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プロローグ
ずっとむかし。
地球温暖化や、発展しすぎた文明が出した排気ガスのせいで、
人類はこの星で生きていくことができなくなった。
空はよごれ、
大地は壊れ、
人間たちは地上で暮らせなくなった。
そこで人類は、
生き延びるために巨大なドームを作った。
外の世界から完全に閉ざされた、
大きな街。
ドームは全部で八つ作られた。
それぞれのドームには、
太陽系の星の名前がつけられている。
水星。
金星。
地球。
火星。
木星。
土星。
天王星。
海王星。
でも、長い長い時間の中で、
いくつものドームは壊れてしまった。
あるドームはよごれてしまい、
あるドームは動かなくなり、
そして――
人類はいつのまにか、いなくなった。
そのかわりに残ったのは、
人間たちが作った機械たちだった。
機械たちは街を直し、
壊れた設備を動かし、
人間の残した記録を守りながら暮らしている。
これは、
そんな機械たちが暮らす世界ウラヌスで生きる1機の機械生命体とニンゲン“モドキ”の話。




