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ムートンの鍵
価値あるものは貴方の手に
それは貴方だけの鍵
リベルテと僕、隅から隅まで洞窟調べた。満足するまで冒険できた。僕らは鍵と宝のことを、忘れてしばらく遊んでた。
途中まで僕が、リベルテのこと追いかけてたのに。いつのまにかリベルテ、おっきい宝箱もちながら、僕のこと追いかけてきた。
「ねぇリベルテ。休憩しようよ」
「もう限界か?しかたねぇなムートンは。おっとそうだ!鍵貸してくれよ」
大きな宝どさりとおいて。リベルテ僕の前に座った。小さな宝、大きな宝に入ってる。僕はなんだか、むかむかしてきた。こんな気持ちは初めてだ。
「リベルテには貸してあげない。これは僕の鍵だ」
「ぷっ!はははっ。ムートンが怒ってる。じゃ、この宝箱は俺のでいいな?」
「宝箱はリベルテにあげるよ。だけど忘れないでよね!鍵は僕が持ってるんだから」
僕を見るリベルテ、やっぱり優しい顔してる。僕がむかむかして、鍵を僕のにしちゃったのに。リベルテの琥珀の瞳、綺麗な色をくずさない。




