読者の皆さまへ
本作をお読みいただき、誠にありがとうございます!
もし少しでもこの物語に興味を持っていただけましたら、応援のコメントや評価などをいただけると大変励みになります。
私が再び執筆を始めたきっかけは、昨年の冬に重要な試験に合格したことでした。その際、「もし合格できたら、新しい小説を書こう」と願をかけていたのです。
もしかすると、拙い旧作をご存じの方もいらっしゃるかもしれません……。本作の真の主人公であるエリカは、旧作に登場したアドラー王妃のバリエーションです。また、野口空は前作に登場した夜星の叔父の変奏にあたります。
私は常に、「アドラーが権力を掌握した後、夫を廃して自ら即位していたなら、どのような世界になっていただろうか」と考えてきました。そして生まれたのが、より冷酷で残酷な存在として描かれたエリカです。
本作をファンタジーと恋愛のどちらに位置づけるべきかについては、私自身も大いに悩みました。最終的に恋愛作品としたのは、もともとマリアンの視点による逆転の物語として構想しており、「第二の人生」の章で完結する予定だったためです。
しかし、エリカの存在感があまりにも強く、物語はそのまま続いていきました。
彼女は内に抱えた激しい怒りと後悔を癒やすため、アンジェラとダグの双方と関係を築く必要がありました。一方の空もまた同様に、互いを失った痛みを埋めるため、極端な選択を取っています。
次世代に目を向ければ、ティムとレイは幸せに暮らしていますが、それもまたどこか常識から外れた幸福と言えるでしょう。空の養女であるアイリーンとタヌキは、ある意味でアドラーとタヌキの並行世界の姿であり、この世界においてついに平穏な結末を迎えました。
ここまで書き進めてきて、私自身もエリカと空の倫理観は少々問題があると感じています。ですが、それは作者である私自身の価値観が反映された結果なのかもしれません。もしこの二人があまりにも奇妙に映ったとしたら、どうかご容赦ください……。彼らは私の筆のもとで、自然とこのような人物へと形作られていきました。
本作は今後、不定期ではありますが番外編を更新する予定です。次に描きたいのは「原初の世界」の物語で、ジャンルとしてはファンタジーに分類されることになるでしょう。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。




