プロローグ
私は社会に絶望した。
流行病にかかり、掛かった時期も悪く会社の評価が下がり店長をクビになった。
さらに社員もクビとなり日々どうにかして食いつないでいく生活となった。
かつてはeSportsでは決勝大会にまで登ったり、数年ぶりに復帰したTCGではプロ契約まで上り詰めたりしたが…今ではこのザマだ。
この世の中が悪い と決めつけるまでは行かないが自分の運命を悔やんだ。
なんでタイミングが悪く流行病になったのか
どうしてクビになったのか
さらに試験にも尽く落ちた
いくらなんでも厄年以上の酷さだ
私はこれでもかと言うほど病んだ
なんとか生きてはいるが無気力
本当に過ごしているだけである
趣味はあるが今資金繰りも苦しい状況で趣味に裂くお金は無い
ずっと暗闇に吸い込まれて行く
必死に藻掻くが蟻地獄のように吸われていく
いつしか抵抗も出来なくなった
そんな無気力なある日
私はひとつのコンテンツに出会う
それは
"vtuber"
である。
動画関連は興味があったが今まで機会がなく触れることは無かった。
私は藁をも掴む思いでキーボードやマイク、キャプチャーボードなどを買い揃え、アバターも依頼して制作した。
これはいずれ幸せを掴むかもしれない物語である。