1
男性率は高いですが 逆ハーではありません。芸能と言ってますが 作者そちらの方メン疎いため 偽造です。突っ込みどころは沢山あると思いますが、あくまで私のイメージで書いておりますので 生ぬるい目で笑って許して下さるとありがたいです。
家から車で約1時間30分 距離としてはさほど遠くはない。
それでも結婚して5年 生家へ帰省するのは初めて
ずっと避けていた 私の育った家と育ててくれた兄達を・・・・。
両親は私が12歳の時に事故で他界した
それから10歳と7歳 歳の離れた兄達が私の親代わりで
大切に…というか異常なほどの過保護ぶりで私を育ててくれた。
東京郊外 住所は東京だけれど山に囲まれた場所
両親は色々手広く商売してる人だったみたいで、私達兄妹に沢山の物を
残していってくれた。兄妹個人名義の預金通帳 多額の保険金
兄名義の賃貸アパート 兄妹名義の土地と家
なに不自由なく過ごせた場所を捨てたのは自分自身。
兄達に守られる事に慣れていた私は甘ちゃんだったと思う
色々な事に反発して家を飛び出し勝手に結婚した
「次に生家に帰省する時は 兄達の結婚の時!!」と自分で決めてた
その結果・・・・が これだよ。
兄達の結婚話よりも先に
自分の離婚報告が先になるなんて・・・・
5年間頑張ってきたのに
意地を張ってた私が馬鹿みたいだ…なんて思う。
後20分もしたら久しぶりの生家だと言うのに
なんとなくまだ帰省する踏ん切りがつかなくって
大通りにあるコンビニに車を停める
サイレントにしていた携帯を見ると
着信 38件 兄2人から交互に入っている。
……帰省止めとく なんてわけにはいかなそうだ
奴らしつこいし 待たせるともっと着信がえらいことになるだろう
はぁ・・・。しゃーない 行くか・・・。
日名子はゆっくりとアクセルを踏んだ。
「謙二、日名子と連絡取れないのか?少し遅くないか?」
「ああ、兄さん携帯に電話してもまったく出ないよ。そうだよな。
少し遅いよな?」
「・・・事故とかあってなければいいんだが」
「こんなことならやっぱり俺が迎えに行くんだった!!!」
「いや 元をただせば 結婚なんかしたのが間違いだったんだよ」
「それ言っちゃうなら 就職させたのがもう間違ってたんだって!」
「・・・あんな会社潰しておくべきだったな」
「そうだよね。いたいけな新入社員の日名子を上司が手を出す会社なん て・・倒産させておけばよかったんだよ」
「でもなあ、日名子が 満面の笑みで 「内定貰ったの!!!かず兄 !!」って言ってきたのが可愛くてなあ・・」
「うん。まあ それは可愛かったよ。同意するよ。」
「まさか1年や2年で 上司と結婚するなんて思わないじゃないか。」
「兄さん・・・生ぬるいよ。結婚報告を聞いたと同時にあの会社潰しに
かかればよかったじゃないか。そうすれば破断にもできたのに」
「あそこの株は結構買ったさ。つぶしちゃおうかとも思ったんだがな」
「なぜしなかったのさ?」
「…見たかったんだよ」
「何を?」
「・・・日名子のウエディングドレス」
「それは・・・気持ちはわかるけど・・・」
「実際 可愛かったな」
「ああ、最高に可愛かったよ」
「涙目で俺宛てに手紙を読むところなんか最高だったよ」
「…兄さん 手紙を読んでもらいたかっただけじゃないのか?」
「ああ、そうだが?」
「俺は・・・」
「俺は?」
「あんなウエディングドレスなんか認めてねえ。あんなん仮想だ!コス プレだ!!!! 本番は俺の隣のはずなんだ!!!!!」
40歳と37歳
いい歳した2人のシスコンが不毛な会話をしている中
敷地内に車が入ってくる
それに気づいた2人のシスコンは
身だしなみを整え 急いで車の主を迎えに玄関に走った。
いくらイケメンでも40歳と37歳のシスコンはちょっと遠慮したいと自分で書いていて思ったのは内緒(((