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ペンダント

作者: キャラメル・ラテ

小説初心者ですが、良かったら読んでください!!

「おかけになった電話は、電源が切れているか、電波の届かないところに……」

 やっぱり、でない。昨日ケンカ別れした私の彼氏。



「ねぇ、なんで最近冷たいの?」

 私の彼氏。最初はラブラブだったのに、最近全然かまってくれない。

「別に冷たくしてるつもりねーし」

「最近一緒にも帰ってくれないし、寂しい」

「仕方ないだろ?予定あるんだから」

 りゅうはうつむきながら言った。

「どーせ他の女にでも会ってるんでしょ?」

「バカ、んなわけねーだろーが」

「じゃあ証拠は?証拠があれば許してあげるよ」

「しょ、証拠は……。ねぇーけど」

 はぁ、またこれだよ。もういい。

「もういい!知らない、りゅうなんて、もう知らない!」

「んなこと言うなら。別れよう。俺達」

「え?!」

 うそ、そこまで言うつもりはなかった。どうしよう。

「さよーなら」

 りゅうは手を振って帰ってしまった。

 どうしよう。謝らなきゃ。私、捨てられちゃう。



 電話……。でない。携帯でない。どうしよう。このままお別れは嫌だ。ただちょっとかまってほしかっただけなのに。どうしよう。もう1回、もう1回かけてみよう。


「おかけになった電話は、電源が切れているか、電波の……」

 家電……。かけてみようかな。


「ただいま、留守にしております。ピーっという……」

 だめか……。


「りほ〜、コンビニでアイス買ってきて〜」

「えー、自分で行きなよ」

 リビングでくつろぐお姉ちゃんに言われた。

「だってもうお風呂入っちゃったし〜、お風呂あがりってアイス食べたくなるし〜、明日は私が買ってきてあげるから〜」

「もー、しょうがないな」

 まぁ、いいか。コンビニ行くくらい。気晴らしになるし。



 ん〜、外は寒いな〜。なんでお姉ちゃんこんな寒いときにアイスなんだよ。

 あれ?!あの立ち姿は……。

「りゅう?!何してるの?」

「ん?あ、バイト」

 工事中、棒振りをしているりゅうの姿があった。話しかけるか迷ったけど、迷うより先に口が動いてた。

 ん?なんかりゅう、顔が赤い。真っ赤。

「顔、真っ赤だよ?」

「暑いから」

 暑い?今ちょう寒い、激寒なんですけど。

「今、ちょう寒いよ?激寒。風邪ひいたんじゃないの?」

「かもな」

「かもなって……寝てなきゃダメだよ」

 私はりゅうの手をとって、私の家に走った。



「あ、おかえり〜、みゆ。アイスは?」

「それどころじゃないの」

「は?」

 やっと家についたところでリビングにいるお姉ちゃんに声をかけられたけど、今はそんなことしてる場合じゃない。

 りゅうを助けなきゃ。

「なにすんだよ」

「だって、風邪ひいてたから」

「もう、別れたのに。別れたやつの心配なんかすんなよ」

「するよ!当たり前でしょ、だって好きなんだもん」

「そんな……」

「りゅう?!」

 りゅうが倒れかかってしまった。

「とりあえず、私のベッドで寝て」

「悪い」

 りゅうは眠ってしまった。



「ん?あ、ここは?」

「りゅう!起きた?」

「なんで、みゆ?あ、そうか。俺風邪ひいて……」

「はい、これ薬。市販薬だけど、ないよりはマシでしょ?」

 私はりゅうが寝ている間に用意した薬を渡した。

「ありがとう」

 き、気まずい……。会話がとまってしまった。

「悪かった。みゆ」

「え?!そ、そんな。私のほうこそ、ごめん」

 また、会話がとまる。

 あ、そうだ!リンゴだ。風邪をひいたときはリンゴだよね。

「ちょっと待ってて」



「はい、リンゴすってきた」

 私はすったリンゴをお皿にあけたやつとスプーンをりゅうに渡した。

「ありがとう……」

 また、沈黙……。

「みゆ、昨日は悪かった。その……。つい、感情的になってしまって」

「ううん!私の方こそ、ごめん。ごめん、ごめんね、ごめんね、りゅう……」

「みゆが良ければ、やり直そう、俺達」

「え?てことは」

「復縁しよう」

「うん!」




「今日のお家デート楽しみ〜」

 りゅうの風邪もすっかり良くなって、今日はお気に入りのブラウスを着てりゅうの家でお家デート。

「そうだ、パズルでも買ってく?2人でやろうよ」

「やる!」




「あ、そうだ、みゆにプレゼント」

「え?」

 りゅうが小さな箱を渡してきた。

「え!なにこれかわいい!」

 そこにはお花がついたペンダント。

「これお揃いなの」

「嬉しい!嬉しいよ、りゅう……」

 喧嘩しても、また仲直りして、幸せになろうね、りゅう。

ここまで読んでいただきありがとうございます♪

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