お嬢様が手を叩いたら、後ろから『シュンッ』て現れる人やってます
執事歴25年。あらゆる大富豪に仕え、その無茶ぶりを実現してきた男、アライ。彼はさる富豪を成田で見送った帰り、謎の落とし穴にハマって異世界へ転移してしまう。落下ダメージで重症を負い、生死の境をさまよったアライを救ったのは、サルモジリナ王国の男爵令嬢だった。
「いーい? わたしが合図をしたら、『シュンッ』て来てね! ぜったいよ!」
空からやってきたアライを、物語に登場するスーパー執事と勘違いするお嬢様。
命の恩人にして純粋無垢な少女の夢を守るため、また執事としての矜持を貫くために、彼は今日も不可能を可能に変えていく。
漫画やアニメでよく見る『瞬間移動系スーパー執事』が、裏でどんだけ血反吐を吐いているかを描いた小説です。
ネタが思いついた時だけの不定期更新になります。
第一話 『シュンッ』て来てね!
2018/06/13 08:11