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おひとり様で行くファミコンRPG世界冒険録  作者: 橘可憐
2 ー 2ルアルコー国

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79/95

確かめてみた

高難易度ダンジョンは山脈の岩石帯にあった。


最初のエリアは山脈の登山道の様になっている岩山に囲まれた山道で、グレーの狼が群れで襲って来たり岩に擬態したアルマジロの様な魔物が居たりしたが、ドラゴンのムチが気持ち良いほどヒットしてかなり硬い筈の岩アルマジロ迄一撃で割砕いていた。


「やっぱり私はムチ攻撃が好きかも」


全体攻撃が綺麗にヒットする気持ち良さに心からそう思う。


しかしドラゴン装備のホントに凄い所はジョブ関係なく装備できるところだった。

これからジョブを何に変更しようと装備を変えなくて良いのは本当に助かる。

アリサは期待以上のドラゴンのムチの攻撃力の高さにも満足し、テンションMAXでダンジョン内を進んだ。


「我らの出る幕は無さそうだな」


戦闘に参加する気満々だったらしいシオンは少し不満気に頭の後ろで腕を組んで歩いている。


「油断はしない方が良いですよ」


「そうだよ、まだ最深部に到達した人は居ないって話なんだから大変なのはここからなんじゃない」


アリサはこの3人で最深部へ到達できない訳がないと普通に思っていたので軽く流す様に適当な返事をしていたが、今までに無く当然二人に戦闘に参加して貰う気でいる自分の気持ちの変化に驚いていた。


二人の事をこの世界を案内してもらうために一緒に居てくれる護衛の様なものだと思っていて、基本は一人だとどこかで考えていた所があったのに、今は当然の様に仲間として頼りにしている。

アリサも変わりつつあるのだと内心でこそばゆい思いを感じていた。


そうして山脈の中腹辺りまで続く山道エリアを登り切ると、グレー狼のボスらしい魔物が現れた。

大きさもグレー狼の2倍はあり色はグレーと言うより銀色に近く風格も携えていて、ひと目でエリアボスだと理解した。


しかし当然アリサ達の敵にもならず、攻撃される前にあっさりと倒していた。

そしてそこにあった洞窟に足を踏み入れると次は洞窟エリアで、中はそのままアリの巣だった。


大きさもアリサ達と変わらない大きなアリが洞窟内を忙しなく移動していて、比較的密集度も高いアリの巣の最深部を目指すのかと思うとそれだけで高難易度と言われる所以が伺えた。


「マジかぁ」


アリサは思ってもいなかった事態に呟くが、アリ達はアリサ達の侵入に気付くと途端にアリサ達に向かって集まり出した。


しかしアンデッドダンジョンのモンスターハウスに比べればぎっしりと言う訳でも無いので、アリサ達は3人揃ってほぼ無双状態で次々と討伐しながら奥へと進んだ。


卵がぎっしりと産みつけられた空間では卵もすべて潰し、奥へ奥へと進み女王アリを倒した時にはアリサだけがすっかりと疲れ果てていた。


「ここが最深部で良いんだよね?」


「ええ、そうだと思いますよ」


「おまえもこれで気が済んだだろう」


休憩無しで夢中になって進んでみれば、ルリとシオンも手伝ってくれたお陰でそう時間も掛けずに難攻不落の筈の高難易度ダンジョンをあっさりと攻略出来てしまった。


グリンガムのムチ以上のドラゴンのムチの性能を十分に確認出来たとは言え、高難易度のダンジョンって意外とたいした事無いんだなと、そんな感想を抱きながらアリサ達は街へと戻ったのだった。



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