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進めてみた


弟勇者の噂を聞いた。

船員達は港町で積み荷を仕入れるだけじゃなく色んな噂話も仕入れている様だ。

パーティーメンバーの方がレベルが高く強くなったのが面白くなくてメンバーを入れ替えているらしい。


職業によってはレベルが上がり易いのもあるけれど、すべては転職ありきの事なので何度か転職するうちに変わらなくなると言うのが理解できないのだろうか?


16年間もて囃されて育った弟の我儘な性格のせいもあるだろうけれど、他人に用意されたメンバーだったから性格も合わなかったのだろうか?

それとも王様が用意したメンバーだったから我儘放題が通じるとでも思いメンバーと不仲になったか?


何にしてもこのままじゃストーリー進行にも影響があるだろうけれど、16年間蔑ろにされ続けた私には弟勇者がどんなメンバー編成になろうが関係ない。

類は友を呼ぶってやつだからきっと碌でもない勇者一行なのは確かだ。


例えこの先で弟勇者が行き詰まろうが、まだ一度も会った事の無い父親が目の前に現れようが私には関係ない。

その時は『ふん、ざまぁ』だ。


私は誰に影響される事も無く、誰の評価を気にする事も無く、ただ自分の為だけに自分のしたい様にするだけだ。

そこに地位も名誉も他人の評価もまったく求めてはいない。昭和平成令和とそこそこの年月を生きてみて思うのは、そう言うものを求めだすと際限がない事に気が付いた。


そして手に入れようとするものが大きければそれに見合う代償も大きく大変なだけで、手に入れてみれば意外に苦悩も大きかったりもするだろう。


だから今は思う、手の届く範囲を守りどれだけ自分の人生を楽しむかを。

そこに他人にどう思われるか等関係なく、有限な時間は自分と自分の大事な人の為だけに使いたい。

私は自己満足上等の人生を行くとそう決めたのだ。


取り敢えず発展イベント進行中の街を確認しながら海上のマップを埋めて行く。

小な島などもすべて立ち寄りながら宝玉も手に入れる。

この島に来るだけで手に入るので楽ちんだが見落とし易かったりもするので要注意だ。


海中ダンジョンがあると言う島にも立ち寄る。

海中トンネルの様になったそのダンジョンは水族館を歩いている気分だった。

出現する魔物はクラゲやヒトデにカメ等とその見かけによらずそこそこに強いのだろうが、相変わらずサクサク進んで行ける。

宝箱を回収し最奥で宝玉を手に入れてダンジョン探索を終わらせた。


これで宝玉もあと二つ。どうせだから宝玉もすべて手に入れてしまおうと次の目的地を決める。

発展イベント進行中の街がある大陸の南にある大陸の端に上陸し、しばらく進むとそこには壊滅した街がありもう人も住んでいないが夜になるとレイスやスケルトンが現れる。


その中で魔物となっていないスケルトンが守る宝箱に宝玉があった。

夜になってから立ち寄りコイツの話さえ聞けば手に入る簡単なお仕事。

ただしここに現れるレイスもスケルトンもかなりお強くなっているので注意が必要だったが、今の私にはまったく関係なくサクサクと討伐していく。


これであと一つ。

折角なのでこの大陸のマップも埋めて行く。険しい山に囲まれ立ち入れない場所があるので、まるで大陸の臍の様にマップに穴が開くけれど今は仕方ないので放置。


そうして海のマップもすべて埋めて、残す大陸は発展イベントを進めている大陸と密林のある大陸の二つ。

先に発展イベントの街のある大陸を攻略し、次は密林の大陸で職業レベルを極めようと最終予定を船員と確認して別れ目的の大陸へと上陸したのだった。



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