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風舞いの唄
*風舞いの唄*
かなしみひとひら
なみだひとひら
纏いて舞うは
誰がためか
静けき宵の月のもと
鈴の音天に響けやと
よろこびひとひら
えがおひとひら
纏いて歌うは清流の
遥か行方のその先ぞ
春風紡ぐ暖の園
儚き夢の宴席を
かなしみひとひら
よろこびひとひら
纏いて歩むは己がため
纏いて憂うは君がため
凪の縁の現世を
扇に描きし哀の舞
*灯の舟よ*
はらはら雪
届けや届け
天高く
さらさら歌
響けや響け
緑の地
ひらひら花
舞えや踊れや
晴れやかに
魂ひとつぶ
残らずこめて
踊り歌おう
君がため
さやさや風
祈りを笹舟へ
水に委ねて
届けておくれ
灯火の歌──




