているという伝承が各地に残っている。灰色狼は、自身のほかに仲間が生きていると信じ、長い旅に出た。


 その旅は、灰色狼が黒色狼と出会うまで続く。




 郷


 灰色狼は旅をしている。その旅の途中で、灰色狼はある国に滞在した。


 その国には、狼の血をひく者たちがいる。狼の血を引いている者たちは、自らを狼犬と名乗っていた。


 灰色狼は、狼犬に親近感を覚えた。今まで訪れたどの国よりも。


 狼犬の国は、灰色狼の第二の故郷となった。




 続


 灰色狼は再び旅を始める。


 後ろを振り返れば、狼犬の国がある。


 狼犬の国の旗が、風にあおられ揺れている。


 灰色狼は、見送られているかの様な気持ちになり、旗に小さく手を振った。


 いつか狼の仲間を見つけたら、狼犬の仲間を紹介しよう。


 灰色狼は、再び視線を行き先へもどす。


 その先に狼の仲間がいると信じ。灰色狼は、狼犬の国から今日も旅たつ。




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