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イベントを進めてみた


どう考えてもコレって私がイベント起こしちゃった?

でも私は勇者じゃないのにどうしてイベントが起こった?

そして解決するまで同じセリフを繰り返すだろうNPC。

と言う事は、イベント終了するまで寿司はお預けか?


仕方なく生贄に選ばれた少女を無視して改めて別の店や屋台を覗くも、揃いも揃って気分をどんよりとさせて「ヤマタノオロチが・・・」と話すばかり。

多少のセリフの違いはあれど、どいつもこいつも商売やる気あるのかと言った対応。


そして街の中全体も何やら暗くどんよりとした雰囲気に感じるから不思議だ。

かと言って、このイベントは勇者にとって大事なイベントで、私が解決する訳にはいかないだろうと悩んでしまうがそんな事にお構いなしに生贄少女は私を付け回す。


少し離れて話しかけてくれと言わんばかりに付いて来るだけだが、ホントごめんと心の中で謝りながら思い悩む。


私がまたこの大陸を去ればイベントは中断されるのか?

取り合えず持ち越されるのか?

でもそれじゃあ苦労していったい何しにここジパングへ来たのか分からない。


弟勇者には大変申し訳ないけれど、ここはもうサクッとヤマタノオロチ倒してしてイベント終了させてしまおうか?


でもそんな事したら弟勇者は魔王城へ辿り着けなくなって、何しに冒険へ出たと言う話になってしまう。

この際だから魔王も私が倒せば良いのか?


いやいや、私は勇者じゃないしお気楽で気ままな冒険をすると決めたのだ、勇者の邪魔だけはすべきじゃない。


それに考えてみたら魔王も可哀そうなものだ。

人間がたどり着けないような場所にひっそりと魔王城を作り一族郎党と静かに暮らしているだけなのに、たった4人の勇者パーティーによって壊滅させられてしまうのだ。そりゃあ人間を恨んで復讐のために暴れたくもなるよね。


そんなストーリーに参加するなんて私はまっぴらごめんだ。

今までネグレクトされ蔑ろにされた分人生を楽しむと決めたのだ。


そうしてあれこれと葛藤の末良い事を思いつく。

ヤマタノオロチを倒しても宝玉受け取らなければ良いんじゃない!!


勇者にとって大事なアイテムだから宝玉は勇者が来たら渡してくれと頼むとか、多分漁るだろう箪笥にしまって置くとかすればこのイベントを進めても問題ないんじゃない?


そうすればあの少女も助かり私も寿司が食べられ弟勇者も宝玉を手に入れられて、すべて解決Win-Winじゃない!?


そう思い立つとそこから先は善は急げと生贄少女に話しかけ迷わずイベントを進める。

生贄少女に代わり私が生贄となり、ヤマタノオロチが居座る洞窟へと連れて行って貰い、ヤマタノオロチがお酒飲んで酔い潰れるのを待つ時間も勿体ないとサクサクっと討伐完了。


私はもう既に、この程度のイベントボスなどに何ら手古摺る事も無い程のチートな強さを手に入れていた。


その後進むイベントでは内裏の様な屋敷で巨乳で妖艶な女王様と謁見し、かなり丁寧なお礼を述べられた。

でもこれは本来なら弟勇者が受けるものだったのだよなと考えながら私は適当に聞き流していた。


そしてその後盛大な宴会が開かれ、刺身から煮魚から天ぷらに茶わん蒸しに酢の物と豪華絢爛三の膳迄あるご馳走を心行くまで堪能した。


そして念願の日本料理を心ゆくまで堪能した私はすっかりと気分を良くし、暫くこの屋敷に滞在させて貰えないかと考えるのだった。


リオン

盗賊

レベル  32

HP    299

MP    999

力    999

素早さ  999

体力   267

賢さ   149

運の良さ 999

固定スキル 鑑定 複製


装備 闇の衣 ドラゴンブーツ ドラゴンローブ 復活の指輪 グリンガムのムチ


現在の手持ちの金額 334484G


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