豆撒き
掲載日:2015/02/03
「鬼はー外」
「福はーうち」
ちびっこが二人バラバラと豆を撒く。
教えてもらった型通りの言葉。
二人は何度か繰り返してから動きを止めた。
「ねぇ鬼ってなぁに?」
疑問を口にすれば、もう一人がわからないなりに答えを探してみつけた気分になった。
「んー。おにーちゃん?」
「おにーちゃん、お外なの!?」
ちびっこたちにはおにーちゃんがいた。
「そうだよ! きっとおにーちゃんはお外なの!」
「おうちに入れちゃダメなの?」
「おにだもん! お外だよね?」
自信が減ってきて確認。
「じゃあ、おにーちゃんはお外だね」
「福はうちだよ。フクってなぁに?」
「およーふく? それともおサカナ……。わかった! 今日はフグさんを食べる日なんだ!」
その後、二人の誤解が解けるまで兄達は家に入れないところだった。
「なんで、ぼくが最後まで入れないんだよ!」
「一番上のおにーちゃんだからー」
逃げ回る弟妹を鬼の面で追い掛けては逆襲されて。
ある家庭の豆撒きが更けていく。
「おにーちゃん、まきまき食べよー」
「先食ってなー。掃除したら行くからさ」
「お手伝いするー」
「まきまき食べる前に眠くなっちゃうぞ〜。おなかすいてないのか?」
「ばーか。一緒がいいんだよ。あとで手伝うから一緒に食べるぞ」




