僕は死にました、多分
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時に、世の中つまらない、くだらない。そんなことを思ったことはないだろうか?
私、煌荻漸雅この世に生まれて16年目。まだ世間の世の字も知らないような子供だった。そして世の中はくだらない、そんな風に思いながら過ごして早7年。
大学を出て就職するところまで来てしまった。考えるだけで、文句を言うだけで、現実から逃げてきた。そんな私が社会に出てやっていけるわけもなかった...。
社会知らずだと馬鹿にしていた同級生たちは社会に適用し、うまく生きている。私は取り残されてしまった。せっかくついた広告業もうまくいかない。そんな理不尽な世界で生きていくのが嫌になってきた
「あぁ、いっその事消えてなくなりたいなぁ。」
そんなことを思った矢先、私は倒れた。仕事中に突然意識がなくなって倒れてしまったのである。原因はストレス。しかし不幸はそれだけでは終わらず、癌になった。この時、私はまだ25歳である。そして瞬く間に転移、再発を繰り返して私は死を悟った。しかし不思議と死ぬことがうれしくすら思えた。『この世界から解放される』と。
でも私も人だった。ほんの僅かだが神に「死にたくない」と命乞いをしてしまったのである。そしてそんなことを朦朧とする意識の中で思っていると急に意識が遠のいた。
そして私の齢僅か38にして死んでしまった・・・はずだったのに
なぜ私は今、生きてこの世にいるのだろう。さっきまであれほど身体が痛んだはずなのに今は体が軽い、それどころか若返ったようにすら見える、いや違う。正確に言うと縮んでる?体が子供になっていた。しかもこの部屋には見覚えがある。これは小学一年生の時、模様替えした自分の部屋であった・・・
「訳が分からない」確かにさっきまで起きていたことも現実のはずなのに、
今ここにあるのも現実だ。死にかけて走馬燈でも見ているのか?
それにしては感覚が...なんて考えていると部屋の戸がなって
「せん~?起きてる~?日曜日だからってねてないで起きなさーい」母の煌荻渚旧姓は章奏。...私が中学入学と同時に事故死してしまったはずの声に思わず、声が詰まった。
それに続くように廊下から姉の声がする。
私は4人家族で母と父、それに4歳上の姉。私のせいで仲が悪くなってしまい私が中二のころで姉は家を出て行ってしまった。
どうやら本当に過去に戻ってきてしまったらしい。
・・・?・・・・・・・・・?・・・・・・・・・?なんで?
えぇ?どうして?俺が一体何をした。
そんなことを思っていると突然眠気に襲われた。
「ん、ん~?」
目を覚ますとなんかよくわからない場所にいた。いやほんとうにわからない。
あたり一面まっしろ。あ、上は青いや。なんて思ってたら
「よぉ、お主」と背後から突然声がした。慌てて振り返るとお爺さんがいた。
「はっはっは、驚かんでも別になんもせんわい」
そういってちゃぶだいと座布団。そしてお茶が出てきた・・・
なにもないところから・・・ものが。
「えっと、もしかしなくても神様ですかね?」そう聞くと老人は
「そこまでわかるなら話は早い、お主の言う通り神様をやっている
担当は平和や人々の監視といったところじゃ」
「は、はぁ」
祝・神様に出会う
「ちと困ったことになっての、未来を変えねばならんのじゃが人を過去に送るのは無理なのでな、
死んだお主の記憶を昔のお前に送ってやったのだ」
朗報。犯人発見、こいつの仕業か、いや、まぁ爺さん見た時点で察したけどね。
「でな、頼みというか相談なんじゃが内閣総理大臣になってくれんかの?」
・・・これじじいいまなんてった?内閣総理大臣?
「もう運命変えるには事情話した人に内閣総理大臣になってもらうしかなくてね」
「なにがあったらそうなるんですか!!!」
「なに、ちょっとだい23次世界大戦で日本がなくなるのを防いでほしいくての」
なるほど、頭が狂っているらしい。
「私生きてた時には世界大戦は19次まで起こっていたから
それまではわかりますけど防ぐってどうやって?」
「?お主日本政府が運営する国家大学通っていたIQ170じゃろ?な?」
確かに私は日本が政府の用心棒を育成するような日本一の大学に通ってはいたが
総理大臣だろ?無理無理無理!
「どう考えても無理ですね」
無理だよなぁ、どう考えても
「そんなに頭いいのに広告業なんてみじめにやってる君を救ってあげて
運命を変えるチャンスまでを与えてやったのに?」
・・・それいわれるとなぁ・・・ねぇ?
「ちなみに断った場合って?どうなるんです」
断れそうなら断ろう
「なぁに、もっかい死んでもらうだけよ」
強制かよ!
「やるしかないんですね」
「生きたいのならそうじゃな」
卑怯者め・・・このくそじいい
「やるなら特殊能力くらいやろうかの」
前言撤回。じい様最高。
「やりましょう、えぇ、ぜひやりましょう。やらせてください」
「そうかそうか、でだ
どんな能力がいいかの?」
やり直せる、人生を、うまく、そう考えると今まで世の中くだらないとか考えてたけど
やりたいことほしいものいくらでもあるな。
というかくだらない世の中を自分で変えれるんじゃん。
爺さん。愛してるぜ!
はっ、いけない。キャラ崩壊してる。
いやしかしどうしたもんか・・・・。・・・・・。・・・・・・・・。
「お主~どうした~きまったかぁ」
「悩んじゃって決まりませんね」
どうしようかなぁ、なにがいいかなぁ、うーん。
「早くしてくれんかのぉ」
どうしようかなぁ
「もう遅いから、儂が決める。そうじゃな、嘘を見破る力で」
ん?
「え?」
「ハイ決定、じゃあ帰っていいよぉ、またのぉ」
「え、あ、ちょまっ」
次の瞬間、あたりが真っ黒になった。
気が付いたら、布団の中だ。あのくそじじい。勝手に決めやがって、
・・・まぁ、政治家になるんだし、嘘を見破る力でもいいか。
そうとなったらさっそく・・・なにすればいいんだ。
よく考えたらなにすればいいかわからないや。
このIQ170ある頭でもわからぬ
IQなんて勉強してたらついてきた飾り程度にしか思ってなかったから気にしてこなかったが
使えねぇ、IQ使えねぇよ。でも二度目の人生だから気楽でいいな。
しかしなんで俺なんだ
しかもなぜ小1から?
あのじじいぼけてんのか
なにはともあれ大方謎は解けたし
・・・寝よう疲れた。
日付は6426年6月28日朝9時
私、煌荻漸雅二度目の人生が始まった
小説ってなにかいたらいいかわかりませんよね
初めまして、杜幼彩斗と申します。
小説は趣味程度にいつも原稿用紙に書いていましたが
初めてネットに投稿ということをしてみました。
...なれない作業って大変ですね。
いつもは趣味全開のラブコメなどを主に書いていますが
ネット投稿にあたり新境地開拓として生き返ってみました(語彙力)
初めて書くパターンだったので自分で見てもなんだこれ状態です
自分が楽しく書くのを大切に書いていきたいと思いますので
よろしくお願いします
追記、
自分の慣れていない分野の作品のため
更新速度はかなり遅いです
また作りも甘いことと思いますが、
趣味の範囲でやっていることなので
ご了承ください。