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空が吠える

作者: 黒楓

おなじみの“月曜真っ黒シリーズ”です。

もう日は落ちていると言うのに

あなたは慌ただしく

出掛けると言う

何も今から……と言い掛けると

あなたは

曇って暗くなっただけだと言う

それなら尚更

出掛けるなんて!!

そう言いたかったけど……


無駄なのね


私の言葉に聞き耳を持たず

スマホの音には耳を傾け

都度、私の前から居なくなる


だったら!!

もう!!

ずっとずっとずっと!!

居なくなってくれればいいのに!!


そうしたら私は泣けて

いつかはあなたの事を

忘れられるかもしれない


でも……

本当にあなたが居なくなったらどうしよう??!!


だから私は

いつも

ユラユラ揺れる吊り橋の上


散々散々気を揉んで


挙句にあなたは帰って来る


でも、それは今回の事

次の保証に成りはしない


バカな私は

あなたにいっぱい担保を積んで

次の保証を渇望する

そのみっともなさが

あなたを尚更遠ざける事が

分かっていても

止められない


だって!!

あなたを追い掛けて

その背中に!!

手に持ったこの包丁を

突き立てても


私が汚れるだけだから


私は

部屋の片隅に置かれたゴミ箱と

一体になって

一人の夜を泣き濡れる


吠えては見たけれど

稲光を見せない

この空の様に






真っ黒ではございますが……下品にはならなかったかしら(^^;)




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― 新着の感想 ―
[良い点] 確かに漆黒のイメージが浮かぶ詩です。 でも、下品とは程遠い。むしろ対極にある気がしました。 「私が汚れるだけだから」 この一言を言える強さは、何時か光に転ずる可能性を秘めている。 男のそ…
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