表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/95

上陸してみた


思っていたより早く出航が決まり、これで日本食が堪能できるのだと思うと私の気分はうなぎ上りの絶好調だった。


ハイテンション気分のまま出航迄の数日を過ごし、出航後は前回同様甲板の隅で魔物を倒しながら目立たない様に過ごした。


船で夜毛布に包まり眠ると宿に泊まった扱いになるらしく、朝にはMPが回復しているので船でも変わらずに能力の実の複製ができた。


しかしもう既に食べきれない程の数を複製できるようになっていたので、大人しく1日20個を限度に頑張って食べていた。


そして船に揺られる事8日、思ったより早くジパングへと到着した。

船着き場はあったがそこに街は無く、出入国や船着き場の管理の為の役人が過ごす小屋が建つだけだった。


そしてジパングに上陸したのは私を含め3人だけで、出国者はいなかった所を見るとあのまま港町で出航を待ち続けていたら辿り着けたかどうかも怪しかった。


「国内で犯罪などの迷惑行為があれば処刑をされる事を肝に銘じる様に」と役人から厳重に注意をされた。

役人の格好は髪型も服装も歴史の教科書で見たヤマトタケルの頃の雰囲気。

そんなに古い時代の設定だったか? と記憶の彼方に潜むゲームの世界を探るが思い出せなかった。


その他にもこの国で過ごすにあたっての注意事項などの説明を聞き、何にしても鎖国時代なのですねと理解しこの先にあると言う街へと向かう。


街の雰囲気は江戸時代と平安時代が入り混じった感じで、まず中央にお城という様な建物ではなく内裏と言った感じの建物があり、その周りに建つお屋敷は日本の武家屋敷風。そして庶民の家は長屋が多く、店舗を構える店もあったが屋台や露店が多かった。


街中を歩く人々の服装も船着き場の役人同様ヤマトタケルの時代風。

それでも仕立ての良い立派な物と庶民の着る実用的な物の違いは見た目で明らかだったので、その人の階級の様なものは何となく判断出来た。


私の目的は日本食を食べる事。そして米や醤油や味噌を手に入れる事。ここへ来た目的を思い出し街中を散策した。


そしてお寿司の屋台を見つけ喜び勇み早速注文すると、「ヤマタノオロチが生贄を求め困っている」と、なんとイベントが発生していた。


確かこのイベントは、勇者が空を飛べる気球の様なものを手に入れるのに必要な世界に七つあると言う宝玉の内の一つを手に入れる為のイベントだった。

そして空を飛べるようになる事で、魔王城へと辿り着く事ができるのだが、これ私が起こして良いイベントだったか?


少し焦った気持ちを抑え、取り敢えず私には関係ないかと構わずに、屋台で寿司ってどうなんだ? と思いながらも寿司を注文する。

念願叶いいよいよ食べられると思っていたのに・・・。


「お願いです助けてください」


生贄に選ばれたと言う少女まで登場してしまった・・・。

私は勇者でも何でも無いのにこれいったいどうしたら良いんだ?


リオン

盗賊

レベル  31

HP    291

MP    999

力    999

素早さ  999

体力   205

賢さ   148

運の良さ 999

固定スキル 鑑定 複製


装備 闇の衣 ドラゴンブーツ ドラゴンローブ 復活の指輪 グリンガムのムチ


現在の手持ちの金額 33984G



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ