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西日本死んでまぇ!協会!

作者: Ken Ohnaka

転職先…西日本死んでまぇ!協会!…?

あぁ〜!しんどぉ〜!朝から晩まで…!よりによって、こんな協会に転職してもぉ〜て…!?


トゥルルルル〜 トゥルルルル〜 トゥルルルル〜


「お電話ありがとうございます!こちらは、西日本死んでまぇ!協会!お電話担当窓口係の吉川恋太郎でございます!」


「あのぉ〜…?僕…もう駄目です…」


「お客様…落ち着いて!なにがあったのですか?」


「あのぉ〜…どうしたら死ねるのでしょうか…?」


「死にたいのですね…!分かりました!では!この端末シュミュレータで誘導いたしますので、4桁の暗証番号をプッシュお願いします…」


「はい…プッシュしました」


4242って…!死に!死に!やん!


「お客様確認いたします。しばらくお待ちください!」


「あのぉ〜…?時間がないんです!」


「はい!登録確認いたしました!天国栄治(あまぐにえいじ)様ですね!」


「はい…」


「で…?天国様!いったい?どうして死にたいのですか?」


「それが分からないから…相談してます!」


「了解しました!では!端末シュミュレータの下にあるボックスから、死んでまぇキットを取り出してくださいますか?」


「えぇ…取り出しました…」


「さて?天国様!キットが4種類有りますよね?一番目が!頸動脈カットキットになります!2番目は!笑い死に腹筋崩壊キットです!3番目は!お餅喉詰まらせキットです!そして4番目は!死んでまぇ!連呼キットです!さぁ〜!どれを選びますか?」


「えぇ〜…と?ですね…死んでまぇ!連呼キットで、お願いします…」


「しぇ〜かいですね!ほぼ100%の人が、こちらのキットを選んでいますよ!こちらは西日本死んでまぇ!協会ですからね!」


「ははははぃ…」


「ては…!僭越ながら!この吉川が…死んでまぇ!連呼いたしますので!よろしくお願いします!」


「えぇ…こちらこそ…お願いします!」


「この!あかんたれ!お前なんか!死んでまぇ!」


「………」


「生きてる値打ちないねん!さっさと!死んでまぇ!」


「………」


「なんも反論ないんか…お前!とっとと死んでまぇ!」


「………」


「どぉ〜しょうもない男や!くたばったらええねん!すぐ死んでまぇ!」


「ん…………?」


「なんや…?ん…?って?ええねん!そんなん!一気に死んでまぇ!」


「はぁ…………?」


「はぁ〜?って?なんや?それ?」


「そこまで言うか…!」


「おやぁ〜?反論しましたね!天国様!」


「それが!どうした!?」


「生きると云うことは…そう云うことですよ!」


「なにが…!?」


「いいですか!人間は生を与えられた瞬間に、死を宣告されるのですよ!誰しも平等に!」


「だから!なんや!」


「生と死は自然の摂理です…!その摂理を自らの間違った判断で死ぬなんて…!不条理だと思いませんか…?」


「うぅ〜ん…?」


「まだ!分からないからようですね…?」


「…………」


「馬鹿野郎!脳みそないんか!この!クソったれ!このヘタレ!根性なし!頭悪ぅ〜!キンタマ小さぁ〜!髪の毛!薄ぅ〜!肌!汚ぁ〜!足!短ぁ〜!死んでまぇ!お前なんか!」


「あああああああぁ〜!うるさい!うるさい!生きてやる!絶対に生きてやる!マジで!生きてやる!ギネスブック載るまで!生きてやる!はよ!死ね!って云われても!生きてやる!自然の摂理で!生きてやる!」


「天国様…!それでいいのです!自らの言葉で云えましたね!生きてやるって…!」


「…………?」


「おめでとうございます⤴もう!大丈夫ですからね!これで、私の役目は終わりです!」


「ああああありがとう…」


西日本死んでまぇ!協会!

あくまでも表面的な協会ではあるが…?

実体は自殺願望を持った人を助けるのである⤴本当の名前は…?


西日本生きるんや!協会!である⤴


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