転生したらJKになってしまいました
文字数が少ないので読みやすいと思います。
俺の名前は三浦。二十五歳サラリーマン。社畜だ。
「嘘ー」
「本当、本当!」
キャッキャッと会話をしているJKはいいものだ。
「何あのおっさん」
「きもー、行こ行こ」
くっ、バレてしまったか。
察しがいい人なら気づいたと思うが、俺の趣味はズバリJKを観察することだ。
観察と言ってもイヤらしいことをするわけではない。ただ、見るだけ。それだけである。
そんな俺は今、どうしてこんなことをしているのかと言うとーー。
ズドーン!!
「お、おい! 大丈夫か、兄ちゃん!」
どうやら俺は車に轢かれたらしい。
それもかなりの大型車。
車内からは一人のおじさんが出てきた。
人もだんだんと集まってくる。
救急車まで来た。
血が止まらない。
「お、俺、死ぬのか?」
「喋るな、兄ちゃん!」
あ、もう無理かも。
生まれ変わったら、イケメンで高学歴、高収入のモテモテがいいな。
さよなら、つまらなかった俺の人生。
「美奈、帰ろ!」
「お、おう!」
「おう! ってもっと女の子らしい言葉を使いなよ」
何故か俺は女子と話している。しかも、JKだ。
俺は自分の胸を触る。
「……何で胸触ってんの?」
柔らかかった。
あれ? これってもしかして。
「俺ってJKになってるの!?」
「俺じゃなくて私でしょ!」
落ち着け、俺。もう一度、確認するんだ。
これは夢に違いない。
むにゅ。
やっぱり柔らかい!
ん? んんん!?
俺、めっちゃいい匂いする。
「あんた、何さっきから自分の身体、堪能してんの?」
「わ、わりー」
「だ か ら、女の子らしい言葉を使いなさい!」
と、言われましても。俺、男だし。
こうなったら正直に話すしかないよな。
「俺、実は男なんだ!」
「はぁ?」
まぁ、そんな反応するよな。
「今日はスイパラ行くって約束したでしょ!」
「スイパラとは?」
「はぁ? スイーツパラダイス!」
「スイーツパラダイスとは?」
何それ、ギャルゲー?
「さっきから何言ってるの? 早く行こ!」
そう言われ、俺は手を引っ張られた。
「ここだよ、ここ!」
「女の子いっぱいいる」
「あんたも女でしょ」
俺は甘いものは比較的好きであった。
なので、この店は神だと思った。
少なくとも、おっさんのままではこんな店には入れないな。
キャッキャッしてるJKも見れるし、甘いスイーツも食べれる。
一石二鳥じゃないか。
二人はあっという間に食べ終え、店を出ることにした。
今度もまた行きたいと思った。
いや、明日も行こう! そう思える店であった。
「次はプリクラ撮ろうよ!」
「プリクラとは?」
てなわけで、どうやら俺はJKに転生したようだ。
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