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6 話 義兄の思い

今俺は義兄のラーそして義兄の友達のリーとモリーと一緒にダンジョンに潜っている。階層は15階だ。俺たちは息のあったコンビネーションで次々と敵を倒していく。

「そろそろ休憩にしよう。」そう義兄がみんなに声をかけた。

「そうだな。」俺たちは地面に座った。俺は休憩している時の警戒役だ。

「どうする一旦地上に戻るか?」そうリーが言った。周りにはモンスターがいる気配はしないしばらくは大丈夫だろう。

「でもまだまだ行けるよ今のわしたちは。」モリーが言った。モリーはコウモリ族で空を飛び剣で敵を攻撃したり超音波で相手の動きを止めたりする。モリーは俺たちのチームのサブアタッカーと妨害役をしている。

「ここは戻ろう、モリーみたいに油断して死んでいった冒険者は数多くいる。」義兄がそう言って今後の動きを決めた。みんなは次の動きに向けて準備を始めた。俺は周囲を警戒している。

「助けて!」そう奥の方から叫び声が聞こえてきた。

「義兄さん助けてきます。」俺はそういい走り出した。

「おい待て。」義兄は大声でそう言ったがモグーは止まらない。逆に周囲にいたモンスターを引き寄せってしまった。

「シャア〜〜〜」ヘビのモンスターがそう鳴き声を上げた。モンスターはヘビが4体オオカミが3体ほどだ。

「お前たちいつもの態勢だ。」そうラーは指示を出した。それを聞きリーは前へでて敵の攻撃を受けた。 「カキン」リーに噛みついたオオカミの牙が折れた。リーはアリ族だアリ族は硬い皮膚をまとっているその上力持ちだアリ族の冒険者はそれを生かし大体は鉄の鎧などを着ている。リーもそのうちの1人だ。オオカミたちが怯んでいる横でヘビたちは僕の方へ突進してきた。

「モリー頼む。」僕はそういい魔法の詠唱を始めた。モリーは超音波を放ちヘビたちの動きを鈍らせその突きをついて剣で切り掛かった。切られてヘビは悲鳴をた。

他のヘビたちはその借りを返さんとまた突撃してきた。モリーには超音波があるが4体1は流石にモリーが不利だ。少しづつ押されてきている。リーはオオカミの相手で手一杯だ。はやく詠唱し終えないと。僕はそう思った。

「みんな離れて。」僕はそういい魔法を放った。魔法は広範囲に広がり敵を一気に倒した。そのころモグーは。

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「大丈夫ですか!」俺が駆けつけた時には遅かった。助けを呼んでいたであろうモグラはレッドオオカミに食われ死体はバラバラになっていた。

「ギャオオオオ」レッドオオカミは大きな声で吠えた。レッドオオカミここら辺では珍しいモンスターだ。だいたい20階そうぐらいから出てくるようなモンスターだ。この辺にいる冒険者じゃ大体のやつは食われてバラバラになるだろう。だがモグーは違う。ここらにいる並大抵の冒険者ではない。あの並外れた力を持っている人たちの1人に力を認められている。

俺はレッドオオカミのスキを探しているきっとあいつもそうだろう。そうだ逆に俺がスキを作ろう。俺はレッドオオカミが狙いやすいような態勢をとった。その瞬間レッドオオカミは俺に向かって突進をしてきた。俺は受け流す態勢を取りレッドオオカミの攻撃を受け流しそのタイミングに攻撃を入れた。

「ギャウウウウ…」レッドオオカミからは血が流れ出ている。レッドオオカミはもうすぐ死にそうだあと一撃でもくらったら。モグーはレッドオオカミに向かい走り出し爪でレッドオオカミを引っ掻いた。

「ギャウアアア!」レッドオオカミは悲鳴をあげる。レッドオオカミの血は爪をつたい体に血がついた。「ガブリ」レッドオオカミは最後の命を振り絞り俺に噛みついた。油断していた。しかしめちゃくちゃ痛い、だがこの痛み噛みつかれた痛みじゃないこれは、毒気付いた時には遅かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お…し………しろ、しっかりしろ。」俺は義兄の声で目覚めた。

「レッドオオカミはどうなった!」俺は義兄に尋ねる。

「レッドオオカミは死んでたよ。だがお前は本当にバカな義弟だ。冒険者を助けようと動くのはすごいことだ。だがお前まで死んだら意味ないだろ。」義兄は泣きながら俺にそう訴えた。

「ごめんなさい。」俺は義兄にあやまった。

「僕は義弟に謝ってほしくはない。死なないで欲しいんだ。」

「わかった。次からは気をつけるよ。」

合流した俺たちはダンジョンから戻った。

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