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おひとり様で行くファミコンRPG世界冒険録  作者: 橘可憐
2 転移編 1ヤキニック王国
56/95

終わらせてみた

相変わらずビックキラーベア相手に魔法の熟練度上げをしていた。

楽しみにしていた宝箱の出現率は戦闘回数で言うと大体5回から7回に1度出る体感。

そして宝箱は中身を取り出すと当然のように消えた。


肝心の中身は期待していた程には凄い装備が出る事はあまりなく、宝箱の中身にもレア度があるようにも思えた。

私的には前の世界で装備していた物や、あの貴重なメダルで交換した物程度には珍しい物が出るものだと期待していた分かなりがっかりだった。


しかし装備には必ず力+や素早さ+と言った能力+の付与がされていたので貴重と言えば貴重な装備ではあった。

だが如何せん基礎となる物がペンダントやブレスレットにピアスと言う装飾品が殆どだったので有難いかどうかは微妙な感じだ。


普通装飾品にはもっと特別な即死無効とか魔法耐性とか軽減なんて効果が付与されるんじゃないの?

って、この世界の基準は昭和だった・・・。

ファミコンRPGゲームにはそもそも付与なんて無かった。

それに重ね付け効果なんてものもない。


でも確かにホント稀に出たよ武器や装備も。

しかしそれだって素材は精々鋼程度の素材の物だったので、買うとなったら大金なのだろうがと言った感じだった。


まぁ、エクスカリバーが宝箱から出る訳ないよね。


なので宝箱の中身が装備品だった時はホントがっかりだったが、私が何より喜んだのは『力アップ』や『素早さアップ』と言う基礎能力値を3も上げてくれるグミだった。


アップに掛けたのかアップル味らしい赤いグミがただ一つ、大きな宝箱に入っていた時にはテ〇ルズの回復アイテムの登場かとも思ったが、ソレが基礎能力値を上げてくれるアイテムだと知り本当に喜んだ。


力アップがアップル味で素早さアップはグレープ味、体力アップがモモ味に魔力アップはパイン味だった。

そして今は運の良さアップとHPアップにMPアップが出る事を願いながら戦い続けていた。


魔法の熟練度を上げるためにどうしてもMPが必要なので、早速基礎能力カンストを狙う為の複製はまだできないが、できる事ならここでグミ全種類揃ってくれないかと思っていた。


そしてそう考えていると欲しい物は出ないと言う法則がここでも適応されているらしく、欲しいグミがなかなか出ない事に少しイライラもしていた。

もう魔法の熟練度をカンストさせるのが先か、能力アップグミが揃うのが先かとすっかりとムキになっていた。


「戦う相手を変えてみてはいかがですか」


ルリにそう助言され、気分転換にもなるかとポイズンマンドレイクと巨木トレントとビックキラーベアをデジョンで移動して代わる代わる倒す様にしてみたら、熟練度上げが終わる頃にはなんとあっさりとグミ全種が揃った上にマジックバックも4つも手に入った。


なのでマジックバックの一つを売却アイテムを専用に収納する為に使う事に決めた。

私の場合インベントリに最低一つ入れてあれば後で必要になったら複製出来るが、万が一間違ってすべて売り払ってしまう失敗が無いとは言えなかったからだ。

それに容量も専用に使う分にちょうどいい感じだった。


ルリとシオンにも一応マジックバックは必要かと聞いてみたが、逆に必要だと思うかと聞かれ残りの3つは売る事にした。

それから能力値アップのグミもそれぞれ一つずつ残して残りのすべてを食べた。


「次は王都に行ってこのアイテムを売り払いもう少し良い装備を揃えたいね」


「王都はとても広い街ですよ、見て回るだけでも時間が掛かるでしょう」


「次はどんな旨いものが食べられるのかも楽しみだな」


私は魔法の熟練度上げも殆ど終わらせジョブを盗賊へと変えて、これから始まる新たな旅を楽しみにしていた。



名前   アリサ

ジョブ  盗賊

レベル   21

HP    217

MP   199

力    169(+10)

素早さ  178(+25)

体力   158

魔力   168

運の良さ 41

固定スキル 鑑定 複製



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