表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/95

考えてみた


これから何をしようかと考えていた。


一番に思いついたのはやはりアイテムコンプではあったが、そもそもアイテムリストが無いのだからそのコンプの定義を見失いつつある。


しかし記憶に残るアイテムで呪われた黄金の爪と言うのは何気に手に入れたいし、できれば変化の杖やどうせなら勇者じゃなくては手に入れられないだろうアイテムも欲しい。それにMPの実とHPの実も絶対に手に入れたい。


考えれば考える程にあれもこれも手に入れたくなるがまず無理なものは無理だろう。


しかし黄金の爪は砂漠にある国でピラミッドダンジョンを攻略中に手に入れた武器だから、私でもその気になれば手に入れるのは可能な筈。

弟勇者がまだ手に入れていなければという前提だが・・・。


その黄金の爪を手に入れた隠し階層には魔法を使えないという制約があった。

そしてその黄金の爪をうっかり装備したら一歩歩くごとに魔物が現れ難儀する事になる。

その呪いを知らずにその攻撃力の高さに興奮してうっかり装備してしまい、手持ちの薬草だけでは回復が間に合わず全滅する所だったのが強く記憶に残っていた。


しかしやはりできることなら手に入れたい。

だが砂漠のダンジョンはここ神殿のある国からは勇者の進行方向に向かう事になり、どこかで出くわす危険が増えるので躊躇するところである。

それにもしかしたらもう既に弟勇者が手に入れてしまっているかも知れないと考えると尚更だ。


それからMPの実とHPの実はどこで手に入れたかもうすっかり忘れている。

確か結構早い段階で手に入れたという記憶はあるのだが何処でだったかはまったく覚えていない。


となったら、特別に強くやりたい事が思い付かないのならやはりここは『食』への欲求を満たす事にしようと思い立ち、東にある日本に似た大陸に行ってみようと決意する。


そこへ行けば間違いなく米もあるだろうし醤油や味噌も手に入るかもしれない。

食べたいと願ってやまない海鮮丼や寿司に刺身だけでなく、懐かしい日本食が食べられるかもしれない、そう考えるともうジパングを目指さない理由がない。


港街に戻りジパング行きの船を探すとなんとびっくり定期便がある訳では無く、定員が集まった時点での出航と聞き愕然とした。


そりゃそうか、勇者一行も自分達の船を手に入れてから行った国で、確か未開の小さな国みたいな扱いだった。


だとしたら当然の話なのかとは思うが、この街でいつ出るかも分からない出航を待つのも一応の手ではあるけれど、何だかそれだとやはり勇者一行待ちをしている様な気になるので早く旅立ちたい。


それにもう既に海鮮丼を食べたい気分が抑えられず、他にジパングに渡れる手段は無いのかと問い詰める様に船員に聞いていた。


船員の話ではこの大陸を歩いて移動してジパング近くの街まで行けば船が出ているだろうと言うが、あくまでも推測の話でしかないと言う。それにその街までの大陸移動は道のりも険しく長いと説明された。


そう言えば確かその途中に祠の様な町とも呼べない休憩場所が一カ所あるだけで街道も無く、マップの表記も険しい山々が連なっていたり深い森があったりと歩いての移動は大変そうな感じだったと思い出す。


だとしたらMPの回復ができず、能力の実の複製も滞る事になる。

ならばここで能力の実でカンスト目指しながら素直に出航を待った方が良いのかと悩み、結局海鮮丼よりステータスカンストの方を選ぶ事にした。


たとえ勇者一行がこの街に来たとしても接触しなければ良い事だ。

私は何の関係も無い一冒険者でしか無いのだから。と、考えながら取り合えず安い宿を探したのだった。


リオン

盗賊

レベル  22

HP    221

MP    239

力    399

素早さ  999

体力   162

賢さ   138

運の良さ 999

固定スキル 鑑定 複製


装備 闇の衣 ドラゴンブーツ ドラゴンローブ 復活の指輪 グリンガムのムチ


現在の手持ちの金額 22928G



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] ドラゴンクエスト3?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ